マーケティングコラム

【新しい時代のリサーチ 第7回-Part3】RDITに関するQ&A

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(株)クロス・マーケティンググループ
クロスラボ 研究員

岸田 典子 (きしだ のりこ)

RDITに関するお問合せが増えてきましたので、今回、第7回のコラムでは、ご質問の多かった点についてお答えしたいと思います。 以下のような構成になっています。


Part1:対象者についてのQ&A
1 RDITの安全性について
2 最初の画面について
3 協力率について
4 回答のモチベーションについて

Part2:実施方法・ランダム性についてのQ&A
5 URLバーを使う点(偶然に間違ったURLを入力すること)について
6 RDITのランダム性について
7 Googleサーベイとの違い

Part3:RDITに向く調査とその価値についてのQ&A
8 RDITに向く調査とは
9 RDITを利用する価値とは

今回は、Part3:RDITに向く調査とその価値についてのQ&Aです。
8 RDITに向く調査とは
9 RDITを利用する価値とは

8 RDITに向く調査とは

Q:あるプロフィールの人に絞って調査したい場合には、向かないということですか?
(例えば、企業の○○部門で働いている人だけに聞きたい等の場合)


A: RDITは、他の調査手法では得られない代表性が必要な調査に向いており、ターゲットを特定する調査 には向きません。
年齢制限程度で、80%以上の出現率のものが想定の調査です。ターゲットを特定する場合は、弊社でのパネルによる通常のインターネット調査をおすすめします。

Q: RDITを事業会社が利用する場合どのような目的で使われることが多いのですか?
RDITは、選挙調査や世論調査のような一般的で大規模な調査向けですか?


A: 認知率、浸透率、利用率、広告やキャンペーンの効果・メッセージの評価調査(動画・静止画の呈示が可能)、市場のポテンシャル把握やリスクの測定で利用されております。 特にグローバル調査(複数国実施)、継続的なトラッキング調査において強みを発揮しています。 海外でも日本でも、全国からランダムに同一基準で、タイムリーかつ実施可能な金額で調査する方法は、他にはないといえます。

企業向けのRDITの使用例には、以下のようなものがあります。

調査ニーズ
マルチカントリー調査(ポテンシャル/リスクの高い国・地域の把握)
トラッキング調査(安定した指標・他の調査の補正の基準値)
調査パネルの不十分な国・地域
過去に調査したことのない回答者(フレッシュサンプル)を得たい・調査パネルに登録していない人から回答を得たいテクノロジー関連の商品・サービス、消費財・医薬関連(ある程度の浸透度のあるもの)
パネル調査や電話インタビューでは回答しにくい内容 (社会的望ましさに左右されにくい)
学術系調査

調査内容例
ブランドの認知、態度、使用率、購入動向、市場シェア、競合比較に関する調査
新しい事業、製品のコンセプト評価、新製品、技術、サービスに対する評価
ネーミング、コンセプト、ロゴ、デザインの評価
マクロ経済指標(例えば、雇用、信用リスク、不動産、金融、消費者経済実感、)
広告・キャンペーンや広報の効果検証(広告メッセージや動画ビデオの評価)

9 RDITで利用する価値とは

Q:RDITを利用する価値は、どのようなところにあるのでしょうか?


A: RDITはこれまでのどの調査手法でも代替できないデータをご提供可能です。
通常の調査は、その調査の条件の中での結果です。本当に正しいかどうかを確認することは難しいものですが、選挙における世論調査は、選挙結果と比較されます。今、通常の世論調査による選挙結果の予測の難しさが知られている中で、RDITは世界各国で驚くほどの結果を出しています。 RDITで調査をすることは、そのような高いレベルの正確さをもつリアルタイムデータを得ることがで きるということです。

ランダム性と正確さが実現する予測可能なデータ
RDITの回答者は調査に頻繁に回答する人が少なく、「過去1ヶ月間にどのような調査にも回答したことがない人が8割を占める。」という結果がGreenBook GRIT 2013およびGRIT 2014で発表されています。(Greenbook, GRIT 2013, GRIT 2014)
8割以上が過去1ヶ月間の他のどんな種類の調査を受けたことがない人々を反映しているということによって、RDITによる調査は、インターネットを使用する通常の人口を幅広く代表するものとなっています。
*Greenbookは、米国に拠点を置く世界的な市場調査業界情報サイトで、GRIT Reportという業界レポートを出している。

オンライン上からランダムに集めることによって、世界のどの国・地域においても、インターネット 利用の全体像をつかむ回答が得られます。 どんなに規模の大きいビッグ・データであろうとも、カバーできない層やノイズの多い偏ったデータで であれば、誤った結果となります。RDITは正確だからこそ、予測可能なデータとなります。

スピードとリアルタイム性
リアルタイムに回収状況が確認できるダッシュボードによって、複数の国や言語で、同時に迅速に実施 できます。シンプルな調査票によって、例えば世界のどこかで何かのアクシデントやトラブルがあったときにも、すぐに調査を企画・スタートし、進行状況を見ながら、判断することができます。
リアルタイムに、グローバルに、正確で予測可能なデータによる判断材料を入手したい方にとっては、ベストな選択となります。

Part3:RDITに向く調査とその価値についてのQ&Aは以上です。
※このQ&Aは、RIWI社の確認のもと、岸田が作成しています。
RDITに関してお客様が社内で提案をされる際のサポート、調査票の作成、ダッシュボードのデザイン、データ活用方法のご相談にも対応しております。詳しくは、どうぞお気軽にお問合せください。

Part1、Part2もご覧ください。
Part1:対象者についてのQ&A
Part2:実施方法・ランダム性についてのQ&A

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