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【2023年最新】SNSの利用率や年代別の特徴は?
カスタマーソリューション本部 デジタルソリューション部 デジタルソリューショングループ
マネージャー
松本 啓民
2024 / 01 / 09
#コミュニケーション,#消費者行動,#SNS,#携帯 スマートフォン,#メディア
SNSを活用したマーケティング施策を成功させるには、使用するSNSがターゲットの年代にマッチしている必要があります。SNSは年代によって利用しているものが違うといわれることがありますが、実際のところどうなのでしょうか。今回は、総務省の調査報告書を踏まえて、年代別で使われているSNSの違いやそれぞれのSNSの特徴について解説します。
【年代別】SNSの利用率
https://www.soumu.go.jp/main_content/000887659.pdf
SNSによって利用率に違いがあることがわかります。どの年代でも利用率が高く、8割を超えているのは、日常的なコミュニケーションツールとして利用されるLINEです。YouTubeも60代ではやや利用率が落ちるものの、ほかの年代では8割を超えており、ほかのSNSよりも利用者が多いことがわかります。
10~20代に焦点を当てると、ほかの年代とくらべてTik Tokの利用率が高いです。また、ニコニコ動画やInstagramは、40代以降と比べて10~30代の利用が多いことがわかります。
10~40代のなかでも、20代の利用率が突出しているのがX(旧Twitter)です。ビジネス利用されることもあるFacebookは、10代の利用は少ない一方で、30~40代の利用率が高いことがわかります。
利用率の高い7つのSNSの特徴と活用方法
先に紹介した総務省の調査結果から、過去には活発だったSNSも、年代によっては利用率1%を切る状況も見られます。ここでは、全年代の利用率10%を超えるSNS、7つをピックアップしてその特徴を見ていきましょう。1. LINE
総務省の令和4年度の調査報告書によると、LINEの全年代の利用率は94.0%で、どの年代でも8割超と利用率が高いSNSであることがわかります。https://www.soumu.go.jp/main_content/000887659.pdf
LINEは利用率だけでなく、アクティブユーザーも多いとされるSNSです。チャットを利用したライトな会話をはじめ、通話やテレビ電話、グループチャットなどの機能が備わっており、友人やグループ間での気軽なやり取りに向いています。
企業からすると、友達登録をしてもらいやすいこと、メッセージを見てもらいやすいことが、LINEのメリットといえます。
LINE自体の利用者が多いため、友達登録でたくさんのユーザーと広く関係を築きやすいです。また、プッシュ通知や未読バッチで、メッセージが開封されやすいのもポイントです。
2. X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、全年代の利用率45.3%で、10代~30代は利用率が特に高く5割を超えるSNSです。https://www.soumu.go.jp/main_content/000887659.pdf
つぶやくように投稿するTwitterが前身となっていることから、短文の投稿が多く、リポスト(ほかのユーザーが自身の投稿に再投稿すること)により情報が拡散されやすい特徴があります。
企業側のメリットは、リプライによりユーザーと直接つながりを持ちやすいことです。リアルタイム性のあるSNSであるため、話題を作ることができれば情報が拡散され、アカウント自体にも興味をもってもらいやすくなります。
3. Facebook
Facebookは、全年代の利用率29.9%、中でも30代は46.5%、40代は38.2%と、30~40代にかけての利用率が高いSNSです。https://www.soumu.go.jp/main_content/000887659.pdf
ほかのSNSとの違いは、実名登録が基本で、顔写真も登録されている傾向にあることから、利用者の属性を把握しやすいことにあります。実名制でフォーマルな環境が構築されており、ビジネスシーンの利用が盛んです。
Facebookを企業が利用するメリットは、費用対効果が高く炎上リスクも少ないことにあります。まず、FacebookはほかのSNSと同様に投稿は無料で利用でき、広告を配信する場合も数百円からと低コストで出稿できるため、規模にあった広告の出稿が可能です。
また、基本は実名制で、ほかのSNSのような匿名性がないことから炎上リスクが少ないとされています。
4. Instagram
Instagramは、全年代の利用率が5割を超える、さまざまな年代で広く利用されているSNSです。特に10~30代の利用が多く、10~20代は利用率7割、30代は6割を超えます。https://www.soumu.go.jp/main_content/000887659.pdf
Instagramは視覚的なコンテンツに強く、画像や動画の投稿がメインです。利用者は検索によって投稿を見ることも多く、検索時にキーワードになったり、タグ自体をフォローできたりするハッシュタグ(#)が重要な役割を持ちます。
企業側のメリットは、購入のきっかけづくりをしやすいことです。写真や動画といった視覚的なアプローチで商品の世界観を表現しやすく、ブランドイメージの構築や商品やサービスのイメージづくりに役立ちます。ショッピング機能でECサイトとの相性が良いのも特徴です。
5. Tik Tok
Tik Tokの全年代の利用率は28.4%です。若年層の利用が多く、10代の利用率は66.4%、20代の利用率は47.9%に上ります。https://www.soumu.go.jp/main_content/000887659.pdf
Tik Tokの特徴は、音楽やエフェクトを使って誰でも簡単に動画を作れることです。独自レコメンドシステムを採用しており、フォロワーがまったくいなくてもAIによる動画の審査を通れば、一定数のユーザーのおすすめ欄に表示されることから、開設したばかりのアカウントも閲覧されやすい特徴があります。
企業側がTik Tokを利用するメリットは、利用率の高い若年層にリーチしやすいことです。Tik Tokの広告はスキップできることから広告に対する好感度は低くなく、受け入れてもらいやすいメリットもあります。
6. YouTube
YouTubeは、全年代の利用率87.1%、10~50代にかけての利用率は8割を超えており、LINEに次いで全年代での利用率が高いSNSです。https://www.soumu.go.jp/main_content/000887659.pdf
動画投稿ができるプラットフォームで、投稿するだけでなく、テレビとは異なる幅広いジャンルの動画コンテンツを気軽に視聴できることから人気を集めています。世界で広く利用されており、ユーザー数が多いのも魅力のひとつです。
企業側のメリットは、費用対効果が高く拡散性も期待できることにあります。まず費用対効果については、ターゲットを絞った動画広告の配信ができることから、必要な層へのアプローチがしやすいです。
また、企業が投稿した動画が視聴者に受け入れられれば、拡散されて話題に上がりやすく、近年では企業とYouTuberのコラボも増えています。
7. ニコニコ動画
ニコニコ動画は、全世代の利用率14.9%で、特に10~20代の利用率が高いSNSです。10代の利用率は27.9%、20代の利用率は28.1%と、いずれも2割を超えます。https://www.soumu.go.jp/main_content/000887659.pdf
ニコニコ動画の特徴は、リアルタイムで動画にコメントを表示できることです。動画に直接コメントを書き込めるため、動画に対してノリやツッコミをみんなで共有できる点に面白さがあるとされます。
動画投稿のプラットフォームという点ではYouTubeにも似ていますが、動画への直接投稿やタグ付けが表現として使われているなど独自の文化が形成されている点が異なる部分といえるでしょう。
企業側の利用では、ニコニコ動画の話題性やユーザーの情報感度の高さに期待してプロモーション活動を行うといった方法が考えられます。
まとめ
今回の総務省の調査報告書からも取り上げたように、年代によって多く利用されているSNSは異なります。年代でフィルターをかけてSNSを選定することも必要ですが、SNSごとに特色が異なるため、マーケティング施策を成功させるには、まずは、SNSの特色と企業側の施策がマッチするようなSNSを選ぶようにしましょう。Related Column/ 関連コラム
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