マーケティングコラム

SDGsの活かし方、企業での取組事例を紹介!

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クロス・マーケティングが実施した 「SDGsに関する調査(2022年)」によると、2022年6月時点におけるSDGsの認知率は82%となり、2021年から15ポイントも増加しました。各国政府やNGO団体が取り組むことが多いSDGsですが、ビジネスの場面でも企業がSDGs達成に向けて取り組みをアピールする場面が増えています。このような中で企業としてSDGsを最大限に活用するには、どのような施策を行うべきなのでしょうか。本記事では、SDGsに取り組む3社の事例をご紹介します。

SDGsの基本

SDGs(エスディージーズ)は「Sustainable Development Goals」の略で、「持続可能な開発目標」という意味があります。2015年9月に約150か国が参加する「国連持続可能な開発サミット」で取り上げられ、現在まで国際社会における共通目標となっています。

SDGsは各国政府が取り組む目標であると同時に、企業経営においても重要な意味を持ちます。企業がSDGsの課題解決に貢献することで、ブランドイメージの向上やマーケティングキャンペーンの成果アップなどに繋がる可能性があるためです。

では、ブランド戦略やマーケティングにSDGsをどのように取り入れればよいのでしょうか。ここからは、SDGsに取り組む企業の事例をご紹介します。


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SDGsに取り組む企業事例3選

SDGsに取り組む3社の事例をご紹介します。

アスクル:返品された学用品を開発途上国へ寄贈

最短当日でオフィス用品を届ける通販サイトのアスクルは、2009年6月より開発途上国へ学用品を寄贈しています。寄贈するのは何らかの理由で返品されたノートや筆記用具などです。

返品された学用品の中から必要なものを選別し、公益財団法人ジョイセフを通じて開発途上国へ発送しています。全世界において学校に通えない子供は1億人を超えていますが、その数を少しでも減らそうと努力することで、消費者や見込み客からの共感を呼び起こすことができます。

サントリー:豊かな天然水を生み出す森を保全

清涼飲料水やビールなどを販売するサントリーといえば、ミネラルウォーター「サントリー天然水」の提供企業として有名です。その天然水は、自然の力で磨かれた地下水をくみ上げて生産されています。

サントリーでは、上流で豊かな水を育む森を「サントリー天然水の森」と呼び、その森を保全する活動を行っています。実際に、専門家と共に行う森や土の性質調査や、細かな環境状態のチェック、不要な木を間引く間伐作業などがあります。

こうした森の保全や整備活動を積極的にアピールすることで、「サントリー天然水=おいしくて安心して飲める水」というブランドイメージを作り出すことができます。

アドバンテスト:厳しい半導体テストで持続可能な社会を実現

SDGsとビジネスをうまく両立させているのがアドバンテストです。アドバンテストは工場で生産された半導体の最終チェックを行う企業で、1秒間に10億回もの情報を送受信する半導体を、実際と同じ環境で製品を使用することで検査を行っています。

半導体はテレビやパソコン、スマートフォンといった身近にある電子機器のほか、大きいものでは電車や飛行機、自動車といった製品にも組み込まれています。もしこうした製品が半導体の不良により一斉に動かなくなれば、社会は混乱に陥ってしまいます。そのため、アドバンテストで繰り返し行われている厳しいテストは、社会の基盤の安定に大きく貢献しているといえるでしょう。


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クロス・マーケティングのSDGsへの取り組み

クロス・マーケティングでは、セルフ型アンケートツール「QiQUMO」の売上の一部を、「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」と「国境なき医師団日本」へ寄付を行っています。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、子供の支援活動を行う民間・非営利の国際組織です。自然災害や紛争における緊急・人道支援や、栄養不良に苦しむ子供たちの支援を行っています。

国境なき医師団は、独立・中立・公平な立場で医療・人道援助活動を行う民間・非営利の国際団体です。緊急性の高い医療ニーズに応えることを目的に、貧困や紛争などで保健医療サービスを受けられない人々に治療や心理ケアなどを実施しています。

また、こうした未来を担う子供たちや保健医療を受けられない人々を支えるため、国際組織への寄付以外にも、両団体が活動していくうえで必要となる調査への協力やマーケティング支援なども行っています。

【クロス・マーケティングのSDGsへの取り組み】
https://qiqumo.jp/sdgs/

まとめ

企業がSDGsに取り組むことで、ブランドや商品のアピールになるだけではなく、その取り組みに参加した人々に「社会貢献を行っている」という意識を根付かせることができます。

今回お伝えしたように、当社を含め、現在はさまざまな企業がSDGsに取り組んでいます。持続可能な社会の実現が世界的なテーマとなる中、今後はSDGsの注目度がより一層高まることが予想できるでしょう。その結果、企業活動においてもSDGsが重要な施策の一環となります。


【参考URL】
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/case/org1.html
https://rice-inc.net/ethical-influencer/article/1868/
https://note.tribalmedia.co.jp/n/n18202ca4c0ea
https://digima-class.com/article/992/
https://kotodori.jp/strategy/significance-of-incorporating-sdgs-into-marketing/#企業のsdgs事例

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