グローバルコラム
マレーシアの首都・クアラルンプールのモールとスーパー事情
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マレーシアは多民族国家です。人口27,468,000人(2008年統計)のうち主要3民族の構成は、マレー系が約65%、華人系が約25%、インド系が約8%と発表されています。
多民族・多国籍な街・クアラルンプール
首都クアラルンプールには、数多くの外国企業が進出しており、日系企業もたくさんあります。そのため、観光客だけでなく駐在員とその家族、長期出張者など様々な国籍・民族が集まり居住しています。
そんな多民族・多国籍な住民達のニーズを満たすべく建てられた、大型ショッピングモールは、テナントとして入っているショップも多民族・多国籍です。
チャンプルーな雰囲気のショッピングモール
また、台湾茶のお店は今ブームなのか、有名なモールには大抵入っています。
スーパーの食品も多民族・多国籍!
市場のように丸ごとkg単位で。
販売高級鮮魚コーナーでは
パッキングされた切り身が並ぶ
スーパーは他宗教を受け入れる懐の広さ
商品エリア毎に、民族や国籍の違う買い物客が集まっているのは、なかなか面白い光景です。イスラム教が国教のマレーシアでは、市内の主要なスーパーは基本的に、そのエリア全体がハラルです。しかし、さすが多民族・他宗教を包括するクアラルンプール、ノンハラル店やノンハラルコーナーが必ずあります。
全コーナーの精算が、出口付近のレジで1回で行えると楽なのですが、多くのクアラルンプールのスーパーの場合、ハラルとノンハラルコーナーは、厳格に分けられています。非イスラム教徒が、例えば豚肉を買おうと思ったら、ノンハラルコーナーに行く必要があります。つまり、全ての豚肉製品はノンハラルコーナー内での購入、精算が必要ですし、アルコール類は全て、アルコールコーナーでの精算をします。
例えば、先日、豚肉と野菜とビールを購入しましたが、コーナー毎に設置してある別々のレジに3度並ばなければなりませんでした。ノンハラルコーナーでは、ヒジャブ(スカーフのような頭髪を覆い隠す布)を着用した人は当然ながら全くいません。
全体的にはハラルのスーパーですが、ノンハラルコーナーやアルコールコ-ナー内では不自由なく豚肉製品や酒類を購入できます。多種多様な民族・国籍が集うチャンプルーなクアラルンプールのスーパは、イスラム教徒以外の住民も包括する懐の広さを感じます。