データマーケティングコラム
2024年最新動向!世界で人気のBIツールは?Googleトレンドから比較
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昨今ではBIツールによるビッグデータの分析が各社で盛んに実施されており、複数の成功事例が出てきています。自社でもBIツールを活用したいが、どのBIツールがスタンダードなのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。そのような方々に向けて、今回は世界のBIツール最新動向について、Googleトレンドで比較しながらお伝えしていきます。
BIツールとは
BI(Business Intelligence)ツールとは、自社で保有している膨大で多種多様なデータを統合・可視化し、スピーディーな現場展開を実現するツールです。ビッグデータの活用がビジネスの意思決定において重要視されるようになった近年、大規模なデータを扱えるBIツールは年々注目を集めています。とある世界的な調査機関のデータでは、世界のBIツール市場規模が2024年には約333.4億ドルになり、2029年までには618.6億ドルの巨大な市場に成長すると予想されています。
出典:ビジネスインテリジェンス(BI)市場規模とシェア分析 - 成長傾向と予測(MordorIntelligence)
https://www.mordorintelligence.com/industry-reports/global-business-intelligence-bi-vendors-market-industry
BIツール選定のプロセスや、おすすめのBIツールについて知りたい方は、下記リンク先の記事をご覧ください。
BIツール導入を検討されていませんか?ツール選定のプロセスをご紹介
本当に使えるBIツールのオススメ5選を徹底比較!
日本のGoogleトレンドから探る、人気のBIツールとその歴史
今回はGoogleトレンドを使い、5つの人気BIツール(Tableau、Power BI、DOMO、Looker Studio、Looker)について2010年からの検索トレンドを調査しました。各BIツールの特徴は以下の通りです。
BIツール名 | 特徴 |
---|---|
Tableau | 非常に直感的なデータ視覚表現を持ち、洗練されたダッシュボードと強力なデータ分析機能を提供。 オンプレミスとクラウドの双方に対応しているので、柔軟に運用することが可能。 |
Power BI |
MicrosoftがリリースしたBIツール。 Microsoft製品との親和性が高く、その他多様なデータソースへの接続も可能。 |
DOMO | ビジネス最適化に特化したクラウドベースのプラットフォーム。 データの接続や保存/管理、加工、さらに可視化/分析、共有など、 データドリブン経営を実現する機能をオールインワンで提供。 |
Looker Studio | Googleのデータビジュアライゼーションツールで、 Google アナリティクス 4などのGoogleプロダクトとの親和性が強み。 完全無料版のLooker Studioは個人利用を想定しているが、 有料版Looker Studio Proでは組織利用を想定した権限管理が可能となる。 |
Looker | データ探索と分析に特化し、カスタムクエリ言語「LookML」を使用して、 高度なデータモデリングと洞察を提供。 |
下記グラフは、上記5大BIツールの検索トレンドを実際に表示しています。あくまで日本でのトレンドであって、世界のトレンドではないことに注意してください。
※出典:Googleトレンド
2010年1月時点ではDOMOの一強でした。その後の人気度の動向から、DOMOを除く各BIツールは2014年頃から注目を集め始めていることがわかります。ここでいう「人気度」とは、最も検索需要があったタイミングを100として、検索数を比較した割合です。
2024年1月時点ではTableauが最も検索数が高く、次いでPower BIという状況でした。Tableauは2019年6月のsalesforce社の買収によって注目が集まり、以降2位以下を大きく突き放しています。DOMOを除く4ツールの検索数は概ね右肩上がりで、BIツール自体のトレンドが年々上昇していることは明白です。
Googleトレンドから探る、世界でのBIツールシェアの最新動向
世界全体の検索トレンドをみると、近年ではPower BIの躍進が目立ちますが、Tableauも底力をみせています。ここではアメリカ、インド、イギリスについて、Googleの検索トレンドをみていきましょう。
アメリカ
2014年2月からPower BIがMicrosoft 365(旧称:Office 365)に搭載され、「Power BI for Office 365」としてサービスが開始されると、徐々に注目が集まりました。2023年に入るとPower BIがTableauを検索数で上回り、その後はTableauと競る状態が続いています。
インド
IT先進国であるインドでは、比較的早い段階においては各BIツールに大きな差はなく、その後2013年ごろからTableauが注目され始めていることがわかります。2016年に入ってからはPower BIのトレンド力が際立ち、Tableauに大きな差をつけていきました。イギリス
イギリスではインドと同様の動きを示しつつも、2018年11月にPower BIがTableauを上回っています。「Power BI for Office 365」が登場したことが、イギリスでPower BIの注目を集める大きな要因となったと考えられます。全体的にPower BIとTableauが検索数において3位以下を大きく引き離していることから、近年ではPower BIとTableauの2強状態になっているといえるでしょう。
世界はビッグデータを活用するフェーズに移行している
ビックデータは巨大なデータの塊であって、Excelなどで分析できるデータ量ではなく、どの企業でもどのように活用していくべきか、模索している状態が続いていました。しかし2015年ごろになると、「ビックデータ」という言葉の認知が進み、BIツールで活用するという認識が広がりました。
検索トレンドも「ビックデータ」から、BIツールである「Tableau」などの”手段”へ移行していきました。このことから、各社でビックデータを実際に活用するフェーズに移ったことが読み取れます。
実際に、日本における"ビッグデータ"と2015年ごろに人気のBIツールであった"Tableau"の注目度合いをGoogleトレンドで比較してみましょう。2017年頃に両者の検索トレンドは逆転し、以降はTableauが圧倒的に上回っています。
BIツールは何を選ぶべきか?
現在、世界で圧倒的な人気を誇るPower BIとTableauですが、何を基準に選べばよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ここからは、それぞれのサービスの特徴についてみていきましょう。Power BIの特徴
Power BIはMicrosoft社で提供しているBIツールで、無料版をはじめ、有料版のProやPremiumプランがあります。アウトプットイメージもExcelライクなUIで表現されるので、Excelを使用している方の視認性も高いでしょう。またMicrosoftツールを導入している企業では導入障壁が低く、Tableauに比べて比較的ライセンス料金も安価なため、導入がスムーズに進むことが多いです。Tableauの特徴
Tableauは機能が多くビジュアライゼーションに優れています。そのため、ダッシュボードやグラフの自由度が圧倒的に高く、分析担当者が探索的な分析をするのに使いやすい特徴があります。一方で無料のライセンスはなく、一人当たりの利用料金体系が比較的高価なため、大人数でデータを共有したい場合は運用コストが高くなります。少人数の分析先鋭チームが利用する場合には導入しやすいでしょう。それぞれ、やりたい事・状況に合わせてツールを選ぶことがツール選びを失敗しない近道です。
クロス・マーケティングではBIツールの選定からダッシュボード構築まで対応可能!
クロス・マーケティングでは、BIツールの選定からダッシュボード構築までの支援を行っています。日本で検索トレンドのトップに君臨するTableauはもちろん、海外で快進撃を続けているPower BIにおいても多数の支援実績があります。導入を検討されている方、導入後にうまく運用できていない方など貴社の状況に合わせた最適な内容をご支援・ご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
■参考サイト:
https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/637065.html
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc122320.html