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新型コロナ禍 子育て世代は教育の遅れ、学生は社会変化に不安

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4月7日に緊急事態宣言が出されて以降、我々の生活は大きく変化しました。全国の20〜69歳男女を対象に、新型コロナウイルス流行下における生活の変化と、今後の意識について調査しました。
  • 新型コロナ禍 子育て世代は教育の遅れ、学生は社会変化に不安

調査結果トピックス

身の回りでの感染リスクよりパンデミックで変化した社会やそこで生きる将来への不安が大きい。

新型コロナウイルス感染症流行下における不安やストレスについて尋ねたところ、「今の状況がいつまで続くのかわからない」「増税に対する不安」を“感じている”とした人は全体の約5割であった。「モラルや治安の悪化」「社会の分断や格差の拡大」を感じているとした人も約4割にのぼる。一方、「自分の住んでいる地域は感染リスクが高い」とは“感じていない”と回答した人は4割であった。(図1)

子育て世代、特に母親の不安やストレスが大きい。

末子中高生/小学生以下の世帯の不安やストレスについては「同居家族に対する不満やストレス」を感じる人が3割と多め。父親より母親の方が不満・ストレスを感じる人が多く4割にのぼる。また、「子供の学校や習い事の遅れに対する不安」を感じる割合も高く、末子中高生の世帯では6割と半数を超える。特に母親では7割近くが不安に感じている。(図2)

入念に準備をして来た学生が感じている社会の変化と将来への不安。

学生では「将来どんな技能が必要になるのか」「仕事のやり方・働き方の変化に対応できるか」など仕事に対する不安が上位に挙がっている。また、「無駄な時間や労力はなるべく費やしたくない」「どのような対策をとるべきか綿密に考えている」といった意識が高いゆえに、「どの情報を信じればよいかわからない」ことに不安を感じる人は全体より高い。(図3)

◇新型コロナ禍で広がる将来への不安。

今回の調査では、自分や回りの人が感染してしまう不安より、パンデミックにより変化した社会や常識の中で生きていくことへの不安の方が大きいということがわかりました。新型コロナウイルス感染防止対策や、停滞した社会・経済に対する支援策に明確な指示や強力なリーダーシップを示せない政府の姿を目の当たりにし、何を信じれば良いのか、これからどうすれば良いのかという不安が蔓延したのでしょう。
特に子供の教育に心を砕く母親やこれから社会に出て行く学生で不安が広がっているのは、この新型コロナ禍により社会の価値観が変化し、今まで準備して来た知識やスキルでは適応していけないかも知れないという不安を抱いているからではないでしょうか。

◇刻々と変わる常識や価値観に柔軟に適応していくことが最適解。

不安を感じながらも私たちが何とか乗り越えつつあるのは、他人に結論を委ねることなく、情報というツールと肌感や嗅覚というスキルを駆使し、自分の頭で考え動いて快適な暮らしを模索してきたからだと考えられます。不安感から生活を変化させてきたことは翻弄されたようにも見えますが、「変化に逆らわず順応した」と言うこともできます。何が正しいかが益々わかりにくくなっている昨今、情報処理能力と実行力で変化に柔軟に適応していくことが必要なのではないでしょうか。

調査結果グラフ

(図1)新型コロナウイルス感染症の流行下における不安・ストレス

図1 新型コロナウイルス感染症の流行下における不安・ストレス


(図2)新型コロナウイルス感染症の流行下における不安・ストレス(ライフステージ別)

図2 新型コロナウイルス感染症の流行下における不安・ストレス(ライフステージ別)


(図3)新型コロナウイルス感染症の流行下における不安・ストレスと気持ち(全体vs学生)

図3 新型コロナウイルス感染症の流行下における不安・ストレスと気持ち(全体vs学生)


調査概要

調査手法 インターネットリサーチ
調査地域 首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)在住
調査対象 20〜69歳男女
調査期間 2020年5月22日〜25日
有効回答数 本調査3,844サンプル

調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります


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本リリースの引用・転載時には、必ず当社クレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。
<例>「マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると・・・」

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