無料調査レポート

たばこ税増税間近!実施後も喫煙習慣は変えるつもりなし

Facebook X
10月1日よりたばこ税増税とそれに伴う値上がりが実施。禁煙意向や賛否について調査しました。
  • 喫煙習慣が一度もない非喫煙者が全体の6割
  • 禁煙の理由は健康面や金銭面を考えて
  • たばこ税増税後も特に喫煙習慣は変わらず

2018年10月から実施されるたばこ税増税。
それに伴い、多くのたばこ銘柄の値上げが発表されました。

飲食店や公共施設での喫煙場所も減少しており、喫煙者にとってはつらいことが続くなか、生活者はたばこについてどのような意識を持っているのでしょうか。

今回は、喫煙状況や喫煙理由のほか、禁煙についてやたばこ税増税の賛否や今後喫煙習慣をどうしていくのかなど、たばこにまつわるアレコレについて調査しました。

喫煙習慣が一度もない非喫煙者が全体の6割

図1-1 喫煙状況、図1-2 喫煙理由

現在、習慣的に喫煙しているかどうかでは「喫煙習慣があったことは一度もない」が58.1%で最も多い結果になりました。
次いで「現在喫煙習慣がある」が22.3%、「過去喫煙習慣があったが現在はない」が19.7%となり、喫煙者が減っている印象はありましたが、元々喫煙習慣がない人が多いというのが実態なのかもしれません。<図1-1>
喫煙習慣がある人、あった人に喫煙する理由をたずねると、「気分転換」が52.4%で約半数を占めました。その他「リラックス」「生活の習慣」「ストレス解消」などが上位に挙がり、喫煙することで気持ちを落ち着かせたり息抜きをしたりする様子がうかがえました。<図1-2>

禁煙の理由は健康面や金銭面を考えて

図2-1 今後の禁煙意向、図2-2 禁煙した理由

現在喫煙習慣がある人に、今後禁煙する予定があるかどうか聞いてみました。
すると、禁煙予定はない人が過半数を超えて最多に。いつか禁煙したいな、と思っている人は4割近くになりました。禁煙の意思もあり時期も決定済みという禁煙覚悟者は1割未満と少なく、積極的に禁煙をしようと考えている人はあまりみられませんでした。<図2-1>
過去喫煙習慣があったが現在はない人(=喫煙経験者)がなぜ禁煙したのかでは、「病気や体調不良」が最も多くなりました。次いで「お金の節約」となり、値上がりや子ども・孫の誕生・喫煙場所の減少といった外的要因よりも、自身の健康面や金銭面などを見直すなどといった内的要因で禁煙をする人が多い傾向があることがわかりました。<図2-2>

たばこ税増税後も特に喫煙習慣は変わらず

賛成理由

  • 健康面や周りへの影響から考えて、簡単に手を出してはいいものではない。(男性/28歳/喫煙者) 嗜好品にはお金をかけても良い(女性/64歳/喫煙
  • 健康を考えると、吸わない方が良い。金を掛けても吸いたいと思う人は吸えばよい。(男性/69歳/喫煙経験者)
  • 嗜好品に税金をかけ、日常的なものには負担をかけてほしくないから(男性/39歳/喫煙経験者)
  • マナーが悪い人が減るかもしれないから(男性/25歳/非喫煙者)
  • タバコを吸う人が減って欲しいから(女性/26歳/非喫煙者)
  • その税で分煙の設備を沢山つくって欲しい(女性/49歳/非喫煙者)

など

反対理由

  • 煙草だけが増税されるのはおかしい。不公平感がある(女性/32歳/喫煙者)
  • 生活費の切迫になる。非喫煙者より税金を納めてるのに、まだ取るのかと思う。(女性/45歳/喫煙者)
  • 増税するならば、喫煙環境もしっかり整備するべき。(男性/38歳/喫煙者)
  • 安易にたばこだけ、値上げするのはおかしい(男性/25歳/喫煙経験者)
  • 値上げすれば良いというものではない。やめたくない人はいくらになってもやめられないと思う。(女性/54歳/喫煙経験者)
  • 偏った税の徴収は好ましくないと思う(男性/44歳/非喫煙者)
  • 価格を上げても喫煙の抑制にはつながらないと思うから(女性/22歳/非喫煙者)

など

10月から始まるたばこ税増税に伴う値上がりについて賛成・反対をきくと、全体では賛成が7割強。性別でみると女性の方が男性よりも賛成派が多いことが判明しました。
また、非喫煙者は賛成派が、喫煙者は反対派が多いという結果になりました。(当然といえば当然ですが…)<図3-1>
それぞれの理由をみてみると、賛成派は「健康への影響を考えて」「嗜好品だから」「喫煙者が減ってほしい」「設備向上の期待」などが挙げられました。
対して反対派は「喫煙者ばかり負担が大きく不公平」「たばこだけ値上げするのは好ましくない」「値上げは喫煙抑制につながらない」などが挙げられました。

喫煙者に、たばこ税増税後に現在の喫煙習慣を変えるかどうかを聞くと、特になにも変えないという人が最多になり、以下、吸う本数を減らすと続きました。一気に禁煙しようとしている人は1割と少数派です。
たばこ税増税は受動喫煙の防止や将来的な医療費削減などが目的とされていますが、今回の増税は大きな変化にはならない可能性がうかがえました。<図3-2>
たばこは嗜好品が故に、吸うことが習慣になっている人はなかなかやめられないもの。
喫煙者も、非喫煙者も、どちらかが極端に嫌な思いをせず、互いに気分よく暮らせる環境づくりが肝要なのかもしれません。

掲載したアンケート結果以外に、さまざまな項目での調査結果を用意しています。
詳細は無料ダウンロードしてご覧ください。

その他の調査項目

  • 現在最もメインで吸っているたばこの種類
  • 一カ月のたばこ代
  • 禁煙したことで変わったこと
  • 喫煙場所減少に対する賛否とその理由

など

調査概要

調査手法 インターネットリサーチ
調査地域 一都三県(埼玉、千葉、東京、神奈川)
調査対象 20〜69歳の男女
調査期間 2018年9月8日(土)
〜9月9日(日)
有効回答数 2,000サンプル

調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります


≪引用・転載時のクレジット表記のお願い≫
本リリースの引用・転載時には、必ず当社クレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。
<例>「マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると・・・」

 

関連する調査記事

無料調査レポート
おひとりさま消費に関する調査(2024年)ひとり時間の実態・意識編
2024年11月、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500人を対象に「おひとりさま消費に関する調査(2024年)」を実施し、ひとりの時間や外食・外出行動についての実態、意識などを全般的に聴取しました。今回は「ひとり時間の実態・意識編」として、ひとりで自由に使える時間の有無、一日の中でひとりで自由に使える時間、ひとりで過ごすことの良さ、ひとりでどのように過ごすことが好きか、ひとりで自由に使える時間の増減意向をピックアップし分析をしました。 *本調査は、ひとりの時間を外でどのように過ごしているかという点に着目し、その消費行動を「おひとりさま消費」と表しました。 ◆外出編はこちら https://www.cross-m.co.jp/report/20241203alone ひとりで自由に過ごす時間は2年前と変わらず ひとりで過ごすことにより、自分のペースでいられる、ストレス解消、自由を味わえる 関連する調査はこちら おひとりさま消費に関する調査
# ライフスタイル # 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
おひとりさま消費に関する調査(2024年)外出編
2024年11月、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500人を対象に「おひとりさま消費に関する調査(2024年)」を実施し、ひとりの時間や外食・外出行動についての実態、意識などを全般的に聴取しました。今回は「外出編」として、直近1年間の飲食店、お出かけ・レジャー先へひとりで行った経験、ひとりで行くことへの抵抗感を中心に分析をしました。 *本調査は、ひとりの時間を外でどのように過ごしているかという点に着目し、その消費行動を「おひとりさま消費」と表しました。 ◆ひとり時間の実態・意識編はこちら https://www.cross-m.co.jp/report/20241212alone/ ひとりでも行くのは、ハンバーガーショップとファミレス、ショッピング施設 おひとりさま行動への抵抗感は低下したものの、経験率は変わらず 関連する調査はこちら おひとりさま消費に関する調査
# ライフスタイル # 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
健康に関する実態・意識調査(2024年11月定点ココロスタイルリサーチ)
2024年11月、全国18~79歳の男女3,000名を対象に「健康に関する実態・意識調査(2024年11月定点ココロスタイルリサーチ)」を行いました。本調査は、生活者の意識やライフスタイルの変化の兆しを捉えることを目的として、定点で実態・意識調査を実施するものです。今回は健康編として、生活への満足度、現在や将来への生活価値観・意識、現在の暮らし向き、自分の健康状態、身体の衰えの自覚、名称に対する年齢イメージをピックアップし分析をしました。 4人に1人が貯蓄や将来の備えに「全然満足していない」 視力と記憶力は30代から、歩く力と握力は40代から衰えを実感 調査結果トピックス
# SNS・メディア # 美容・ファッション # 海外
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
消費動向に関する定点調査(2024年10月)
全国47都道府県に在住する20~69歳の男女1,200人を対象に「消費動向に関する定点調査(2024年10月)」を実施しました。消費動向定点調査は、現在の消費者の暮らしの状況を、所得・消費・行動の観点で過去と比較し、景気動向判断の基礎資料を得ることを目的とし、年2回(5月・10月)実施しております。本調査においては、続く物価上昇、訪日外国人数の増加によるオーバーツーリズムの話題があがり、石破内閣が発足したばかりの2024年10月14日~15日に、生活実態や消費動向の推移、景況感・消費予測、ポイント活動の状況などについて調査をしました。。 給与所得と預貯金は1年前と比べ上昇したものの、国内消費行動は低下 今後1年間の景況感は低調のまま 関連する調査はこちら 消費動向に関する定点調査
# 消費動向
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
ペットに関する調査(2024年)意識編
2024年10月、全国に在住する20~69歳の男女5,000人を対象に「ペットに関する調査(2024年)」を実施し、ペットに関わる実態や意識・行動などを全般的に聴取しました。今回は、ペットの飼育意向、飼いたいペットの種類、動物カフェの利用意向、ペットロボット・エンターテイメントロボット試用意向、ペットを捨てることへの意見に着目し分析をしました。 ◆実態編はこちら https://www.cross-m.co.jp/report/life/20241029pet/ ペット飼育意向は3割、過去にペットを飼っていた人は5割超え ペットを捨てることは「許容できない」が74% 関連する調査はこちら ペットに関する調査
# ライフスタイル
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
ペットに関する調査(2024年)実態編
2024年10月、全国に在住する20~69歳の男女5,000人を対象に「ペットに関する調査(2024年)」を実施し、ペットに関わる実態や意識・行動などを全般的に聴取しました。今回は、ペットの飼育状況、種類、入手経路、ペット同伴の外出行動、関連サービスの利用や意向などをピックアップし分析をしました。 ◆意識編はこちら https://www.cross-m.co.jp/report/life/20241106pet/ ペットを飼っている世帯は21% 犬はペットショップで購入、猫は拾って保護したケースが多い 関連する調査はこちら ペットに関する調査
# ライフスタイル
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
宅配に関する調査(2024年)宅配全般編
2024年9月、全国47都道府県に在住する20〜69歳の男女2,500人を対象に「宅配に関する調査(2024年)」を実施し、「宅配」に関わる利用実態や意識・行動などを全般的に聴取しました。今回は、直近3か月以内に宅配サービスを利用した人に対し、受け取り方や再配達を防ぐ方法、物品宅配を利用する理由や不満点・困ったことなどに着目し分析をしました。 ◆フードデリバリー・食材宅配編はこちら https://www.cross-m.co.jp/report/life/20240925delivery/ 宅配全般の直近3か月の利用率は、2年前より10pt低下の38% 受け取り方は「自宅で手渡し」が依然として多く8割 関連する調査はこちら 宅配に関する調査
# ライフスタイル # 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
宅配に関する調査(2024年)フードデリバリー・食材宅配編
2024年9月、全国20〜69歳の男女2,500人を対象に「宅配に関する調査(2024年)」を実施し、「宅配」に関わる利用実態や意識・行動などを全般的に聴取しました。今回は、コロナ禍で拡大をとげたフードデリバリー(料理宅配)と、食材宅配(食品宅配)にフォーカスをあて分析をしました。 ◆宅配全般編はこちら https://www.cross-m.co.jp/report/life/20241003delivery/ 直近3か月のフードデリバリーの利用率は15%と2年前より低下 重い・かさばるものや時間がないときの食材宅配の利用率に変動なし 関連する調査はこちら 宅配に関する調査
# ライフスタイル # 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
気候変動に関する調査(2024年)
2024年8月、全国20〜79歳の男女2,400名を対象に「気候変動に関する調査(2024年)」を行いました。大気中の二酸化炭素濃度や紫外線量の増加による地球温暖化の気候変動について、不安感などの意識を中心に聴取しました。今回は、将来への不安、日本の食料自給率に対しての不安、自然災害や身体への影響、環境や生態系への影響に着目し分析をしました。 日本の食料自給率への不安感は8割越え 昨年より「四季がなくなる」「農作物の品質低下・不作」の懸念が強まる 関連する調査はこちら SDGsに関する調査
# ライフスタイル # 時事・流行・イベント # その他
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
ご相談・お見積もり依頼
【法人・個人様】
フリーダイヤルでのお問い合わせ
0120-198-022
※ モニター様からのお電話でのお問い合わせは受け付けておりません。
資料ダウンロード