マーケティングコラム

デジタルネイティブとは?世代ならではの特徴やアプローチ方法

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子どものときから当たり前のようにインターネットがあった世代、それがデジタルネイティブ世代です。この世代をターゲットとしたマーケティング戦略には、何か特別なコツが必要なのでしょうか。今回は、デジタルネイティブ世代ならではの特徴や考え方の傾向を見ながら、この世代へのアプローチ方法について解説します。

デジタルネイティブとは

デジタルネイティブとは、生まれたときや物心がついた時点ですでにインターネットやパソコンが身近にあった世代のことです。明確な定義はありませんが、おおむね1990年代から2000年代ごろに生まれた世代がデジタルネイティブに該当します。2024年時点での年齢でいうと、30代前半までの方です。

ネイティブという言葉は、もともとその土地に住んでいる人を指します。そのため、デジタルネイティブは、生まれながらデジタル機器がある環境にいる人のことです。また、デジタルネイティブの対義語として、ほかの世代の人のことをデジタルイミグラント(イミグラントは移民)と呼ぶこともあります。

1980年代以前に生まれた世代にとっては、物心がついてからしばらくの間は、パソコンやインターネットはあまり身近ではありませんでした。アナログ環境で過ごした時期があり、途中からデジタル環境に適応してきた世代です。

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デジタルネイティブ世代にあたる世代

デジタルネイティブ世代には、ミレニアル世代とZ世代が該当します。では、それぞれの世代の特徴についてみていきましょう。

ミレニアル世代

ミレニアル世代は1980年代から1995年ごろに生まれて、2000年代に成人した世代のことです。それよりも前の世代のことをX世代やジェネレーションXと呼ぶことから、ミレニアル世代はY世代と呼ばれることもあります。

ミレニアル世代は、IT製品に囲まれて育ったはじめてのデジタルネイティブ世代です。1980年代前半生まれだと、子ども時代にはアナログ環境でしたが、成人するころにはデジタル環境になっていました。

比較的早い段階から、インターネットでの検索や掲示板サイトの利用などをしていたのも特徴です。学生時代や社会人になって間もない時期にフィーチャーフォンを使用していた世代でもあります。

ミレニアル世代はモノよりもコト(体験)を重視するのが特徴です。何かを購入して所有するよりも、体験できる機会に対してお金を費やす傾向があります。インターネットで多様な価値観に触れてきたこともあり、「個」を大事にする考え方も強いです。

Z世代

Z世代はミレニアル世代のあとに生まれた世代のことです。1990年代後半から2012年頃生まれの人が該当します。

スマートフォンが登場したのが2000年代後半で、普及し始めたのが2012年ごろです。主要なSNSもスマートフォンとほぼ同時期に登場し普及してきました。
そのため、Z世代はスマートフォンが当たり前のように使われるようになってからあとの時期に育っています。SNSも早い時期から利用していた方が多いでしょう。SNSやスマートフォンに関してネイティブな世代です。

ミレニアル世代と違って、デジタル機器があまり普及していなかった時期をまったく経験していません。さらに、通信環境に関しても高速通信が当たり前になってから物心がついたため、動画をよく視聴するのも特徴です。

その一方で、ミレニアル世代と比べると、PCスキルに関しては、ミレニアル世代ほどではありません。PCよりもスマートフォンの扱いに長けている世代です。

Z世代について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
Z世代とは?定義や特徴、ミレニアム世代との違い

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デジタルネイティブ世代の特徴

デジタルネイティブ世代の特徴について、強みと弱みに分けてみていきましょう。

デジタルネイティブ世代の強み

デジタルネイティブ世代は、デジタル機器の扱いが得意なのが大きな強みです。物心がついたときからデジタル機器に慣れ親しんでいるため、スマートフォンやPCを簡単に使いこなします。初めて扱うデジタル機器でも、使い方を覚えるのが早いです。

情報発信が早いのも特徴で、誰かに伝えたいことがあるときには、SNSなどを活用して手早く発信します。情報収集も得意です。わからないことがあれば、とりあえず検索をしてみます。情報が少なくても検索キーワードを工夫するなどして、情報を拾える能力にも長けています。

考え方が柔軟な点も特徴で、新しいことや自分の価値観と異なることなども、比較的すんなりと受け入れる傾向にあります。多様性を受け入れることに対して抵抗を感じにくく、マイノリティに対して寛容です。

SNSを普段からよく使用していることもあり、インターネットでの人脈作りも得意としています。直接の知り合いは少なくても、インターネット上では大勢のユーザーと交流があるという方もいるでしょう。

デジタルネイティブ世代の弱み

SNSなどではテキストでのコミュニケーションが中心のため、対面でのコミュニケーションに弱点があります。
また、たいていのことは検索して調べればわかるため、自分で考えることをしない傾向もみられます。インターネットやスマートフォンへの依存度が高く、アナログの環境には弱いです。

ただし、意外にもネットリテラシーが十分ではない側面もあります。インターネット上で知り合った相手と、実際に会うことに対して抵抗を感じない方もいます。その結果、トラブルに遭ったり情報が漏れたりするケースもあるでしょう。インターネット上の間違った情報を信じたり、拡散したりしがちです。

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デジタルネイティブ世代へのアプローチ方法

デジタルネイティブ世代を対象にしたマーケティングでは、どのようにアプローチすれば良いのかを見ていきましょう。

SNS広告

デジタルネイティブ世代のほとんどが、普段からSNSを利用しています。SNS広告ならデジタルネイティブ世代の目に留まりやすく効果的です。

また、デジタルネイティブ世代は動画や画像に慣れ親しんでいます。広告はテキスト中心のものよりも、ビジュアルを軸にしたアプローチが重要です。商品の使い方やサービスの利用方法などを動画にすれば、興味を持ってくれるでしょう。

広告以外でも、マーケティングアプローチにSNSを活用するのがおすすめです。SNSで公式アカウントを作成して運用すれば、デジタルネイティブ世代とつながれます。デジタルネイティブ世代は、つながりを重視する傾向が強く、公式アカウントからの情報発信を見てくれるでしょう。

インフルエンサーマーケティング

デジタルネイティブ世代は、インフルエンサーを信頼する傾向が強いです。どのような情報が発信されているかこまめにチェックしています。そのため、インフルエンサーマーケティングが効果的です。通常の広告だと、あまり詳しくは見てくれない方でも、インフルエンサーが宣伝していればじっくりと見てくれる可能性があります。

インフルエンサーマーケティングについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
インフルエンサーマーケティングって何?基礎と事例から見る活用方法を解説

体験の提供

デジタルネイティブ世代は、物欲はあまり強くありません。そのため、モノだけ売るのではなく、コト(体験)も売る手法が効果的です。
サービスを利用するとどのような体験ができるのかわかる内容の動画を作成しましょう。体験できる場所の提供なども必要です。例えば、体験型イベントやポップアップショップなどはデジタルネイティブ世代向きといえます。

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まとめ

デジタルネイティブは、生まれたときからすでにデジタル機器が身近にあった世代です。デジタル機器に強く、普段からインターネットを上手に活用しています。一方で、自分で考えるのは苦手で、ネットリテラシーもそう高くはありません。

そして、デジタルネイティブ世代にはSNSやインフルエンサーを活用したマーケティングが効果的です。また、モノよりもコト(体験)の方がアプローチしやすい傾向にあります。将来的には消費社会のメインを担う世代となるため、効果的にアプローチして売上の拡大を目指しましょう。

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