マーケティングコラム
Z世代に上手くバズったマーケティング成功事例をご紹介!
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日本の人口の約14%を占めるとされるZ世代。すでに20代を迎えるZ世代も現れ始め、若年層をターゲットにする企業にとっては決して無視できない存在になりつつあります。Z世代を対象としたマーケティングを行うには、この世代の特徴や性質をつかむことも大切ですが、それ以上に過去の成功事例を知っておくことが重要です。そこで今回は、Z世代向けマーケティングの4つの成功事例をご紹介します。
Z世代についておさらい
Z世代とは、1996~2015年頃までに生まれた若年層を表す言葉です。年齢にすると約6~25歳に当たります。もともとは米国で1965~1980年頃に生まれたX世代という言葉が誕生し、そこからアルファベット順でY世代やZ世代という言葉が生まれました。
物心が付いたときから周りにはパソコンやスマートフォン、インターネットが存在し、過去の世代よりもデジタルに馴染みやすい点が特徴です。また、デジタルが当たり前な世代だけあり、かえってリアルな体験に憧れる他、個人情報の提供に慎重といった独特の価値観を持ちます。
Z世代に効果的だったマーケティング成功事例
これからZ世代向けにマーケティングを展開しようとするなら、まずはその成功事例について理解を深めることが大切です。ここでは、Z世代に効果的だったマーケティング成功事例を4つに分けて解説します。TikTokの#Challenge(ハッシュタグチャレンジ)で新商品の認知度と売上が向上
ドミノ・ピザは、TikTokの広告メニューである「#Challenge」を若年層向けのマーケティングに活用しました。#Challengeとは、特定のハッシュタグを設定してキャンペーンを展開し、多数のUGC(ユーザー生成コンテンツ)から新商品やサービスのプロモーションを行うことです。ドミノ・ピザでは新商品の発売に伴い「#ドミノチーズ100万」というキャンペーンを展開。Z世代に人気の「しなこ」さんを起用し、新商品を生かした魅力ある動画投稿をユーザーに促しました。グランプリに選ばれた人には100万円の報酬と東京本社での1日勤務権が提供されたことから、多数のユーザーが参加して新商品の認知度と売上向上につながりました。
Twitterで「今日好きダンス」のハッシュタグが話題に
AbemaTVでは、人気恋愛バラエティ番組「今日、好きになりました。」の出演者たちを起用して「今日好きダンス」というオリジナルダンスを考案しました。その今日好きダンスがTwitterのハッシュタグを介してバズっています。もともとはTikTokで関連動画を発信していたものの、システム的に外部サイトへの遷移が難しかったことからプロモーションを断念。その後Twitterへ移行し、「#今日好きダンス」付きの投稿を繰り返した結果、Z世代を中心に情報が拡散しました。
オウンドメディアの活用で流通総額1億円を達成
Z世代向けにスキンケア用品や化粧水などを販売する「NOIN」のECサイトは、コスメの使用感などを写真や動画で分かりやすく紹介している点が特徴です。オウンドメディアも兼ねており、サイト内のコラムで、SNSで話題の商品や人気のコスメ情報を紹介しています。また、SEOによってユーザーの検索ニーズを汲み取り、悩みや課題に応じた適切なアプローチも行っています。
設立してから約2年しか経過していないにもかかわらず、すでに月間流通総額は1億円を突破。NOINアプリのダウンロード数も200万を記録しています。
SNSとYouTubeで人気上昇、ブランドランキング5位へ浮上
米国の製菓メーカーのオレオは、SNSやYouTubeを活用して積極的にデジタルマーケティングを展開しています。特に若年層向けにターゲットを絞り込んだ結果、「米国のZ世代が好きなブランドランキング」でAmazonに次ぐ第5位にランクインしました。参考:https://morningconsult.com/most-loved-brands-genz/
オレオのSNSは、TwitterやInstagram、Facebookといった主要プラットフォームを徹底的に活用しています。中でもInstagramのフォロワー数は320万人を超え、チョコやクランチなどでデコレーションした可愛らしい写真や動画が特徴的です。
気になる写真があればYouTubeにアクセスし、そのアレンジレシピ動画を参考にすることもできます。動画の時間は10~60秒程度の短いものが多く、手軽に視聴できるのも特徴の一つです。
まとめ
生まれたときから身近にデジタルが存在するZ世代。これから若年層をターゲットにしようとする企業の場合、Z世代の特徴や性質を理解してマーケティングを展開する必要があります。今回お伝えしたZ世代のマーケティングの成功事例では、動画共有サービスやSNS、オウンドメディアなどデジタルチャネルを活用する企業がほとんどでした。自社で保有するリソースをフルに活用し、Z世代に効果的なマーケティングを実施しましょう。
■Z世代に関するリサーチの詳細はこちら
・LINEリサーチ
・学生に関するネットリサーチ
【参考URL】
https://www.d4dr.jp/fprc/article/gz-marketing/
https://grove.tokyo/media/g0105/
https://digima-class.com/article/31197/
https://digital.reserva.be/marketing-genz/
https://go.woman.mynavi.jp/marketing-tips_bg/documents/5
https://find-model.jp/insta-lab/tiktok-campaign/