無料調査レポート

防災に関する調査(2023年)意識編

Facebook X
2023年7月、全国20〜79歳の男女3,000名を対象に「防災に関する調査(2023年)」を行いました。日本で猛暑日が続く7月、WMO(世界気象機関)は世界の平均気温が観測史上最も高くなるとの見通しを発表するなど、気候変動による問題は年々大きくなってきています。身近に起こりうる自然災害への防災について、今回は意識編として、防災の必要性、不安に思う自然災害、避難する警告レベル、災害発生時の帰宅行動、ペット同行避難や避難所生活への不安などについて分析をしました。

◆備え・実践編はこちら
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20230808bousai/

  • 警戒レベル4までの避難の呼びかけに対し、避難するのは57%どまり
  • 避難をしない理由は「自宅の方が安全」「避難が難しい家族やペットがいる」

調査結果トピックス

【防災の必要性と不安な自然災害】

防災の必要性を感じるかの設問に対し「とてもそう思う」19%、「とても+ややそう思う」は67%であり、年齢が上がるほど必要性が高まり、70代では” そう思う”割合が80%に達する。<図1>
不安に思う自然災害を3つまで聴取した結果、「地震」69%、「台風」52%、「豪雨」32%であった。「地震」「台風」「暴風」は防災の必要性と同様に年代が高まるほど不安度も強い。<図2>
地域別には、南海トラフ地震の可能性のある東海、四国、関東甲信、近畿地方で「地震」に対する不安が7割を超えた。また、「地震」よりも「台風」への不安が強かったのは、九州北部と九州南部であった。<図3>

図1 防災の必要性、図2 不安に思う自然災害/年代別、図3 不安に思う自然災害/地域別

【災害発生時の避難】

災害発生の恐れがある場合、どの警戒レベルで避難するかを聴取した。「警戒レベル4(避難指示)」で避難する人は39%、次いで「警戒レベル5(緊急安全確保)」の24%である。「警戒レベル1(早期注意情報)」から「警戒レベル3(高齢者等避難)」までに避難するのは、全体で19%、70代はその割合は高まり34%である。内閣府や消防庁は「警戒レベル4」までに必ず避難を呼びかけているものの、それまでに避難するとした割合は57%にとどまり、乖離がみられた。<図4>
「警戒レベルに関わらず避難しない」理由は、「自宅の方が安全」「避難所に問題がある」「避難が難しい家族やペットがいる」などの声があがった。<図5>
外出時に災害が発生した際の行動予定は、「施設にとどまり状況が落ち着いてから帰宅」は42%、「公共交通機関が止まっていても歩いて帰る」が38%と二分し、30〜50代では「歩いて帰る」が「落ち着いてから帰宅」を上回る。<図6>

図4 災害発生時に避難する警告レベル、図5 警戒レベルに関わらず避難しない理由、図6 災害発生時の帰宅行動

【避難所】

避難指示が出た後のペット同行避難について「ペットと一緒に避難所へ行く」が46%、「ペットと一緒に屋内退避・在宅避難をする」は39%であり、ペットを飼っていることで避難所へ行くことに躊躇している人も70代を中心にある程度いるとみられる。<図7>
避難所生活になったとき不安点は「プライバシー」「衛生面」「トイレ」の3つが多く、特に60〜70代は「トイレ」への不安が6割近くと高い。<図8>

図7 ペットと一緒に避難するか、図8 避難所生活になったときの不安点

レポート項目一覧

   

□ 調査結果サマリー
□ 属性設問(性別/年代/居住地/地域/婚姻状況/子ども有無/同居家族人数/同居家族構成/同居子どもの年齢/世帯年収/職業/ペットの飼育状況/現在の住まい/階数/現在の住まいの築年数/居住年数/土地・地形の成り立ち/ロケーション/運転免許の保有/自家用車の保有/自家用車の保有理由/固定電話の契約状況/固定電話を契約している理由/携帯電話の保有台数/契約しているキャリア/複数台保有している理由/ポテンシャル・ニーズ・クラスター)

▼自然災害について
□ 災害への不安度
□ 不安に思う自然災害
□ 災害が発生したら不安に感じること/最も不安に感じること

▼防災について
□ 防災の必要性を感じる

▼避難について
□ 避難指示が出たら逃げるか
□ 警戒レベルに関わらず避難しない理由(自由回答抜粋)
□ 避難所生活になった場合の気持ち/不安点
□ ペットと一緒に避難するか
□ 災害発生時の帰宅意識

▼他の地域で自然災害が起きた場合の考え/気持ち
□ テレビ・新聞での情報収集
□ インターネットでの情報収集
□ SNSでの情報収集
□ 寄付
□ ボランティアへの参加

▼参考資料
□ ポテンシャル・ニーズ・クラスター(PNCL)について

本レポートのダウンロードにより閲覧できる情報

  

本レポート(全71ページ)では、下記の情報をご覧いただけます。

 
  • すべての調査結果(全調査項目記載の全ての内容、計71ページ分)
  • 調査結果サマリー(重要なポイントのみを抜粋)
  • 回答者の属性情報(性別・年代・居住地など)
  • 設問・回答の詳細(各種設問と回答形式)
  • 全回答の集計結果(グラフ+表集計)

 

調査概要

調査手法 インターネットリサーチ
調査地域 全国47都道府県 ※2023年7月の一部の豪雨被災地は配信対象外
調査対象 2022年:20〜69歳の男女
2023年:20〜79歳の男女
調査期間 2022年:7月15日(金)〜17日(日)
2023年:7月14日(金)〜16日(日)
有効回答数 2022年:本調査2,500サンプル
2023年:本調査3,000サンプル

調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります


引用・転載時のクレジット表記のお願い
本リリースの引用・転載時には、必ず当社クレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。
<例>「マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると・・・」


本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
広報担当: マーケティング部
TEL:03-6859-1192   E-mail: pr-cm@cross-m.co.jp

おすすめの調査記事

無料調査レポート
仕事・人生設計に関する実態・意識調査(2025年1月定点ココロスタイルリサーチ)
2025年1月、全国18~79歳の男女3,000名を対象に「仕事・人生設計に関する実態・意識調査(2025年1月定点ココロスタイルリサーチ)」を行いました。仕事への満足度、仕事に対する意識・態度、年金受給後も働きたい理由、リタイア後の過ごし方や資金の充足度、終活として準備したいこと等をピックアップして分析。
# ライフスタイル # IT・家電・自動車 # 仕事・働き方
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
スポーツに関する調査(2024年)観戦編
2024年12月、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500人を対象に「スポーツに関する調査(2024年)」を実施。今回は、スポーツ観戦編として、観戦の有無、観戦したスポーツ、観戦スタイル、競技会場でのリアル観戦の楽しみ方、感動した経験・体験とそのシーン、推しチームと推し選手について分析しました。
# ライフスタイル # 医療・健康 # 運動・スポーツ
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
スポーツに関する調査(2024年)実践編
2024年12月、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500人を対象に「スポーツに関する調査(2024年)」を実施しました。今回は、思い浮かぶスポーツ、最近1~2年間のスポーツ実施率、スポーツを行っている理由、体力への自信、スポーツを行うことによる効果について分析をしました。
# ライフスタイル # 医療・健康 # 運動・スポーツ
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
人間関係に関する調査(2025年)
2025年1月、全国47都道府県に在住する20~79歳の男女2,400人を対象に「人間関係に関する調査(2024年)」を実施。助けられたり、悩んだりする「人間関係」について、リセット経験や意向、リセットした人との間柄、リセットのきっかけと方法、友人・知人の有無と平均人数、年賀状送付状況をピックアップし分析。
# ライフスタイル
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
在タイ日系企業調査(2024年)
株式会社クロス・マーケティンググループ傘下の会社Kadence International Co., Ltd.とPERSONNEL CONSULTANT MANPOWER Co., Ltd.は、在タイ日系企業923社を対象に「在タイ日系企業調査(2024年)」を9月17日~10月4日に実施しました。
# 海外
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
住まいに関する実態・意識調査(2024年12月定点ココロスタイルリサーチ)
2024年12月、全国18~79歳の男女3,000名を対象に「住まいに関する実態・意識調査(2024年12月定点ココロスタイルリサーチ)」を行いました。本調査は、生活者の意識やライフスタイルの変化の兆しを捉えることを目的として、定点で実態・意識調査を実施するものです。今回は住まい編として、現在の住まいと周辺環境への満足度、住まいに関する意識・態度、現状と理想の近所の人とのコミュニケーション、外出先から自宅に帰るときの気持ちに着目し分析をしました。
# ライフスタイル # IT・家電・自動車 # 消費動向 # 時事・流行・イベント
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
おひとりさま消費に関する調査(2024年)ひとり時間の実態・意識編
2024年11月、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500人を対象に「おひとりさま消費に関する調査(2024年)」を実施し、ひとりの時間や外食・外出行動についての実態、意識などを全般的に聴取しました。今回は「ひとり時間の実態・意識編」として、ひとりで自由に使える時間の有無、一日の中でひとりで自由に使える時間、ひとりで過ごすことの良さ、ひとりでどのように過ごすことが好きか、ひとりで自由に使える時間の増減意向をピックアップし分析をしました。 *本調査は、ひとりの時間を外でどのように過ごしているかという点に着目し、その消費行動を「おひとりさま消費」と表しました。
# ライフスタイル # 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
おひとりさま消費に関する調査(2024年)外出編
2024年11月、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500人を対象に「おひとりさま消費に関する調査(2024年)」を実施し、ひとりの時間や外食・外出行動についての実態、意識などを全般的に聴取しました。今回は「外出編」として、直近1年間の飲食店、お出かけ・レジャー先へひとりで行った経験、ひとりで行くことへの抵抗感を中心に分析をしました。 *本調査は、ひとりの時間を外でどのように過ごしているかという点に着目し、その消費行動を「おひとりさま消費」と表しました。
# ライフスタイル # 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
健康に関する実態・意識調査(2024年11月定点ココロスタイルリサーチ)
2024年11月、全国18~79歳の男女3,000名を対象に「健康に関する実態・意識調査(2024年11月定点ココロスタイルリサーチ)」を行いました。本調査は、生活者の意識やライフスタイルの変化の兆しを捉えることを目的として、定点で実態・意識調査を実施するものです。
# ライフスタイル # 消費動向 # 時事・流行・イベント # 医療・健康
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
ご相談・お見積もり依頼
【法人・個人様】
フリーダイヤルでのお問い合わせ
0120-198-022
※ モニター様からのお電話でのお問い合わせは受け付けておりません。
資料ダウンロード