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習慣を変えるためのマーケティング第1回 「マウスウォッシュ」に注力する理由
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ジョンソン・エンド・ジョンソン コンシューマー カンパニー
マーケティング本部 グループブランドマネジャー
寺西 正和
私はジョンソン・エンド・ジョンソンのコンシューマー カンパニーで、グループブランドマネジャーとしてオーラルケア製品全般を担当しています。ブランドでは、歯ブラシやデンタルフロスの「REACH(リーチ)」とマウスウォッシュ(洗口液)の「LISTERINE(リステリン)」の2つ。これらについて、ブランド戦略に基づいた成長プランを描き、プランを実現するために消費者の理解を深めていくことがブランドマネジャーの役割です。
歯ブラシの市場は頭打ち
また、そこには製品の開発やコミュニケーションの開発やその効果を検証することも含まれ、最終的には消費者に製品を届けるところまで、ブランドに関することはほとんど全てを担当しています。当社では各ブランド2~3人のチームでこれらの業務を遂行しています。
このコラムでは、3回に渡って私たちのオーラルケア市場でのマーケティング活動について、特に2015年は非常に力を入れて取り組んでいるリステリンを中心にご紹介します。
リステリンの商品ラインナップ
マウスウォッシュの習慣化が課題
「リーチ」ブランドでは歯ブラシとデンタルフロスを展開している。
リステリンのビジネスを拡大させるために必要なことはずばり、リステリンの使用を生活者の「毎日の習慣」にしてもらうことに尽きます。もちろん、それは一朝一夕でできることではありません。しかし、限られた人の間で、限られた機会において使用されている現状から脱却し、ユーザー層や使用機会を広げる工夫をすることで、ブランドとしてはまだまだ大きな成長を達成できると信じています。
ちなみにリステリンは、日本においての大きな成長が期待されているカテゴリーですが、グローバルの展望で見た場合においても、非常に注力しているカテゴリーのひとつです。ジョンソン・エンド・ジョンソンは2014年にブラジルで行われたサッカーのFIFAワールドカップのスポンサードをしていましたが、その際、スタジアム広告として出ていたブランドの1つがリステリンでした。世界中の注目が集まる場でブランドを露出させているという点で、その重要性がわかると思います。私たちもグローバル同様、日本国内でリステリンを成長させるために、2015年はこれまで以上の規模と、新しいアイデアで様々な取り組みを行っていきます。
次回は、これまでのリステリンのマーケティング活動とその課題についてご紹介します。