無料調査レポート

withコロナ時代 生活者調査からの4つの気づきと将来への展望

Facebook X
全国の20〜39歳男女を対象に、新型コロナウイルス流行下における生活の変化と今後の意識について調査を行い、独自の生活価値観クラスター「ポテンシャル・ニーズ・クラスター」(図1、2)により、新型コロナ禍での価値観の違いによる意識や行動の差異を分析しました。
  • withコロナ時代 生活者調査からの4つの気づきと将来への展望

調査結果トピックス

女性の“健康”“生活基盤”に対する意識変化が顕著。男性は「政治・社会」への関心が高まる。

新型コロナ感染症流行下で、自分の気持ちや考えに大きな変化を感じたTOP3は、「何よりも心身共に健康であることが第一」「生活を支えてくれる職業の人に感謝」「清潔を保つことが健康維持のひとつ」。全般的に女性の方が変化を感じている度合いが高いが、特に“健康”や “生活基盤”に関わる項目の男女差が大きい。一方、男性は、全体で4番目の「政治や社会の制度について考えるようになった」が2番目に多く選択された。(図1)

健康留意の意識は、人との関係性にも影響。

“健康”を留意する気持ちの変化は、総じて女性、特に60代女性で高い。自由回答には「あらゆる場所が清潔になり、人と距離を保てるようになれば、健康に留意しつつ暮らし、外出もできる」などの意見がある。また、「ご近所や友人との危機感の違いに悩む」など、感染予防に対する考え方の違いが人との関係性に影響を及ぼしている。(図2)

近畿エリア、特に30代で「政治や社会制度」に対する関心が著しく高まる。

政治への関心の高まりは地域による差が顕著で、全年代で大阪・京都・兵庫エリアの意識変化が他エリアよりも大きい。特に30代ではほぼ5割に達し、全年代中最多であった。(図3)

コロナ禍経験をきっかけに新しい生活へ。

緊急事態宣言下でも「悪いことばかりではない」と考える人は35%。自由回答には、「危機を乗り越えた先に日本の改革が進む」「今までと違う形の“普通の生活”をしなくては」など、この事態をきっかけに、以前に戻るのではなく、新しい生活を作っていくべきとの意見が挙げられている。(図4)

◇変化の先が見えない不安蔓延の中で“当たり前”を見直し、様々な関係性の中に居る自分を再発見

今回のことで《健康》が何よりも大切と実感し、同時に、周囲の人の健康・防衛意識との違いにまで考えが及ぶようになりました。また、自分の生活が《生活基盤》を担う多くの人によって支えられていること、ずっと一緒にいる、または逆に全く会えない状況下で、《家族》との関係を見つめ直すなど、様々な発見もあったようです。政府・自治体の打ち出す方針・施策に生活が全方位で影響を受け、今まで《政治》に無関心であったことを反省する声もありました。

◇withコロナ時代に向けての4つの気づきと将来への展

今回のコロナ禍を経験した一人一人が感じた気持ち・考えの変化や今後への思いから4つの気づきをまとめました。
●誰もが、社会の中で、人との関わりの中で支えられて暮らしている。
●自分の行動の制約・変化を余儀なくされ、制約の多い立場の人の行動や気持ちを想像し共感することに繋がった。
●「多様な価値観と共存を目指す」方向と、「自分の価値観で選別・選択する」方向との、両方向の意思が示された。
●国や自治体のあり方を真剣に考え、政治を自分ゴトとして捉えるようになった人が増えた。
コロナ禍によって起きた変化は、全く予測できなかった新たなものではありません。これまで目を背けてきた、時代に合わない価値観・習慣による現実社会のゆがみ・矛盾があらわになった、ということだと思います。この流れに逆らわず、柔軟に自らを変えていくことが、個人としても日本という社会としても必要なことではないでしょうか。政府・自治体の打ち出す方針・施策に生活が全方位で影響を受け、今まで《政治》に無関心であったことを反省する声もありました。

調査結果グラフ

(図1)新型コロナウイルス感染症流行と緊急事態宣言の下で、気持ち・考えに大きな変化を感じたもの(全項目/男女別)

図1 新型コロナウイルス感染症流行と緊急事態宣言の下で、気持ち・考えに大きな変化を感じたもの(全項目/男女別)


(図2)新型コロナウイルス感染症流行と緊急事態宣言の下で、気持ち・考えに大きな変化を感じたもの(抜粋/性年代別)

図2 新型コロナウイルス感染症流行と緊急事態宣言の下で、気持ち・考えに大きな変化を感じたもの(抜粋/性年代別)


(図3)新型コロナウイルス感染症流行と緊急事態宣言の下で、気持ち・考えに大きな変化を感じたもの(エリア別)

図3 新型コロナウイルス感染症流行と緊急事態宣言の下で、気持ち・考えに大きな変化を感じたもの(エリア別)


(図4)新型コロナウイルス感染症流行・緊急事態宣言の下での気持ち・考え

図4 新型コロナウイルス感染症流行・緊急事態宣言の下での気持ち・考え

調査概要

調査手法 インターネットリサーチ
調査地域 全国47都道府県
調査対象 20〜69歳男女
調査期間 2020年5月22日〜25日
有効回答数 合計3,844サンプル

調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります


≪引用・転載時のクレジット表記のお願い≫
本リリースの引用・転載時には、必ず当社クレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。
<例>「マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると・・・」

 

関連する調査記事

無料調査レポート
おひとりさま消費に関する調査(2024年)ひとり時間の実態・意識編
2024年11月、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500人を対象に「おひとりさま消費に関する調査(2024年)」を実施し、ひとりの時間や外食・外出行動についての実態、意識などを全般的に聴取しました。今回は「ひとり時間の実態・意識編」として、ひとりで自由に使える時間の有無、一日の中でひとりで自由に使える時間、ひとりで過ごすことの良さ、ひとりでどのように過ごすことが好きか、ひとりで自由に使える時間の増減意向をピックアップし分析をしました。 *本調査は、ひとりの時間を外でどのように過ごしているかという点に着目し、その消費行動を「おひとりさま消費」と表しました。 ◆外出編はこちら https://www.cross-m.co.jp/report/20241203alone ひとりで自由に過ごす時間は2年前と変わらず ひとりで過ごすことにより、自分のペースでいられる、ストレス解消、自由を味わえる 関連する調査はこちら おひとりさま消費に関する調査
# ライフスタイル # 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
おひとりさま消費に関する調査(2024年)外出編
2024年11月、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500人を対象に「おひとりさま消費に関する調査(2024年)」を実施し、ひとりの時間や外食・外出行動についての実態、意識などを全般的に聴取しました。今回は「外出編」として、直近1年間の飲食店、お出かけ・レジャー先へひとりで行った経験、ひとりで行くことへの抵抗感を中心に分析をしました。 *本調査は、ひとりの時間を外でどのように過ごしているかという点に着目し、その消費行動を「おひとりさま消費」と表しました。 ◆ひとり時間の実態・意識編はこちら https://www.cross-m.co.jp/report/20241212alone/ ひとりでも行くのは、ハンバーガーショップとファミレス、ショッピング施設 おひとりさま行動への抵抗感は低下したものの、経験率は変わらず 関連する調査はこちら おひとりさま消費に関する調査
# ライフスタイル # 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
健康に関する実態・意識調査(2024年11月定点ココロスタイルリサーチ)
2024年11月、全国18~79歳の男女3,000名を対象に「健康に関する実態・意識調査(2024年11月定点ココロスタイルリサーチ)」を行いました。本調査は、生活者の意識やライフスタイルの変化の兆しを捉えることを目的として、定点で実態・意識調査を実施するものです。今回は健康編として、生活への満足度、現在や将来への生活価値観・意識、現在の暮らし向き、自分の健康状態、身体の衰えの自覚、名称に対する年齢イメージをピックアップし分析をしました。 4人に1人が貯蓄や将来の備えに「全然満足していない」 視力と記憶力は30代から、歩く力と握力は40代から衰えを実感 調査結果トピックス
# SNS・メディア # 美容・ファッション # 海外
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
消費動向に関する定点調査(2024年10月)
全国47都道府県に在住する20~69歳の男女1,200人を対象に「消費動向に関する定点調査(2024年10月)」を実施しました。消費動向定点調査は、現在の消費者の暮らしの状況を、所得・消費・行動の観点で過去と比較し、景気動向判断の基礎資料を得ることを目的とし、年2回(5月・10月)実施しております。本調査においては、続く物価上昇、訪日外国人数の増加によるオーバーツーリズムの話題があがり、石破内閣が発足したばかりの2024年10月14日~15日に、生活実態や消費動向の推移、景況感・消費予測、ポイント活動の状況などについて調査をしました。。 給与所得と預貯金は1年前と比べ上昇したものの、国内消費行動は低下 今後1年間の景況感は低調のまま 関連する調査はこちら 消費動向に関する定点調査
# 消費動向
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
ペットに関する調査(2024年)意識編
2024年10月、全国に在住する20~69歳の男女5,000人を対象に「ペットに関する調査(2024年)」を実施し、ペットに関わる実態や意識・行動などを全般的に聴取しました。今回は、ペットの飼育意向、飼いたいペットの種類、動物カフェの利用意向、ペットロボット・エンターテイメントロボット試用意向、ペットを捨てることへの意見に着目し分析をしました。 ◆実態編はこちら https://www.cross-m.co.jp/report/life/20241029pet/ ペット飼育意向は3割、過去にペットを飼っていた人は5割超え ペットを捨てることは「許容できない」が74% 関連する調査はこちら ペットに関する調査
# ライフスタイル
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
ペットに関する調査(2024年)実態編
2024年10月、全国に在住する20~69歳の男女5,000人を対象に「ペットに関する調査(2024年)」を実施し、ペットに関わる実態や意識・行動などを全般的に聴取しました。今回は、ペットの飼育状況、種類、入手経路、ペット同伴の外出行動、関連サービスの利用や意向などをピックアップし分析をしました。 ◆意識編はこちら https://www.cross-m.co.jp/report/life/20241106pet/ ペットを飼っている世帯は21% 犬はペットショップで購入、猫は拾って保護したケースが多い 関連する調査はこちら ペットに関する調査
# ライフスタイル
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
宅配に関する調査(2024年)宅配全般編
2024年9月、全国47都道府県に在住する20〜69歳の男女2,500人を対象に「宅配に関する調査(2024年)」を実施し、「宅配」に関わる利用実態や意識・行動などを全般的に聴取しました。今回は、直近3か月以内に宅配サービスを利用した人に対し、受け取り方や再配達を防ぐ方法、物品宅配を利用する理由や不満点・困ったことなどに着目し分析をしました。 ◆フードデリバリー・食材宅配編はこちら https://www.cross-m.co.jp/report/life/20240925delivery/ 宅配全般の直近3か月の利用率は、2年前より10pt低下の38% 受け取り方は「自宅で手渡し」が依然として多く8割 関連する調査はこちら 宅配に関する調査
# ライフスタイル # 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
宅配に関する調査(2024年)フードデリバリー・食材宅配編
2024年9月、全国20〜69歳の男女2,500人を対象に「宅配に関する調査(2024年)」を実施し、「宅配」に関わる利用実態や意識・行動などを全般的に聴取しました。今回は、コロナ禍で拡大をとげたフードデリバリー(料理宅配)と、食材宅配(食品宅配)にフォーカスをあて分析をしました。 ◆宅配全般編はこちら https://www.cross-m.co.jp/report/life/20241003delivery/ 直近3か月のフードデリバリーの利用率は15%と2年前より低下 重い・かさばるものや時間がないときの食材宅配の利用率に変動なし 関連する調査はこちら 宅配に関する調査
# ライフスタイル # 消費動向 # 食品・飲料・食事
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
無料調査レポート
気候変動に関する調査(2024年)
2024年8月、全国20〜79歳の男女2,400名を対象に「気候変動に関する調査(2024年)」を行いました。大気中の二酸化炭素濃度や紫外線量の増加による地球温暖化の気候変動について、不安感などの意識を中心に聴取しました。今回は、将来への不安、日本の食料自給率に対しての不安、自然災害や身体への影響、環境や生態系への影響に着目し分析をしました。 日本の食料自給率への不安感は8割越え 昨年より「四季がなくなる」「農作物の品質低下・不作」の懸念が強まる 関連する調査はこちら SDGsに関する調査
# ライフスタイル # 時事・流行・イベント # その他
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
ご相談・お見積もり依頼
【法人・個人様】
フリーダイヤルでのお問い合わせ
0120-198-022
※ モニター様からのお電話でのお問い合わせは受け付けておりません。
資料ダウンロード