データマーケティングコラム

調査データ×BIツール活用|集計・可視化・共有を1/10に削減する方法

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BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールは、企業内にある様々なデータを集約・可視化・分析することでデータに基づいた意思決定をできるようにします。活用範囲は幅広く、調査データの集計~可視化~共有にもよく使われます。本記事では様々なお客様のBIツール導入・活用支援を実施してきたクロス・マーケティングが、調査データ活用における4つの手間を解消するBIツールの使い方を解説します。本記事は以前実施したウェビナーの内容を抜粋して掲載しております。ウェビナーでは具体的な事例も紹介しておりますので、 こちらもぜひご覧ください。

調査データの活用ステップと手間について

生活者や自社顧客に対して実施した調査の結果を、ビジネス現場における意思決定に活用したいというニーズがある一方で、ファイルの散在や集計・レポーティングに要するリードタイムの長さが理由で、十分な活用まで至らないケースは少なくありません。

調査データを活用するには、大きく4つのステップを踏む必要があり、それぞれのステップに手間が存在します。

ステップ1 取得(対象者に対する調査の実施、過去ローデータの取得)
ステップ2 集計・可視化(ローデータを用いた集計)
ステップ3 分析(アウトプット結果を元にした解釈)
ステップ4 共有(レポーティング結果の社内展開)

各ステップでどのような手間が発生するのかを見ていきましょう。

「取得」の手間

1回の調査だけであれば取得に手間はかかりません。しかし、調査を重ねていくと、毎回ローデータが出力されるため、気づくとデータが散在してしまい、欲しいデータに辿り着くまでに時間がかかることも。このように過去ローデータも含めて情報を取得するときに手間がかかります。

図 「取得」の手間

「集計・可視化」の手間

集めたローデータはそのままでは活用できません。ピポットテーブルや集計ソフトを用いてデータを集計し、Excel等でグラフを作って可視化する必要があります。

さらに、時系列比較が必要な場合は、過去調査時の設問・選択肢との名寄せしなければならないケースもあり、追加で工数が発生します。

図 「集計・可視化」の手間

「分析」の手間

可視化したアウトプットに対して解釈を行いますが、一度で終わることは稀です。求めている結果が出てこないことも多く、その場合は「集計・可視化」のステップと往復することになります。この往復には大きな手間が生じるため、実際この分析ステップで2週間程度かかってしまうこともあります。

図 「分析」の手間

「共有」の手間

作成したレポートをメール添付などで送る手間が発生します。また、展開先ごとに適した内容で共有する必要がある場合は、その分レポートも作成しなければなりません。

他のステップに比べれば必要工数は多くないものの、「塵も積もれば山となる」という言葉があるように回数が増えれば無視できない手間となるため、できる限り削減することが求められます。

図 「共有」の手間

BIツールによる調査データ活用の手間削減

前章でお伝えした通り、調査データ活用の4ステップそれぞれに手間がかかり、すべて合わせると一般的なリードタイムは3週間+αになります。そんな手間を削減できるのがBIツールです。

BIツールをを上手に活用できれば全体の工数を1/10(2.5日)程度に短縮できます。ここからはBIツールがどのように調査データ活用の手間を削減できるかを説明します。

「取得」の手間削減

データの取得に手間がかかるのは、過去のローデータが適切管理できておらず、情報が散在してしまうからでした。BIツールに付帯していることが多いETL機能(データの抽出・変換・格納を半自動的に行うフローを組むことができる機能)を活用することで、各回のローデータをデータマートとして一元管理できるため、必要なファイルを探しにいく工数が不要になります。

図 「取得」の手間削減

「集計・可視化」の手間削減

BIツールでは、あらかじめ構築したダッシュボードの仕様に応じて集計・可視化を自動で行うことが可能になります。ピポットテーブルでの集計やExcelでのグラフ作成を行わなくて済みます。

図 「集計・可視化」の手間削減

また、時系列比較で必要な過去調査の設問・選択肢との名寄せ処理も、ETL機能(データの抽出・変換・格納を半自動的に行うフローを組むことができる機能)を活用すれば大幅に効率化できます。

「分析」の手間削減

BIツールではダッシュボード上で任意の集計軸によるクロス集計・ベース絞込みを行えます。「集計・可視化」のステップとの往復がなくなることはもちろん、直感的な操作かつ低工数で実行できるため、解釈にあてる時間を増やすことが可能です。

図 「分析」の手間削減

「共有」の手間削減

分析を終えたダッシュボードを各担当者がオンライン上で閲覧できる環境を構築できるため、展開先ごとに内容を合わせてレポートを作成する手間がかかりません。さらに共有するデータの公開を各個人に適した範囲に制御できるため、各担当者がそれぞれ自主的にダッシュボードを閲覧することが可能になります。

図 「共有」の手間削減

BIツールによる手間削減まとめ

調査結果をデータとして集約し、スムーズな集計~可視化~共有を可能とするBIツールの導入は、現場ニーズに合わせた調査データ活用のスピード感を高めるために有用な手段の1つです。

新規取得した調査データは当日~数日中にBIツール上で追加でき、直感的な操作による動的なアウトプットもできます。従来のように調査終了からレポート納品、結果の活用まで数週間かかるといった状況からの脱却が見込めるため、調査データを活用する際は、BIツールの利用をおすすめします。

事例を知りたい方は「Cross On Demand」へ

「Cross On Demand」は、クロス・マーケティングが過去に開催したウェビナーを視聴できるポータルサイトです。

本記事でご紹介したような「調査データ×BIツール活用」の具体的な事例をサンプルダッシュボードを用いながらウェビナーではご紹介しておりますので、是非ご覧ください。
https://www.cross-m.co.jp/online_solution/cod_video/data_marketing/230706_s10/
(遷移先のURLは会員登録不要でご視聴いただけます。全編ご覧になりたい方は、無料会員登録の上、ご覧ください。)

CrossOnDemandには他にもマーケティング・リサーチ活用講座やBIツール選定ノウハウなど様々な動画をご用意しています。ぜひCross On Demandでマーケティング・リサーチやデータマーケティングの知見を深めてください。

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