マーケティングコラム

動画マーケティングとライブコマースの違いや活用ポイントを解説!

Facebook X
YouTubeやSNSの動画視聴者数が増加するとともに、動画マーケティングの重要性が高まりつつあります。また、最近では、リアルタイム映像を視聴しながら商品やサービスを購入できるライブコマースという手法も注目を集めています。同じ動画というコンテンツを扱う動画マーケティングとライブコマース。ただ、両者には大きな違いがあります。今回は、動画マーケティングとライブコマースの違いや活用ポイントについて詳しく解説します。

動画やライブを活用したマーケティングの普及

近年、IT技術の進化や通信インフラの整備といった理由から、動画やライブを活用したマーケティングが普及しつつあります。

例えば通信インフラの場合、光回線や4Gなどの大容量高速通信が一般的に用いられています。さらに、都市圏を中心に5G通信網が拡大。動画を視聴しやすい環境が整備されたことで、いまやYouTubeやSNSで動画を楽しもうとする行為が日常的となりました。

また、動画配信プラットフォームのユーザー数が増加したことも普及が進む一因です。テレビ画面でYouTubeを視聴する人は2019年比で2倍の増加となる1,500万人を超え、「インスタライブ」を使用できるInstagramの月間アクティブユーザー数は3,300万人を突破しました。
参考:
https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/youtube-recap2020-2/
https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/


こうした要因から、動画やライブは現在のマーケティングに欠かせない存在となっています。


20220128_02

動画マーケティング、ライブコマースはどう違うのか

マーケティングに動画やライブを活用する上で、「動画マーケティング」と「ライブコマース」は意味を間違えやすい言葉です。そこで動画マーケティングとライブコマースについて、目的や手法、相性の良いジャンルなどの違いを解説します。

目的

動画マーケティングでは、30~180秒程度に編集した動画の中で商品やサービスを紹介します。その目的は商品やサービスの直接的な売上につながるケースもありますが、認知度の向上やブランディングに活用する場合も珍しくありません。

動画が長すぎると視聴率の低下につながりやすいため、あくまで短時間の動画で最低限の機能やメリットを紹介。YouTubeやSNSを1つのチャネルに見立て、認知度を向上させた後にECサイトへアクセスを促し、商品を購入してもらうパターンが一般的です。

一方のライブコマースは、リアルタイムの動画配信の中で商品やサービスを紹介します。その目的は販売促進のケースが多く、1回の配信中に集客から販売へとつなげます。

動画マーケティングとは異なり、数時間程度の配信枠を設定して複数の商品やサービスを紹介できるのがメリットです。紹介する時間が多いので機能やメリットを十分にアピールでき、ECサイトを介さない直接的な販売が行えます。もともと中国を中心に広がったライブコマースですが、中には約1時間で数億円を売り上げる事例も存在します。

手法

認知度向上や売上拡大など、多様な目的に対応できる動画マーケティングは、さまざまな手法を活用できます。

例えば機能や性能をアピールする「商品紹介動画」や、実際に製品を試用する「デモ動画」、イメージ映像で印象を向上させる「ブランディング動画」など、30~180秒程度の動画に対して1つのテーマを採用するケースが一般的です。

また、運用目的に合わせて実写映像やアニメーション動画、3DCGなどの表現技術を活かせます。

ライブコマースの場合は1回の配信時間を長めに設定できることもあり、商品紹介からデモンストレーション、販売促進まで一気通貫で実施する場合も珍しくありません。ライブには有名なインフルエンサーやタレントを起用するのが一般的な手法です。「この人が紹介する商品なら買いたい」という心理を突き、テレビショッピングのように消費者の購買意欲をかき立てる点に特徴があります。

相性の良いサービスやジャンル

動画マーケティングの場合はBtoB、ライブコマースはBtoC向けの商材に向くという点に違いがあります。

BtoBの商品やサービスだと、BtoC製品よりも価格の高いものが多い傾向にあります。また、購入を決定するために承認プロセスを通過する必要があり、決断までに時間がかかるのも特徴の一つです。そのためBtoB製品の場合、即断即決を促すライブコマースより、YouTubeやSNSのチャネルを介して徐々に購買意欲を醸成させる動画マーケティングが向いています。

一方のBtoC製品、特に余裕資金の中から手軽に購入できる商品やサービスの場合は、視聴した後すぐに購入を決断できるライブコマースが向いているでしょう。BtoC製品であれば、BtoB製品ほど購買に複雑なプロセスを挟まないためです。

なお、動画マーケティングについては以下の記事で詳しく解説しています。動画マーケティングの目的や今後の動向などを知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
https://www.cross-m.co.jp/column/data_marketing/mkc20210326/


20220128_03


まとめ

動画マーケティングとライブコマースは同じような施策のようにも思えますが、目的や手法、相性の良いサービスやジャンルには大きな違いがあります。そのため、それぞれが別のマーケティング施策として捉えることが大切です。

動画マーケティングとライブコマースにはそれぞれメリットとデメリットがあるため、どちらか一方が優れているわけではありません。どのような目的で商品やサービスをPRしたいのか、事前にしっかりと検討した上で最適な施策を選び分けましょう。


【参考URL】
https://handsup.17.live/column/utilize-product-videos/
https://douga-kanji.com/posts/movie-commerce
https://art-trading.co.jp/column/doga-commerce-toha/#i
https://ec-orange.jp/ec-media/?p=20712
https://handsup.17.live/column/utilize-product-videos/
https://video-b.com/blog/video/video-commerce/

関連コラム

マーケティングコラム
あの世代の呼び方は何?各世代へのマーケティング方法もご紹介
「団塊の世代」や「Z世代」など、生まれた世代によってさまざまな名称が付けられています。マーケティング担当者であれば、それぞれの世代の名称と特徴を把握し、世代ごとにあわせたマーケティングを実施しましょう。 本記事では、それぞれの世代の呼び方について説明し、各世代に合ったマーケティング方法を解説します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
独身の人が増えすぎている?未婚の割合や増加の理由を解説
結婚して家庭をもつことが当たり前だった時代からは一変し、生涯を独身で過ごす人が増えています。なぜ未婚率が高くなっているのでしょうか。今回は、未婚の割合や未婚の人が増えている理由について解説します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
中学生のスマホ使用時間の理想はどれくらい?スマホが及ぼす影響も紹介
近年、中学生からスマホを持たせる家庭が多いなか、使用時間の長さが問題視されているケースが多く見受けられます。スマホの使用時間が長いと学力に影響するといわれることもあり、子どもを持つ親からすると、「適切な使用時間の範囲で使わせたい」と考える方もいるようです。 今回は、中学生がスマホを使う時間の理想をはじめ、使用時間が長いとどのような影響を及ぼすのかを解説します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
犬派か猫派か?どちらが人気?性格や相性を徹底解剖!
ペットを飼っている人や、これから飼いたいと考えている人にとって気になるのが「犬と猫はどちらが人気なのか?」という点ではないでしょうか。また、犬派と猫派それぞれの性格や相性などについて気になる人も多いかと思います。本記事では、犬派と猫派どちらが多いのか、また性格や相性はどうかを徹底解剖します。弊社で行ったアンケート結果もふまえて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
α世代の次の世代とは?β世代の特徴や取り巻く環境を予測しよう
今注目されているZ世代の次がα世代と呼ばれており、さらにその次がβ世代にあたります。Z世代以降は、デジタルネイティブであることが特徴ですが、マーケティング担当者や商品の開発担当者であれば、β世代とはどのような世代なのか、今と取り巻く環境がどのように変化しているのか気になるのではないでしょうか。今回は、β世代の特徴やβ世代を取り巻く環境について解説します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
推し活の経済効果はどれくらい?市場規模と推し活マーケティングのメリットとは
若年層に適確なアプローチができないなど、従来のマーケティング手法に限界を感じてはいませんか。商品やサービスのターゲットとして、「推し活に力を入れる消費者」に絞る方法もあります。 推し活とは、推し(お気に入りのキャラやアイドルなど)を応援する活動のことです。今回は、推し活の経済効果や企業が推し活マーケティングに力を入れるメリットについて紹介します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
団塊の世代はいついなくなる?高齢化で生じる問題と対策を紹介
団塊の世代は、全人口に占める割合の大きさから、社会に多大なる影響を与えてきました。高齢化の話題に接して、団塊の世代の存在感に驚いた方もいるのではないでしょうか。今回は、団塊の世代の高齢化問題と企業の対策について紹介します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
デジタルマーケティングコラム
【TikTok】バズる時間帯はいつ?曜日ごとのバズりやすさとあわせて解説
TikTokは短期間で多くのユーザーにリーチできるプラットフォームです。しかし、効果的な運用には、適切な投稿時間を見極めなければなりません。社内でTikTokの運用を開始する際に、まず押さえておくべきなのが「バズりやすい時間帯と曜日」です。今回は、TikTokでバズるために最適な投稿時間や曜日について詳しく解説し、投稿時に押さえておくべきポイントについても紹介します。
# デジタルマーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
デジタルマーケティングコラム
SNSのエンゲージメントとは?SNS別の確認方法や向上施策も紹介
最近では中小企業でも、流入チャネルを増やすためにSNS活用を始めるところが増えてきました。SNSの運用を成功させるためには、できるだけ多くのエンゲージメント(リアクション)を得ることが重要です。今回は、SNSにおけるエンゲージメントについて、確認方法や向上させるための施策を解説します。
# デジタルマーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
ご相談・お見積もり依頼
【法人・個人様】
フリーダイヤルでのお問い合わせ
0120-198-022
※ モニター様からのお電話でのお問い合わせは受け付けておりません。
資料ダウンロード