マーケティングコラム
DINKsとは何か?メリット・デメリットや生活のポイント
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DINKsは、近年増えている夫婦2人だけの家族の形態を指します。DINKsにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。今回は、DINKsのメリットとデメリット、DINKsを選択するときに気を付けたいポイントを解説します。
DINKsとは?
DINKs(ディンクス)とは、「Double Income No Kids」の略で、共働きで意識的に子どもをもたない選択をした夫婦のことを指します。「子どもを望んでいるものの、まだ子どもがいない状態の夫婦」と混同されがちなので、注意が必要です。あくまでも、自分たちの意思で子どもを持たないことを決めた夫婦がDINKsです。子どもがいない夫婦のみの世帯は2023年で1,339万5千世帯と、全世帯の24.6%を占め、年々割合は高くなっています。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa23/dl/10.pdf
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450061&tstat=000001219189
下記のグラフは、結婚当初の予定子ども数と実際の子ども数の割合を示したものです。このグラフを見ると、結婚当初子どもは望んでいない層は2.2%でしたが、実際に子どもをつくらなかった、またはできなかった層は7.7%まで上昇しています。予定と現実との乖離が生じていることがわかります。
https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16gaiyo.pdf
DINKsを選ぶメリット
ここでは、DINKsを選ぶメリットを3つ紹介します。経済的に余裕ができる
夫婦のみの家庭なら、経済的に余裕が生まれます。子ども1人を成人まで育てるのにかかるお金は数千万円といわれています。もちろん、子どもの進学先や塾などの教育方針によっても異なりますが、決して安くはないお金がかかることは間違いありません。そのお金を丸々自分たちだけに使えるので経済的にゆとりをもちながら生活できます。子どもをもたない場合、産休や育休などで休職する必要もないため、現代社会ではキャリア形成がスムーズになります。また、経済的なゆとりは精神的なゆとりにつながるのも大きなメリットです。
趣味が多い夫婦の場合、子育てにかけるお金をそのまま趣味に回すことができるため、自分たちのやりたいことを存分に楽しむことができます。さらに、投資に回して資産を効率的に形成することも可能なので、将来的に安心感を得ることもできるでしょう。
自分の時間をもてる
子育てが始まると、夫婦のみの生活と比べると自分の時間をもつことが難しくなります。子どもがいなければ、仕事や家事の時間以外は自分の時間として使えるため、時間にゆとりのある生活をすることが可能です。自分の時間を縛るものが仕事以外にほとんどなくなるため、好きなことに時間を使うことができます。パートナーと一緒に過ごす時間も自由にとることができるので、旅行をしたり、一緒に趣味に打ち込んだりと、夫婦の思い出がたくさんつくれるのです。
やりたいことがたくさんある方や、好きなことを常に我慢せずに楽しみたい方にとっては、DINKsという家族形態が最適かもしれません。
自由な働き方がしやすい
共働きで子どもがいない場合、働き方の可能性が広がるのもメリットです。自宅で子どもの世話をする必要がないため、仕事に打ち込むこともできます。また、子どもの養育費がかからず、経済的にゆとりがあるので、給料面をあまり重視せずに自分の好きな仕事に転職することも可能です。
もちろん、仕事を辞める選択も子どもがいる家庭よりも容易にできます。子どもがいると、貯蓄や今後の養育費を考慮して、仕事を辞める決断がしにくいかもしれません。しかし、子どもがいないと、これまでの2人の貯蓄があれば何とか生活できる可能性もあります。
子どもにかかるお金を考慮せずに、仕事を選ぶことができるのは大きなメリットといえます。
DINKsを選ぶデメリット
DINKsを選ぶメリットはたくさんあるのですが、一方でデメリットも知っておく必要があります。ここでは、DINKsを選ぶデメリットを紹介します。漠然とした不安を感じる
多様性が重んじられる社会に移行しつつあるとはいえ、子どもがいて当然と考える方もまだたくさんいます。そうした社会のなかで、本当に子どもがいなくても良いのか不安に感じることもあります。今は夫婦2人だけの生活が充実しているけれど、もう子どもが望めない年齢になったときに後悔するかもしれないと感じる可能性もあるのです。また、パートナーに先立たれてしまった場合、肉親がおらず一人になってしまうという不安もあります。
子どもはもたないと決めても、何度も漠然とした不安に駆られることになれば、不安定な気持ちになってしまうかもしれません。
世間体が気になる
前述の通り、結婚して子どもをもうけることが最大の幸せであると考えている層は一定数存在します。人によっては、子どもをもたないという選択が理解してもらえない可能性もあるのです。「子どもはいつつくるのか」「子どもはいたほうが幸せ」「子育てをしてこそ一人前」など、子どもをつくるのが当たり前であるかのような発言をされることもあるでしょう。また、子どもがいる同世代の知り合いなどからは、子どもがいるマウントを取られるかもしれません。
「子どもをつくらない」ことに対する世間の嫌味や小言、マウントが気になることもあります。特に周囲の人の意見に左右されやすい方は、ずっと世間体を気にして生きていかなければならないことは大きなデメリットです。
子どもがいる友達と話が合わなくなる
友達と会った際に、子どものことが話題になることがあります。自分に子どもがいない場合、子どもがいる友達と話が合わなくなることもあるでしょう。子どもができる前なら、仕事の話や恋愛の話など共通の話題もたくさんあった友達でも、子どもの有無で共通の話題が大きく異なります。仲が良かった友達でも、話が合わずに疎遠になるおそれもあるのです。
また、仲良しグループの中で自分だけ子どもがいないという場合、話に入れずに孤独を感じることもあります。表面上仲良くしていても、子どもがいないことが枷となって友情に亀裂が入る可能性があるのは大きなデメリットです。
DINKsを選択して幸せな生活を送るポイント
DINKsを選択すると、メリットとデメリットがそれぞれあります。メリットを享受しながらデメリットを解決することが必要です。ここでは、DINKsを選んで幸せな生活を送るポイントを紹介します。コミュニケーションを大切にする
DINKsは、どちらかが亡くなるまで夫婦2人での生活をします。「子はかすがい」といわれるように、子どもの存在が夫婦仲を良好に保っている家庭もたくさんあります。DINKsの場合、「かすがい」になりうる子どもがいないため、夫婦間で積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。お互いに感謝を伝える、毎日できる限り会話をする、相手の考えを尊重するなど、家族になっても当たり前のコミュニケーションが大切です。
夫婦2人だけの生活は、お互いが自分のことを自分でできてしまうため、会話がなくても生活することは可能です。子育てがない分、夫婦で協力し合う要素が少ないからこそ、夫婦の会話やコミュニケーションが重要視されます。
また、世間体や漠然とした不安なども、生涯のパートナーとしてともに乗り越えるという覚悟も大切です。楽しいことだけでなく、つらいことや苦しいことも2人で乗り越えるために、お互いの絆を強固なものにしておきましょう。
将来のことをきちんと話し合う
DINKsを選んだ場合、お互いの将来についてしっかり話し合うことで、より夫婦の関係性を強められます。もしも気が変わって、将来子どもが欲しくなったらどうするかについての話し合いも必要です。出産可能な年齢なら妊娠を試みるケースもありますが、出産が難しい年齢になっていた場合にどうするのかについても話し合っておきましょう。
また、老後の介護や遺産の相続なども、子どもがいない場合はスムーズに進まない可能性もあります。あらかじめパートナーやお互いの家族などと話し合っておく必要があるでしょう。
まとめ
DINKsは、子どもをもたない選択をした夫婦を指します。子どもがいることが当たり前という風潮が依然として優勢ななか、新しい価値観として受け入れられないこともあるかもしれません。しかし、夫婦だけで生きていくことのメリットもたくさんあります。夫婦としてどのような選択をするのか、お互いにとって後悔のない人生を送ることができるように話し合いとコミュニケーションを大切にしましょう。
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