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インバウンド消費を発掘せよ第2回 羽田空港に巨大炊飯器が登場
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7月9日から20日まで、羽田空港の国際線到着ロビーで「Wおどり炊き」炊飯器を中心としたツーリストモデルの展示イベントを実施しました。メインターゲットは、中国を中心に東アジアから観光で日本を訪れた方々です。
外国人に人気の食品サンプル156個を展示
7月9日から20日まで、羽田空港の国際線到着ロビーで「Wおどり炊き」炊飯器を中心としたツーリストモデルの展示イベントを実施しました。メインターゲットは、中国を中心に東アジアから観光で日本を訪れた方々です。展示ブースの中央に巨大な炊飯器の模型を置いて、周囲には丼やおにぎりなど“ご飯もの”の食品サンプル156個を並べました。中央の模型は、炊飯器の中でお米が舞っている様子を視覚的に訴求しています。最初の4日間、中国語や英語を話せるスタッフが商品紹介とリーフレットの配布や、フォトスポットへの誘導などを行いました。
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商品が炊飯器なので、本来なら試食して「Wおどり炊き」のおいしさを実感していただきたいところですが、空港の到着ロビーという場所の性格上それはできません。また、到着ロビーでは先を急がれる方が多く、なかなか足を止めていただけないのではないか、という不安もありました。そのため、炊飯器を重ねて富士山型にするなど様々なアイデアを検討しましたが、おいしそうなご飯を視覚で感じていただく狙いから食品サンプル案を採用しました。納豆ご飯や親子丼、釜飯など、57種類を今回のプロモーションのために作成し、器も具材に合わせて変えるなど、細部までこだわりました。日本を訪れた方が最初に目にするのがこの展示になるので、「ようこそ、ごはんの美味しい国へ。」というキャッチコピーとともに、パナソニック「Wおどり炊き」炊飯器が印象に残るように、検討を重ねました。
壁面のモニターでは映像でごはんの美味しさを支える技術力を紹介したほか、加湿空気清浄機やメンズシェーバー、デジタルカメラなどツーリストモデルのラインナップも展示しました。ソーシャルメディアでの拡散を狙い、納豆ご飯と一緒に写真を撮ることができるフォトスポットを設置したほか、中国では二次元コードがよく利用されているという情報を得ていたので、展示商品にはそれぞれ二次元コードをつけて、そこから商品情報にアクセスできるようにしました。
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複数のテレビ番組で紹介される
羽田空港での展示イベントに加えて、成田空港や関西国際空港でツーリストモデル各商品の広告を展開しました。今回のキャンペーンを7月に実施したのは、中国からの訪日観光客が最も多い月だからです。一般的には2月の春節休暇や10月の国慶節に多いイメージがありますが、実は、ここ数年夏休みに来られる方が最も多いようです。多くのメディアで紹介されたことは成果のひとつと言えます。テレビ東京系「ワールドビジネスサテライト(WBS)」をはじめ、複数のテレビ番組でじっくり紹介してもらうことができました。「爆買い」に代表される訪日客の購買を喚起する「次の一手」が、メディアの関心に沿っていたのだと思います。
来訪者数は、期間中の14時から22時までの集計ですが1万人以上の方に来ていただきました。羽田空港は24時間稼働していて、無人の間も展示を見たり、写真を撮ることもできたので、実際はもっと多くの方がご覧になっているのではないかと思います。お菓子つきのチラシも4日間で8000部以上配布、フォトスポットでの撮影も3000人以上の方に楽しんでいただきました。
食品サンプルもお菓子つきのチラシも、それを見たり、もらった瞬間に笑顔になってもらえたのを見て、理屈抜きに喜んでもらえたのではないかと感じています。英語や中国語などで訪日観光客にアンケートをとったところ、9割以上の方が展示に好意的で、8割以上の人がパナソニックの家電製品に興味を持ったという結果が出ました。今回の施策を通して、訪日外国人の方にパナソニック製品に対する好意的な印象を高めることや、「Wおどり炊き」炊飯器への関心を高めることに、一定の成果があったと考えています。
次回は、今後の展開、2020年へ向けたインバウンド施策の展望をご紹介します。
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パナソニック株式会社
アプライアンス社 コンシューマーマーケティングジャパン本部
コミュニケーショングループ クリエイティブチーム
高須 泰行
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