Marketing マーケティングコラム
マーケティング・リサーチの最新情報のみならず、デジタルマーケティング、データマーケティング、ビッグデータ、AI、IoTなど、皆様のマーケティング活動に役立つ話題を取り上げます。
記事一覧
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“気づき”マーケティング(14) 「りんご」と「みかん」、どっちを食べる?
このコラムで“気づき”を作りだす方法として「生活日記」、「フォトハント」、そして「生活者2次データ」の3つの重要性を繰り返し述べてきた。加えて、どうしても謎が残ることについてはインタビューをしてみるということがある。どちらにせよこの3つは、生活の実態や事実というものについて、「可視化」「見える化」をして、それを観察して“気づき”をつくるということになる。だから、それらを総合して「エスノグラフィ」的方法という言い方をすることもある。
取材担当 / 辻中 俊樹
2015 / 06 / 04
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「時代を見る」「世代を読む」 自分の育った時代と向き合う「ゆとり世代」
「若者の○○離れ」…○○にクルマや海外旅行、アルコール、たばこ、高級ブランド品など、かつての若者に好まれてきたモノが入ることで良く耳にするワードです。そして、それらのモノを手に入れることを当時の目標としていた、かつての若者である現在の中高年からすると「若いくせにクルマもブランド品も欲しいと思わないのか?」と突っ込みたくなるのが現在の若者「ゆとり世代」です。
取材担当 / 橋本 紀子
2015 / 05 / 21
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“気づき”マーケティング(13) <間食>はもはや<間食>ではない!
「生活日記」を続々といろいろな方々からお送りいただいている。正直言ってこんなにたくさんの日記が送られてくるとは思わなかった。ある意味、嬉しい誤算であった。
取材担当 / 辻中 俊樹
2015 / 05 / 07
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「時代を見る」「世代を読む」 バブル体験世代around50女性の真実
『バブル期を謳歌したaround50が消費の最前線に帰ってくる』…「バブル女」「GOLD世代」と呼ばれるaround50女性は、今何かと話題になっています。女子大生ブームからバブル期に社会人となり、男女雇用機会均等法により男性と肩を並べて仕事し始めたこの世代は、寿退社を当たり前とせず、仕事も結婚も両立させ、出産・子育ても体験し、復職の道を開拓した世代でもあります。また一方で結婚よりキャリアを選んだり、DINKSで子供のいない生活を楽しんだり、留学や転職も経験したりと、ライフコースが多様になってきたのもこの世代です。そして子育てとキャリアアップが一段落した今、時間的にもお金にも余裕がある世代と言われています。
取材担当 / 橋本 紀子
2015 / 04 / 16
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“気づき”マーケティング(12) 金曜日の夜の「ごほうび」
今回は『生活日記』というものについて少し突っ込んでみることにする。『生活日記』というものからどのように“気づき”をピックアップすればいいのだろうか、どんな分析をすればいいのだろうか。こんなことをよく聞かれる。さらに、どこまでちゃんと書いてもらえるものなのだろうかといった疑問を持つ方もいたりする。
取材担当 / 辻中 俊樹
2015 / 04 / 02
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「時代を見る」「世代を読む」 ソーシャルヒストリーからパーソナルヒストリーへ
株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント(以下、R&D)には、32年間継続実施しているCORE(ConceptResearch)という生活者総合ライフスタイル調査があります。私が入社した時から現在に至るまで、首都圏3000サンプルを対象に生活価値観・意識態度に関わる幅広い項目を訪問留置で調査し、データを積み重ねてきました。
取材担当 / 橋本 紀子
2015 / 03 / 19
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“気づき”マーケティング(11) サブウェイとマクドナルド
世界で最も店舗数の多いファストフードチェーンは、サブウェイである。マクドナルドでもバーガーキングでもない。ご存じでしたか。全世界で4万店をはるかに超える巨大なファストフードなのである。
取材担当 / 辻中 俊樹
2015 / 03 / 05
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商品(ブランド)価値のコミュニケーション
この20年、いろいろな領域でブランド管理論が取り沙汰されてきましたが、その引き金となったのが多くの製品領域で商品がコモディティ化(製品性能、品質や技術水準、そして見え方に格差がなくなる)してきたことではないでしょうか。特に日本では、少子高齢化という言葉に代表される、人口や世帯構造の変化に伴う消費構造の変化や長く続いたデフレ環境下で市場の成熟化が進んだことも背景にあり、商品の差別化戦略が厳しさを増してきたように思われます。こういった環境では誰しもが強いブランドを望むのだと思います。
取材担当 / 宇田川 信雄
2015 / 02 / 19
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“気づき”マーケティング(10) 〈鳥の眼〉と〈虫の眼〉
『マーケティングの嘘』という新刊を新潮新書から出して3週間以上が経過した。2月の第1週には、Amazonのベストセラーランキングで、マーケティング一般、新潮新書の両カテゴリーで3日間第1位になりました。現在は少し下がっていますが、好評を得ております。いろいろなブログなどに読後感がアップされており、感謝しています。
取材担当 / 辻中 俊樹
2015 / 02 / 09
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“気づき”マーケティング(9)「マーケティングの嘘」
このコラムでは生活の実態を見るときの“気づき”を、様々なエピソードやキーワードで示してきた。前回は「叔母と姪」といったキーワードで、実家を舞台にした未婚の姉妹の持つパワーについて書いた。
姪っ子が持っている「シルバニアファミリー」のおもちゃは、実は叔母さんからのプレゼント、贈与である。同様に男の子には「プラレール」のシリーズが毎月追加されていくという実態もある。これは未婚の兄弟からの贈与であった。このエピソードには現在の生活状況の中に様々な歴史が詰め込まれていることを現している。取材担当 / 辻中 俊樹
2015 / 01 / 15
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“気づき”マーケティング(8) 「叔母と姪」
このコラムで既に何回か述べたことがあるが、実家に置かれたビニールプールとカラーボールの話は覚えておられるだろうか。これは近接別居する三世代の孫たちが実家にやってきた時に使う遊び道具の象徴のことだ。ここからはいくつかの“気づき”があることも整理してきた。
取材担当 / 辻中 俊樹
2014 / 12 / 05
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商品コンセプトと消費者ニーズ
食品、飲料、日用雑貨や自動車、住宅、旅行、保険など、商品にはその根幹となるコンセプトが重要ですが、そのコンセプトについてわかりやすい公式が経営学博士の梅澤伸嘉氏により示されています。
取材担当 / 菊地 信彦
2014 / 11 / 19
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"気づき"マーケティング(7) 「ばあば銀行」の利息??
9月の中旬から末日までの期間で、「三世代のコミュニケーションと行動」というテーマで調査をやることになった。シニア世代の親とその娘、そして孫の間の三世代の関係を理解するために、サンケイリビング新聞社の行う調査の分析、監修をお手伝いしたのである。この三世代が日常的にどのような共通の行動を行ない、それにともないどんなコミュニケーションが発生しているのかを把握するために生活日記による生活動線調査を実施したのである。加えて、その間に関係した物品や、メールやラインなどのコミュニケーションの要素を写真で残してもらうというものである。
いわゆる"気づき"マーケティングの基本パッケージである生活日記と簡略なエスノグラフィー調査をやってみた訳である。結果、もちろん様々な発見や"気づき"があった訳だが、今回はその中からエピソードを少々紹介することに。取材担当 / 辻中 俊樹
2014 / 11 / 06
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生活者の真のインサイトを探る -継続的なプロダクトイノベーションのために-
オリンピックを6年後に控えているからでしょうか、最近“日本の近未来予測”という言葉をよく耳にします。先日もある方から近未来を予測するときに注目すべきキーワードは何でしょうかねと尋ねられました。“少子高齢化”、“経済再生”、“経済、文化のボーダレス化”、そして“女性の活躍推進”などがあると思います。ただし、科学技術(特に、情報通信)とインフラがますます高度化する中で突然予期しなかったニュースが生まれる社会ですから予測は難しいですね。
取材担当 / 宇田川 信雄
2014 / 10 / 16
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“気づき”マーケティング(6) <実家>は気づきの宝箱!
今回はさらにエスノグラフィーのことを続けてみる。前回はたとえばコストコのような店頭を“ある目的”を持って観察した場合から、簡単な発見や気づきをどのように生みだしていくかについて述べた。
どんな人達が、どんなシチュエーションで買い物をしたりしているのかという目的を持って観察を行い、その目的に沿って気づきを得るという流れである。ところが実はエスノグラフィーの極意の一つが、この目的以外の発見をすることこそが重要なのである。取材担当 / 辻中 俊樹
2014 / 10 / 03
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お客さまを知る!ショッパーマーケティングとは。
ここ数年、「ショッパーマーケティング」、「ショッパーインサイト」といった言葉をよく耳にする。我々が日本で“エンバイロセルジャパン”という購買行動調査の専門会社を立ち上げた10数年前には、これほどまで「ショッパー」という言葉は広がっていなかった。それまでは、ショッピングに関わるマーケティング用語としては、「カスタマー」、「顧客」といった言葉に代表されるように、「購買」という行動の結果、すなわち、「商品」を所有されたお客さまにフォーカスした呼び方が付けられているのが中心であった。このように、これまでのマーケティングでは、「購買結果」という事実を捉えたものが多く、「購買以前=POS未満」の実態に目を向けた調査やマーケティングは少なかったといえる。
取材担当 / 福田 弘二
2014 / 09 / 22
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“気づき”マーケティング(5) エスノグラフィーの成果って?
皆さんは<コストコ>には買い物に行かれたことはありますか。「よく行く」、「1回も行ったことがない」・・・、こんな定量的なことはさておいて、仮に自分自身には全く利用する動機がないとしても、<コストコ>を利用されているお客様の真意は知っておいた方がいいはずだ。
取材担当 / 辻中 俊樹
2014 / 09 / 09
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フォーカスグループ(定性調査)の意義と価値(2) モデレーションの難しさ?!
先月の続きですが、今回は“フォーカスグループのモデレーションの難しさ”について書いてみます。
取材担当 / 宇田川 信雄
2014 / 08 / 21
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“気づき”マーケティング(4) 「妊婦さん」の特徴って何?
マタニティ、つまり妊婦さんのことをちゃんと知りたいという欲求があった。マタニティの時期の特徴的なライフスタイルや価値観を知りたいという調査のオーダーがあり、さてどうするのがよかろうかということになる。
取材担当 / 辻中 俊樹
2014 / 08 / 07
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フォーカスグループインタビュー(定性調査)の意義と価値
先ずは懐かしい話からです。今はデプスインタビュー(In-depth Interview/In-detailed Interview)を使うことが増えているようですが、昔はフォーカスグループ(FG)の方がはるかに多かった気がします。なぜかなと理由を考えてみたらすぐに結論が出たんですが、その昔は訪問面接が定量調査の主流であり、訓練されたインタビュアーが肝心な質問(特にOA)では結構細かいところまでプルーブをしてこちらの知りたい所を聞き取ってくれていたのであえてOne-to-Oneのインタビューセッションをする必要がなかったからなのでしょう。それと、当時のインタビュアーの質は相当高かったように記憶していまして、ベテランと云われる百戦錬磨のオバちゃんがたくさんいましたね。
取材担当 / 宇田川 信雄
2014 / 07 / 17