マーケティングコラム
オウンドメディアの役割を改めて考える
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近年、オウンドメディアを持つ企業が増え、その注目度も高まりを見せています。オウンドメディアには、集客やブランディングなど様々な効果が期待されますが、成果を上げるにはその役割や活用法を正しく理解することが必要です。今回は、オウンドメディアとは何か、そしてオウンドメディアの活用に成功している企業の事例をご紹介します。
オウンドメディアとは?
オウンドメディアとは、企業自らが保有し運営するメディアのことです。ペイドメディアやアーンドメディアと合わせて、トリプルメディアと呼ばれます。●ペイドメディア
企業が費用を払って広告を掲載するメディア(テレビやラジオ、新聞など)。
●アーンドメディア
ユーザーの情報が起点になるメディア。ソーシャルメディアとほぼ同義(TwitterやInstagram、Facebookなど)。
ここでいうオウンドメディアは広義の意味で、ブログやカタログ、パンフレットなど自社で所有するメディア全てを指しますが、最近話題に挙がっているオウンドメディアは、「企業が運営するWEBメディア」といった狭義の意味で使われることが多いです。
企業がオウンドメディアを所有するメリットは顧客との接触機会やブランディングを促進させる事にあると思いますが、その効果を最大化するためには、トリプルメディアそれぞれの目的や役割を正しく理解し、場面に応じて適切に使い分けることが重要です。

常に役割が変わるWEBの世界
これまでに説明した内容は、あくまで活字で役割を定義したものです。しかし、常に進化を続けるWEBの世界では、1年前の定義すら通用しないと感じます。言い換えると、オウンドメディアも常に進化しなければなりません。単なる情報の発信だけでは無く、自社のシナジーに合わせた進化を遂げる事が出来るのがオウンドメディアの魅力でもあると考えます。
オウンドメディアの成功事例3選
今の日本には、名だたるオウンドメディアがひしめていますが、その中でも運用に成功しているオウンドメディアを3つご紹介します。ferret(株式会社ベーシック)
ferretはWEBマーケティング支援の株式会社ベーシックが運営している、日本最大規模のWEBマーケティングメディアです。WEBマーケティングに携わる人は一度は見た事があるメディアだと思います。サービスのローンチから半年でなんと月間100万PVを達成しており、サイトのタイトルが「マーケターのよりどころ」となっているのも親近感が湧きます。
北欧、暮らしの道具店(株式会社クラシコム)
北欧、暮らしの道具店は魅力的なコンテンツをたくさん持っています。また、オウンドメディアのブランディングがとても上手な事で有名です。実際にサイトを訪れてみると、商品の紹介だけではなく、食器選びのコツなどユーザー目線から見た「暮らしの役立ち情報」がまとめられています。また、一番の魅力は、商品を必要以上に売り込んでこない絶妙な表現です。その分、ユーザー側は安心してサイト内を楽しむ事ができます。
キナリノ(株式会社カカクコム)
キナリノは、キナリノモールから派生したオウンドメディアです。ファッションやインテリアを通し、女性に支持される情報をとてもわかりやすく発信しています。画像も豊富で商品や記事の内容など、参考になるポイントがたくさんあるメディアです。

グループ会社のオウンドメディア紹介
このたび、クロスマーケティンググループで広告代理店機能を持つ株式会社ディーアンドエムが「PUFF COSME」「タスマガジン」という2つのメディアを立ち上げました。●PUFF COSME:
20代の女性をターゲットとしたコスメのメディアです。まだできたてのメディアですが、ゆくゆくはCGMコンテンツ(※)としてユーザー投稿機能も実装するそうです。
※CGMコンテンツ:ユーザーが投稿したコンテンツで形成されるメディア
●タスマガジン:
これからの時代に合わせた働き方をテーマとして、副業を切り口にしたメディアです。こちらも「PUFF COSME」と同じく、ユーザー投稿機能やアンテナサイトのとしての機能を実装する予定です。
まとめ
今回は簡単に、改めてオウンドメディアの本来の役割と、すでに成功しているメディア、新規で立ち上がったメディアのご紹介をさせていただきました。2021年はさらに新しいオウンドメディアが誕生しそうですね。同じフィールドにいるものとして楽しみでなりません。
株式会社ディーアンドエム
山根 保