グローバルコラム

マレーシアの首都・クアラルンプールのモールとスーパー事情

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マレーシアは多民族国家です。人口27,468,000人(2008年統計)のうち主要3民族の構成は、マレー系が約65%、華人系が約25%、インド系が約8%と発表されています。

多民族・多国籍な街・クアラルンプール

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イポーの町並み
先日「イポー」を訪れましたが、中国風の建物や中華料理店が立ち並んでいました。調べてみると、イポーは人口710,798人(2007年統計)のうち、華人が約70%、マレー系が約17%、インド系が約12.5%(イポー市庁2004年総計)となっているそうです。


しかも、クアラルンプール市内のショッピングモールに一足踏み入れると、マレー語、中国語の他、英語、韓国語、日本語・・・と様々な言語を話す買い物客とすれ違うことに気がつきます。
首都クアラルンプールには、数多くの外国企業が進出しており、日系企業もたくさんあります。そのため、観光客だけでなく駐在員とその家族、長期出張者など様々な国籍・民族が集まり居住しています。

そんな多民族・多国籍な住民達のニーズを満たすべく建てられた、大型ショッピングモールは、テナントとして入っているショップも多民族・多国籍です。

チャンプルーな雰囲気のショッピングモール

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ペルシャ絨毯店と100円ショップ
モール内の各テナントショップの配置は、高級ブティックと飲食店、貴金属店が隣り合わせに並んでいたりします。日本ではあまり見ない配置ですが、現地の人は、あまり気にならないようです。多種多様な民族や文化を包括しているおおらかさを感じます。


入居している飲食店を見ても、トルコ、インド、スイス、ブラジル、果ては南アフリカ料理までバラエティに富んでいます。加えて、日本でお馴染みのチェーンレストランにも出会えたりします。

また、台湾茶のお店は今ブームなのか、有名なモールには大抵入っています。

スーパーの食品も多民族・多国籍!

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日本野菜のコーナー。豆腐も何種類もあります
ちょっとカレー粉を買おうと調味料コーナーを見てみると、インド風、中国風、マレー風、その他…、と種類の豊富さにびっくりします。  また、クアラルンプール市内の大型スーパーでは、大抵日本商品コーナーや、韓国商品コーナーが設けられています。豆腐やキムチなどは、日本語・韓国語・中国語のラベル標記で数種類陳列されていますし、棚一面に日本製のお菓子や調味料が陳列されています。


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ローカルエリアの鮮魚コーナー
市場のように丸ごとkg単位で。
販売高級鮮魚コーナーでは
パッキングされた切り身が並ぶ
加工食品になると、輸入品が中心になる為、値段は本国より「少し割高」価格です。また、生鮮食品もローカルコーナーよりも高く設定されています。例えばトマトは、ローカルコーナーだと4つでRM5.09なのに対し、日本コーナーのトマトは3つでRM7.90です。鮮魚はローカルコーナーだと1KGあたりRM10~40ほどであるのに対し、高級鮮魚コーナーの魚は1パック(大体2切れ)でRM20~40です。  ですが、日本人は、やはり日本商品のエリアをウロウロしていますし、韓国コーナー付近では韓国語がよく聞こえます。アルコールコーナーでは欧米人を多く見かけます。

スーパーは他宗教を受け入れる懐の広さ

商品エリア毎に、民族や国籍の違う買い物客が集まっているのは、なかなか面白い光景です。

イスラム教が国教のマレーシアでは、市内の主要なスーパーは基本的に、そのエリア全体がハラルです。しかし、さすが多民族・他宗教を包括するクアラルンプール、ノンハラル店やノンハラルコーナーが必ずあります。

全コーナーの精算が、出口付近のレジで1回で行えると楽なのですが、多くのクアラルンプールのスーパーの場合、ハラルとノンハラルコーナーは、厳格に分けられています。非イスラム教徒が、例えば豚肉を買おうと思ったら、ノンハラルコーナーに行く必要があります。つまり、全ての豚肉製品はノンハラルコーナー内での購入、精算が必要ですし、アルコール類は全て、アルコールコーナーでの精算をします。

例えば、先日、豚肉と野菜とビールを購入しましたが、コーナー毎に設置してある別々のレジに3度並ばなければなりませんでした。ノンハラルコーナーでは、ヒジャブ(スカーフのような頭髪を覆い隠す布)を着用した人は当然ながら全くいません。

全体的にはハラルのスーパーですが、ノンハラルコーナーやアルコールコ-ナー内では不自由なく豚肉製品や酒類を購入できます。多種多様な民族・国籍が集うチャンプルーなクアラルンプールのスーパは、イスラム教徒以外の住民も包括する懐の広さを感じます。

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