マーケティングコラム
【年代別】インターネット利用率を紹介!シニア層へのアプローチ方法についても解説
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情報社会である現代においては、インターネットが普及し、利用率も高まってきています。インターネットなくしては生活できないほど、わたしたちの生活に浸透していますが、各世代の利用率はどのようになっているのでしょうか。今回は、インターネットの世代別の利用率と、利用率が低いシニア層へのアプローチ方法について解説します。
【全世代】インターネットの利用率は86.2%
総務省の調査によると、2023年のインターネットの利用率は86.2%となっています。利用率は、2021年に前年度から0.5%下がったものの、その後は上昇傾向にあります。https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05a.html
なかでもスマートフォンでの利用が72.9%、PCでの利用が47.4%という結果が出ています。このことから、スマートフォンの普及によって誰でも気軽にインターネットが利用できるようになったことがうかがえるでしょう。
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05a.html
【年代別】インターネットの利用率
インターネットの世代別の利用率は、13歳以降の10代~60代で9割を超えています。2022年の利用率が最も高いのは20代で、最も低いのは80代以上です。10代~50代の利用率は、2020年~2023年の4年間で大きく変わらないものの、60代の利用率は7.5ポイント、70代の利用率は7.4ポイントと増えています。80代以上の利用率は36.4%と全世代で最も低いものの、2020年から10.8ポイント上がっていることがわかります。
当たり前にインターネットを使っている現役世代が高齢になるにつれ、シニア層の利用率も少しずつ増えることが予想できるでしょう。
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05a.html
シニア世代の利用率が高まっている
シニア世代のインターネット利用率は、ほかの世代に比べて上昇幅が大きく、利用者が増えていることがわかりました。シニア世代は何を目的にインターネットを利用しているのでしょうか。ここではシニア世代がインターネットを利用する目的と利用する場合の媒体について紹介します。
利用目的
シニア層がインターネットを使う大きな目的のひとつは連絡手段です。家族や友人がSNSやメールを使った連絡手段をとっていることから、シニア層も同様の連絡手段に移行している方が多い印象です。
また、動画の閲覧に使っているシニア層もいます。無料の動画サイトやサブスクリプションなどで、空き時間に動画を見る高齢者も多いのです。また、天気予報や地図、ニュースなどの情報収集を目的に使っている高齢者もいます。
ほかにも、インターネット通販やフリマアプリ、オークションサイトなどでの利用もあります。若者世代と同様に、シニア層もさまざまな目的のためにインターネットを使っているのです。
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00200356&tstat=000001218300&year=20230&month=0
利用媒体
シニア層がさまざまな目的でインターネットを使っていることがわかりましたが、実際にはどのような媒体でインターネットを使用しているのでしょうか。最も多い媒体として、LINEがあげられます。LINEは今や連絡手段として欠かせないものであるため、シニア層でも利用率が高い傾向にあります。
ほかにも、X(旧Twitter)、Instagram、FacebookなどのSNSのほか、動画サイトやオンラインゲームも利用している方もたくさんいます。これまでSNSは「若者が使うツール」という印象でしたが、最近ではシニア層も同様にSNSを楽しんでいるのです。
出典:株式会社イオレ「「シニアのインターネットとSNSに関するアンケート」公開」
https://www.eole.co.jp/news/release/news_post769/
インターネット利用率が高まるシニア層にアプローチするには?
今やシニア層も当たり前にインターネットを利用して情報を得るようになりました。そうしたシニア層に自社の商品やサービスをアピールするにはどうすれば良いのでしょうか。ここではシニア層をターゲットとしたマーケティング手法を紹介します。
シニア向けのマーケティング手法については、下記の記事でも解説しています。
「コロナ禍で増加するデジタルシニア、シニア層に打つべきデジタル施策とは」
Web広告を配信する
シニア層のインターネット利用率が高まっているため、Web広告をシニア向けに配信するのもひとつの方法です。Web広告は若者向けという印象があったものの、インターネットを介して買い物をするシニア層も増えているため、Web広告も宣伝に有効といえます。ここではシニア層へのアプローチに活用できる広告について紹介します。
リスティング広告
リスティング広告は、ユーザーが検索したワードに関連のある商品やサービスを表示させるマーケティング手法です。シニア層にも、欲しいものがあったり、知りたいことがあったりするとスマートフォンで検索する方が増えています。そのため、シニア層の興味関心に沿った広告を表示させるリスティング広告が有効です。
また、シニア層であっても、インターネットを介した買い物への抵抗感が少なくなっている方が多いため、広告から商品ページにアクセスして購入してもらうこともできます。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、ユーザーが検索した内容に合わせて写真などのビジュアルをつけて配信する広告です。スマートフォンで小さい文字を読むことが苦手なシニア層にも、ビジュアルでアプローチできます。写真映えする食品や、使用シーンがアピールできる健康グッズなどがディスプレイ広告に最適です。
健康を意識し始める年代でもあるため、健康や食に関する興味関心が高い方が多いのもシニア層の特徴です。広告に写真をつけて視覚的にアピールすることで購買につなげられます。
LINE広告
シニア層が最もよく使うSNSであるLINEを使った広告も有効な方法です。LINE広告は、トーク画面やLINEニュースなど、さまざまな配信先があります。シニアをターゲットにするならトーク画面に広告を配信するのがおすすめです。シニアがLINEを使う目的の大半は、家族や友人と連絡を取ることなので、トーク画面を見る回数が圧倒的に多くなります。よく見るトーク画面上に興味のある広告が配信されれば、そのままアクセスして購入につながる可能性も高いでしょう。
Instagram広告
Instagramのユーザーは若者が圧倒的に多いのですが、シニアの女性の間でもおしゃれに関する情報収集ツールとして使われています。シニアのトレンドに敏感な高齢女性が発信しているアカウントも多く、おしゃれに関心があるシニア層への広告ツールとしておすすめです。
Instagram広告は写真がメインの広告であるため、商品や商材の視認性が高く、ユーザーの目に留まりやすいことがメリットです。文字ばかりの広告よりも、写真が大きく見えるInstagram広告のほうが、商材によってはシニア層の興味関心を引きやすくなります。
YouTube広告
YouTubeはシニア層のユーザーも多い動画配信ツールのひとつです。YouTubeでは動画広告となるため、臨場感や使用シーンを訴求しやすいのがメリットです。画面のスペースすべてで広告が配信され、視覚と聴覚の両方で情報を与えることができるので、シニア層の広告認知率も高くなっています。
シニア層向けSNSを活用する
SNSにはさまざまな種類があり、シニア層をターゲットとしたSNSもあります。シニア層向けの商品や商材の広告を打つなら、シニア層向けのSNSを使うのもおすすめです。ここではシニア層向けのSNSを2つ紹介します。趣味人倶楽部
趣味人倶楽部は、50代~60代をターゲットにしたSNSです。参加型の企画が多くあるのが特徴で、毎月1500件を超えるオフ会が開催され、オンラインイベントも盛んに行われています。シニア層の趣味に特化したSNSで、カラオケや旅行、写真、美容などさまざまなジャンルのコミュニティがあります。シニア層の趣味になり得るコンテンツに関連した広告配信をするなら最適です。
らくらくコミュニティ
らくらくコミュニティは、オンライン上でのコミュニケーションを中心としたシニア向けのSNSです。ユーザーの投稿から生まれるコミュニケーション以外にも、料理や運動に関する動画配信などシニア層のニーズに合った情報を配信しています。180万人を超える会員数を誇っており、自社の商品や商材を効率良くシニア層にアピールすることが可能です。
まとめ
シニア層のインターネット利用率は、ほかの世代と比べると少ないものの、ユーザーは年々増えてきています。今やシニア層も当たり前にインターネットを使用しており、SNSで他者と交流したり、買い物をしたりする方も多いです。そのため、シニア層向けの商材を訴求する際は、Web広告でアピールするのもおすすめです。さらに、シニア層がよく活用するSNSで情報発信や広告配信をすれば、より効果的にアプローチすることができます。