デジタルマーケティングコラム

SNS検索が主流になる?増加理由とマーケティングに活用する方法とは

Facebook X
これまで検索にはGoogleやYahoo!などの検索エンジンが利用されてきました。しかし、現在はSNS検索を行うユーザーが増えており、特に若い世代において顕著です。そこで今回は、SNS検索が増加している理由と、SNS検索をマーケティングに活用する方法を解説します。

SNS検索を利用するユーザーが増えている理由

スマートシェア株式会社が2023年に行ったSNS影響度調査によると、毎日SNS検索をしている人の割合は72.5%に達しています。週2~3日という回答を含めると約9割を占め、SNS検索が日常的に行われていることがわかります。

また、商品を購入する際に重要視する情報として、SNS上のレビューをあげた割合も47.1%と、Web上のレビュー(49.6%)に次ぐ高い割合を占めています。

出典:スマートシェア株式会社「全年代の70%が毎日SNS検索を利用。購買活動へ与える影響とは?」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000145.000019448.html


SNS検索を利用するユーザーが増えている理由は次の4つです。

日常的にSNSを利用する人が増加している

まず、SNS検索の利用者が増えているのは、スマートフォンの普及によりSNSの利用者層が拡大し、日常的にSNSを扱うことが増えていることが大きな要因です。

特に若い世代を中心に、情報収集源としてのSNS活用が進んでいます。積極的な情報収集に限らず、SNSの利用中に知りたいことがあり、そのままSNSで検索する流れが生じていることも影響しているでしょう。

広告よりも本音を知りたい人が増加している

Web検索では、一般的に広告や公式情報、SEO記事などが上位に表示されているため、ユーザーの率直な意見を見つけるまでには手間がかかります。

一方、SNS検索では注目度や時系列で結果が表示され、実際に利用したことのあるユーザーの意見やレポートを探しやすいため、広告ではわからないユーザーの本音を知れます。そのため、商品やサービスに関する情報を収集したいときに、SNS検索が活用されることが多くなっています。

また、Web検索では多くの広告が表示されるため、若年層を中心に広告疲れが生じています。広告以外から情報を手に入れたいと考える人が増えていることも、SNS検索が利用されるようになった理由のひとつです。

SNS検索とWeb検索はどう違う?

SNS検索について理解を深めるには、SNS検索とWeb検索では得られる情報が異なることも押さえておくことが必要です。それぞれの特徴や利用メリットを解説します。

SNS検索:トレンド情報を瞬時に得られる

SNS検索は、トレンドやユーザーによる情報発信を瞬時に得られることが特徴です。ハッシュタグや検索ワードのランキングを見れば、そのとき話題になっているテーマがわかります。情報はリアルタイムに更新されるため、ニュース性の高い情報も効率的に検索可能です。

しかし、SNSはあくまでもコミュニケーションを中心としたツールのため、具体的な事実に関する内容を調べるには向いていないこともあります。

Web検索:まとまりのある情報を得られる

Web検索は、これまでに蓄積された情報を得られることが特徴です。情報を体系的に知りたい場合に向いています。これまでのユーザーの検索傾向を踏まえて結果が表示されるため、検索ワードが正確でない場合でも、検索意図に合った情報を入手可能です。

ただし、検索エンジンに新しい情報が反映されるまでに時間がかかるため、SNS検索に比べるとリアルタイム性は劣ります。また、現在は改善されつつあるものの、上位に表示されていても発信元の情報が不正確な場合もあるため、内容を見極める力も必要です。

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SNS検索で利用されている各SNSの特徴と使い分け

SNSはそれぞれ特徴や利用者の属性が異なります。検索により得られる情報にも違いがあるため、使い分けされることが多いです。主要なSNSにおける検索の特徴を解説します。

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)は、短文投稿を中心としたSNSで、リアルタイム性の高い情報を得やすいことが特徴です。手軽に投稿しやすいため、ほかのSNSに比べて本音での発信が多い傾向にあります。

検索ワードを用いた検索では、注目順および投稿順にユーザーのポストを一覧可能です。また、検索時点で話題となっているワードがトレンドとして表示されるので、ユーザーから何が注目されているのかを把握できます。

Instagram

Instagramは画像や動画を共有するSNSで、視覚的な情報が重要であるファッションやグルメ、旅行、インテリアなどのジャンルで活発に投稿が行われています。

特定のテーマに関する情報に強みがあるため、検索はハッシュタグの利用が主流です。検索ワードを入力すると、「アカウント」「音声」「タグ」「場所」「リール動画」についてそれぞれタブで検索結果が表示されます。

また、検索ウィンドウ横にある位置情報マークをタップすれば、地図や位置情報からの検索も可能で、周囲のスポットの情報を探せます。

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YouTube

動画プラットフォームのYouTubeには、ハウツー動画やレビュー動画などが多数投稿されています。動画でテキストよりもわかりやすい情報を見つけられることから、情報検索にも利用されています。

投稿には動画作成の手間がかかるため、リアルタイム性はほかのSNSに比べると劣りますが、近年ではショート動画やライブ配信でリアルタイム情報も発信されています。コメント欄により、投稿者とユーザーのコミュニケーションも可能です。

Facebook

Facebookは実名制で、ビジネス関係での交流が多いSNSです。投稿はX(旧Twitter)のようにタイムライン形式ですが、コミュニティの形成を目的として利用されることが多くなっています。

検索では、人物や投稿内容、グループ、ビジネスページ、スポット情報などを探せます。ただし、実名制であるためユーザーの投稿で全体公開されているものは、プライベートな投稿は限られる傾向です。

そのため、リアルタイムの情報収集よりも、関連イベントやコミュニティの情報、競合や業界の動向などを検索したいときに活用しやすいでしょう。

SNS検索をマーケティングに活用するには?

情報収集にSNSの活用が進む中、マーケティングもSNS検索に対応したアプローチが必要です。SNSの活用方法について、具体的にみていきましょう。

ハッシュタグを活用する

SNSでは検索にハッシュタグを用いることが多い傾向にあります。そのため、多くのユーザーに情報を届けられるよう、投稿の内容に合ったハッシュタグを使用しましょう。

ハッシュタグは検索にかかるよう短めなもの、かつわかりやすいものが推奨されます。また、Instagramではブランド名や地名、X(旧Twitter)では今起こっていることなど、SNSによって特徴があるため、使用時には留意しましょう。

ソーシャルリスニングとして利用する

ソーシャルリスニングとは、SNS上のユーザーの声を確認・分析し、ビジネスに活用する手法です。

SNSにはポジティブ・ネガティブな意見の両方が投稿され、リアルタイムで自社や製品に対するイメージや、プロモーションへの反響など、多くの情報を確認できます。率直な感想は企業にとって貴重な情報源です。

また、自社のユーザー層以外の消費者の声も調査できます。これまで把握できていなかった需要を見つける際にも役立つでしょう。

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まとめ

SNSの普及とともに、SNS検索の利用が若い世代を中心に増えています。SNS検索はユーザーの本音やリアルタイム性の高い情報を閲覧できるというWeb検索とは異なる特徴があるため、用途によって使い分けされるようになるでしょう。

SNS検索といっても、SNSの種類によってユーザー層や投稿内容などに差があります。マーケティングに活用する際には、その特性を踏まえた上で戦略を立てることが大切です。

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