世界スマホシェア率を日本と比較|人気のOSやメーカーは?
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アプリ開発企業のマーケティング担当者の中には、世界のスマートフォンシェア率が気になっている方もいるでしょう。人気のOSやメーカーなどに関して、世界全体と日本との傾向の違いを把握しておくことで、マーケティングに活かせる面もあるかもしれません。今回は、世界のスマートフォンシェア率に関して、日本と比較しながら解説します。
世界と日本のスマホOSシェア率
スマートフォンのOSはiOSとAndroidが、世界全体で大きなシェアを占めており、ツートップの状態です。日本においても、iOSとAndroidの2つのOSがシェアのほとんどを占めています。
ただ、iPhoneとAndroidのシェア率の割合に関しては、世界全体と日本で大きく異なるのが現状です。では、どのように異なるのか、世界と日本に分けてスマートフォンOSのシェア率を紹介します。
世界のスマホOSシェア率
世界のスマートフォンOSのシェア率は、Androidの方が高いのが特徴で、約7割程度のシェアを占めています。では、世界のスマートフォンOSのシェア率について詳細を解説します。
2024年のシェア率
2024年の世界全体でのスマートフォンOSのシェア率は、iOS(iPhone)が3割程度で、AndroidとiOSの割合は約7:3の比率です。(Android:71.6%、iOS:27.8%)また、iOSとAndroid以外に、一部のメーカーが独自に開発しているその他のOSもありますが、その他のOSのシェア率は非常に低く、0.6%にとどまっています。
2015年~2024年のシェア率
2015年から2024までのスマートフォンOSのシェア率の推移に関しては次のグラフの通りです。
世界全体でのスマホOSは、2019年まではAndroid、iOSともに増加傾向にあったもの、2015年からAndroidよりもiOSのシェア率が低い傾向に変わりはありません。2020年以降ここ5年間はAndroidとiOSの割合は約7:3の比率になっています。
出典:Statcounter Global Stats「Mobile Operating System Market Share Worldwide」
https://gs.statcounter.com/os-market-share/mobile/worldwide/#yearly-2015-2024
日本のスマホOSシェア率
次に日本のスマートフォンOSのシェア率について解説します。
2024年のシェア率
2024年の日本のスマートフォンOSのシェア率は、約6割程度をiOS(iPhone)が占め、AndroidとiPhoneの比率は約6:4の割合です。(Android:39.7%、iOS:60.8%)その他のOSに関しては、世界全体でのシェア率よりも低く、0.2%にとどまっています。
2015年~2024年のシェア率
日本での2015年から2024年までのスマートフォンOSのシェア率の推移は次のグラフの通りです。
日本ではiOSのシェアが世界全体と比べてかなり高く、時系列でみても大きな変動がないことが特徴です。ただ、2024年では1年前と比べ、iOSのシェアが低下し、Androidが増加したため、過去10年間のうちでAndroidのシェア率が最も高くなっています。
出典:Statcounter Global Stats「Mobile Operating System Market Share Japan」
https://gs.statcounter.com/os-market-share/mobile/japan/#yearly-2015-2024
世界と日本のスマホOSランキング
世界と日本のスマートフォンOSのランキングについて紹介します。
世界のスマホOSランキング
世界全体における2024年のスマートフォンOSのランキングは、AndroidとiOS以外のスマートフォンOSはいずれも非常に小さいシェア率です。
出典:Statcounter Global Stats「Mobile Operating System Market Share Worldwide」
https://gs.statcounter.com/os-market-share/mobile/worldwide/#yearly-2015-2024
日本のスマホOSランキング
日本での2024年のスマートフォンOSランキングは、PlayStationがランクインしているのが特徴です。それでもシェア率は非常に低く、AndroidとiOS以外のスマートフォンOSはほとんど使われていません。
出典:Statcounter Global Stats「Mobile Operating System Market Share Japan」
https://gs.statcounter.com/os-market-share/mobile/japan/#yearly-2015-2024
世界と日本のスマホ機種メーカーランキング
世界と日本のスマートフォン機種メーカーのランキングを紹介します。
世界のスマホ機種メーカーランキング
2024年の世界全体のスマートフォン機種メーカーのランキングは、Appleのシェアが1位ですが、2位のSamsungとの差はそれほど大きくありません。Samsungと3位のXiaomiとは約2倍の差があり、AppleとSamsungで人気を二分しているような状況です。また、Xiaomiと4位のOppoの間もやや差があり、4位以下はやや競っています。
出典:Statcounter Global Stats「Mobile Vendor Market Share Worldwide」
https://gs.statcounter.com/vendor-market-share/mobile/worldwide/#yearly-2015-2024
日本のスマホ機種メーカーランキング
日本でのスマートフォン機種メーカーのランキングは、Appleが圧倒的な1位であることが世界全体との大きな違いです。日本で使われているスマートフォンの機種ではAppleが約6割を占めており、Apple一強といって良いでしょう。2位がSamsungという点に関しては世界全体と変わりません。
現状ではAppleとSamsungで非常に大きな差がありますが、Samsungはシェア率を伸ばしつつある状況です。Appleのシェア率は徐々に低下しており、この傾向が続けばAppleとSamsungとの差は縮まっていくでしょう。
また、国内メーカーとしてはSONYが上位にランクインしているものの、シェア率は4.2%とかなり低くなっています。国内メーカーのスマートフォンを使用している人は少ないことがうかがえます。
出典:Statcounter Global Stats「Mobile Vendor Market Share Japan」
https://gs.statcounter.com/vendor-market-share/mobile/japan/#yearly-2015-2024
まとめ
スマートフォンのOSの世界全体でのシェア率は、AndroidがトップでiOSが2位です。日本の場合はその逆で、iOSが1位のシェア率を誇っています。他のOSに関しては、世界と日本のいずれにおいても、シェア率は1%未満でほとんど使われていません。
スマートフォン機種のメーカーに関しては、世界と日本のいずれもAppleがトップですが、2位以下の状況は大きく異なります。OSもメーカーも日本は世界全体とは異なる傾向にあるため、その点をマーケティングに活かしていきましょう。