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新規顧客開拓のための「攻め」のマーケティング第2回 「PR戦略」― オンライン活用でグローバルに情報を発信する
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東芝
営業統括部 広告部
荒井 孝文
マス広告が効かなくなり、空気をつくる「戦略PR」やキャンペーンを話題化する「戦略PR」がマーケティングの新しい手法と言われたりもしますが、それらの多くは従来型メディアに取り上げられる件数とソーシャルメディアで一時的に拡散されるボリュームを効果指標としています。そうした情報が個人の関心事であったとしても、従来の広告と同じように執拗な内容が繰り返し投下されると、結局はノイズとして拒否されてしまうのではないでしょうか。情報が氾濫している現在、情報の受け手が欲しいタイミングで関心のある情報を受け取ることが出来るように、PRもオンライン上に情報コンテンツとして提示することが効果的だと考えています。
PRのターゲットはメディアやジャーナリストだけではない
マス広告が効かなくなり、空気をつくる「戦略PR」やキャンペーンを話題化する「戦略PR」がマーケティングの新しい手法と言われたりもしますが、それらの多くは従来型メディアに取り上げられる件数とソーシャルメディアで一時的に拡散されるボリュームを効果指標としています。そうした情報が個人の関心事であったとしても、従来の広告と同じように執拗な内容が繰り返し投下されると、結局はノイズとして拒否されてしまうのではないでしょうか。情報が氾濫している現在、情報の受け手が欲しいタイミングで関心のある情報を受け取ることが出来るように、PRもオンライン上に情報コンテンツとして提示することが効果的だと考えています。PRは、伝統的なプレスリリースをメディアやジャーナリストに送るスタイルから、Webニュース、ブログ、写真、ビデオなどコンテンツをオンラインでインフルエンサーと直にエンゲージメントする時代になっていることは間違いありません。オンラインであれば、グローバルでのPR展開も可能になります。過去にも何度か紹介していますが、Webニュース配信のNews2uで配信したニュース(テキストと写真)が中国で取り上げられ、日本国内の数倍のトラフィックを集めたこと、ブログをニュース配信したことで見込客の獲得につながったこともありました。また、PR Newswireのマルチメディア配信(テキスト、写真、動画、ソーシャルリンク)で数十カ国で取り上げられ多くの問合せを受けた経験もあります。PR戦略とはメディアやジャーナリストに取り上げてもらうだけでなく、見込客や取引先企業にまで伝わるよう情報を発信し、その効果を検証し、次なる戦略/戦術を構築することがマストなのです。
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情報を探す相手に意味あるコンテンツを配置
最近では、グローバルのPRプラットフォーム「Mynewsdesk」を活用し始めましたが、ニュースルームとして、1) ジャーナリスト向けプレスリリース
2) ビジネスパートナーや取引先に向けたビジネスに関するニュース情報
3) 主観的な視点で特定のテーマについてのブログ記事
4) 画像(Images)&動画(Videos)のマルチメディア
5) ソーシャルメディアからのフィード(Facebook、Twitter、YouTube 等)
6) イベントやドキュメントなどの情報
をまとめておくことができ、さらにFacebookページ上でのニュースルームとしても活用できます。コンテンツをソーシャルメディアへ投稿することも可能ですし、自社サイトへのリンクをさまざまなコンテンツに設定し検索エンジンの最適化を図ることも可能です。
Mynewsdesk
Facebookページ上のMynewsdesk
ニュースルームや各コンテンツ分析をしながら、グローバルでメディアやジャーナリスト、インフルエンサー、さらには見込客や取引先なども企業情報に興味を持ち、検索やソーシャルメディア経由で企業情報を求めに訪れるよう工夫を重ねていくことが必要です。ただ単に商品・ブランドを「話題にする」ということではなく、情報を探す相手にとって意味があり価値のあるコンテンツをオンライン上のプラットフォームに配置していく「PR戦略」が重要だと考えています。
次回(最終回)は、「ブランド戦略」をご紹介します。