デジタルマーケティングコラム

海外で人気のあるSNSとは|ユーザー数や使われている国・特徴

Facebook X
海外進出を考える際には、進出先の国について詳しく理解しておく必要があります。政治・経済・文化などについて一通り把握する際に、SNS事情についてもチェックしておきましょう。国によって人気のあるSNSは異なり、日本ではほとんど使われていないSNSが人気の国もあります。進出先のSNS事情が分かれば、現地でのビジネスにも役立てられるでしょう。今回は、海外で人気のあるSNSについて解説します。

日本でも馴染み深い海外の主要SNS

最初に日本でも馴染み深いSNSのなかで海外でも広く利用されているものについて見ていきましょう。

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出典:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf


上記から、幅広い年代に利用されているSNSをいくつか抜粋して紹介します。

Facebook

Facebookは、世界最大規模を誇るSNSで、ユーザー数は約30億人にも上ります。
日本でのFacebookの利用率を年代別にみると次のグラフの通りです。

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出典:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf


全体的にみて、日本での利用率はそれほど高いわけではなく、全年代では30.7%にとどまります。年代別に見ると、10代は10.0%で20代は28.1%と若年層の利用率は低く、逆に30代から40代に見るとかけての年代で利用率が高めの傾向にあります。50代も全年代の平均を上回っており、低い方ではありません。

世界的にみると、インド・アメリカ・インドネシア・ブラジルでFacebookのユーザー数が多めです。インドでは約3億7,800万人、アメリカでは約1億9,300万人、インドネシアでは約1億2,000万人、ブラジルには約1億1,200万人のユーザーがいます。

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出典:Statista「2024年4月時点Facebook利用者数が最も多い国」
https://www.statista.com/statistics/268136/top-15-countries-based-on-number-of-facebook-users/

YouTube

YouTubeは、Facebookに次いで利用者数が多く、世界全体で25億400万人います。日本での全年代のYouTubeの利用率は、9割に迫る水準で、ほとんどの日本人がYouTubeを利用しています。

日本でのYouTubeの年代別の利用率は次のグラフの通りです。

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出典:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf


海外では、Facebookと同様にインド・アメリカ・ブラジル・インドネシアで多く利用されています。インドの利用者数は4億7,600万人、アメリカ2億3,800万人、ブラジル1億4,700万人、インドネシア1億3,900万人です。

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出典:Statista「2024年4月時点YouTubeの利用者数が最も多い国」
https://jp.statista.com/statistics/1357322/number-of-monthly-unique-youtube-users


全世界で動画共有プラットフォームとして非常に高い人気を誇ります。

Instagram

Instagramの世界全体での利用者数は20億人です。日本では若年層に人気があり、10代から20代の利用率が高めの傾向にあります。年齢が高くなるほど利用率は低下傾向にあります。

日本でのInstagramの年代別の利用率は次のグラフの通りです。

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出典:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf


海外では、FacebookやYouTubeと同様にインド・アメリカ・ブラジルでInstagramが多く利用されています。インドでのInstagramのユーザー数は3億6,290万人、アメリカでは1億6,965万人、ブラジルでは1億3,460万人です。

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出典:Statista「2024年1月時点Instagramの利用者数が最も多い国」
https://jp.statista.com/statistics/1357343/countries-with-most-instagram-users


世界全体でも、Instagramは若年層での人気が高く、Z世代で多く利用されています。女性ユーザーのイメージが強いプラットフォームですが、全世界のInstagram人口の半数以上を占める18歳~34歳の層では、男性の比率が高めになっています。

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出典:Statista「2024年4月時点Instagramの利用者の年齢・性別分布」
https://jp.statista.com/statistics/1357385/age-distribution-of-worldwide-instagram-user

TikTok

TikTokの利用者数は、全世界で15億8,200万人です。日本での利用率は全年代でみると、32.5%とそれほど高くはありません。しかし、10代や20代の若年層では利用率が高めなのが特徴です。メインとなるユーザー層はInstagramとよく似ていますが、TikTokのほうがより顕著な傾向にあります。

日本でのTikTokの年代別の利用率は次のグラフの通りです。

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出典:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf


世界全体で、インドネシア・アメリカ・ブラジルでTikTokが多く利用されています。インドネシアのTikTokのユーザー数は1億2,750万人、アメリカでは1億2,152万人、ブラジルでは1億180万人です。

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出典:Statista「2024年4月時点TikTokの利用者数が最も多い国」
https://jp.statista.com/statistics/1357293/number-of-monthly-unique-tiktok-users


TikTokは、ショート動画において他のSNSよりも視聴率が高いことから人気を集めています。

海外で一般的なSNS

日本ではあまり知られていないものの、海外では一般的なSNSがあります。

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出典:Statista「2024年4月現在、月間アクティブユーザー数で見た世界で最も人気のあるソーシャルネットワーク」
https://www.statista.com/statistics/272014/global-social-networks-ranked-by-number-of-users/


上記をみると日本では馴染みがないものの、世界的に見るとInstagramと同程度のアクティブユーザーがいるSNSもあります。ここでは、いくつか抜粋して、それぞれがどのような特徴をもつ媒体か紹介します。

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WhatsApp

WhatsAppは世界全体では、Instagramに次いで4番目にユーザー数の多いSNSです。全世界で20億人がWhatsAppを利用しています。

WhatsAppの利用者が多い国はイギリス・アメリカ・カナダなどです。Similarwebの調べによると、イギリスでは普及率が87.83%でダウンロード数は8,200億もあります。アメリカでの普及率は43.37%、ダウンロード数は4億1,400万です。カナダは普及率が60.64%、ダウンロード数は3億4,000万あります。

出典:similarweb「2023年世界で最も人気のあるメッセージングアプリ」
https://www.similarweb.com/blog/ja/research/market-research/worldwide-messaging-apps/


WhatsAppはSNSのなかでも、メッセージングアプリとして好評を得ているのが特徴です。シンプルで友人などとメッセージのやり取りをするのに良く利用されています。

WeChat

WeChatは世界全体で13億4,300万人が利用しているSNSです。中国以外の国や地域ではあまり普及していませんが、中国のインターネットユーザーの約9割が使用しています。

出典:Statista「2023年第3四半期 中国の主要SNS(交流サイト)のインターネット利用者シェア」
https://jp.statista.com/statistics/1357548/leading-social-network-sites-in-china


WeChatはメッセージのやり取りをするのによく利用されており、グループチャットや通話などの機能もあります。日本におけるLINEに近いものをイメージすると良いでしょう。

Snapchat

Snapchatは、世界全体で8億人が利用しているSNSです。利用者の多い国はインド・アメリカ・パキスタンなどがあげられます。インドの利用者数は2億251万人、アメリカは1億670万人、パキスタンは3億1,930万人です。

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出典:Statista「2024年4月時点Snapchat国別利用者数」
https://www.statista.com/statistics/315405/snapchat-user-region-distribution/


Snapchatはメッセージのやり取りに利用されていますが、他のSNSとは異なり、メッセージが蓄積されません。投稿したメッセージは1~10秒程度で消えてしまうのが特徴です。ストーリーも24時間経過すると削除されます。

Douyin

Douyinは、Statistaの調査によると、中国を中心に世界で7億5,500万人が利用しているSNSです。

出典:Statista「2024年4月現在、月間アクティブユーザー数で見た世界で最も人気のあるソーシャルネットワーク」
https://www.statista.com/statistics/272014/global-social-networks-ranked-by-number-of-users/


中国で開発され、TikTokによく似ていることから中国版TikTokと呼ばれることがあり、利用者も大半が中国国内の人です。ちなみにTikTokは中国国内以外のユーザーがメインです。

DouyinはEC機能を利用できる点がTikTokとの大きな違いであり、特徴でもあります。独自のECプラットフォームがあり、商品を購入したりネットショップを出店したりできます。

QQ

QQも中国で利用者が多いSNSです。Statistaの調査では、中国を中心に世界全体で5億5,400万人が利用しています。

出典:Statista「2024年4月現在、月間アクティブユーザー数で見た世界で最も人気のあるソーシャルネットワーク」
https://www.statista.com/statistics/272014/global-social-networks-ranked-by-number-of-users/


QQは他のSNSと比べて古く、1999年からサービスが提供されており、現在でも中国では人気です。機能的にはWeChatとよく似ており、主にメッセージのやり取りに利用されています。WeChatと比べると、学生などの若年層の利用者が多いのが特徴です。

また、WeChatを仕事の連絡で使用していて、QQをプライベート用と使い分けをしている方が多い傾向にあります。

まとめ

人気のあるSNSは国によって異なり、日本で人気のLINEは海外ではあまり利用されていません。FacebookやYouTubeなどは日本でも人気が高く、海外でも幅広く利用されています。

また、海外では欧米ならWhatsAppが人気で中国ならWeChatやDouyinなどが人気です。Snapchatというユニークな仕様のSNSもあります。海外進出をするなら、これらのSNSの特徴をよく理解しておきましょう。

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