デジタルマーケティングコラム
デジタルデトックスは効果なし?得られる効果と実践方法を解説
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デジタルデトックスとは、一定期間スマートフォンやPCなどのデジタルツールから離れることで、ストレスを軽減する取り組みのことです。デジタルツールに囲まれて生活する方が多い現代社会のなかでは、ストレスや心身の疲れを緩和する効果が期待できるといわれています。しかし、「デジタルデトックスには効果がない」といった意見も見受けられます。今回は、デジタルデトックスには効果がないといわれてしまう理由や、より効果的にデジタルツールと距離を置く方法について解説します。
デジタルデトックスに期待できる効果
デジタルデトックスにはどのような効果が期待できるのでしょうか。ここではデジタルデトックスによって感じる効果やメリットを紹介します。脳がリフレッシュされる
現代社会は情報社会であり、時間や場所に関係なく多くの情報を入手することができます。そのため、脳の処理スピードが追いつかず、私たちの頭の中は常に情報過多な状態です。デジタルデトックスをすることで、スマートフォンやPCからの情報が入ってこなくなるため、情報過多の状態から開放されます。また、集中力や創造性が高まるのもメリットのひとつです。スマートフォンや情報技術の普及で、誰とでもいつでもつながれる環境が構築されています。作業中、スマートフォンにひっきりなしに届くメッセージやSNSの通知に対応していると集中力が切れやすくなってしまうのです。
デジタルデトックスを行うと、気が散ることが少なくなり、集中力を高められます。その上、ひとつの物事に向き合う時間を増やせることで創造性も高まるのです。
ストレスが軽減される
長時間スマートフォンを見続けると、頭や心が疲れてしまいます。SNSなどに依存するのも心が疲れる要因のひとつです。インターネットやSNSでは、不快な情報や攻撃的な言葉が流れてくることも多く、大きなストレスを感じる方もたくさんいます。特にSNSでのコミュニケーションや人間関係に疲れてしまうこともあるのではないでしょうか。
デジタルデトックスを行うことで、自然と目に入っていたネガティブな情報に触れることもなくなります。また、インターネット上のコミュニケーションや人間関係のストレスも軽減されるため、SNSに依存していると感じる方には効果が期待できます。
睡眠の質が上がる
スマートフォンやPCが放つ強い光はブルーライトと呼ばれ、身体が睡眠モードへ切り替わるのを阻んでしまいます。太陽の光が当たっていると身体が勘違いするので、睡眠モードどころか覚醒モードになり、良い睡眠をとることができません。ブルーライトは、眠気を誘う「メラトニン」というホルモンの分泌を阻害するといわれています。メラトニンが分泌されず脳が覚醒状態になるため、なかなか眠くなりません。その結果、寝るのが遅くなって睡眠のリズムが狂ってしまうのです。
デジタルデトックスをすることで、ブルーライトを目に入れることがなくなります。メラトニンがしっかり分泌されるため、夜になると眠気を感じるようになります。体内時計に従って入眠することができるので、睡眠の質向上が期待できるのです。
時間の余裕ができる
スマートフォンを見ているうちに、予想以上に時間が経ってしまっていたという経験がある方も多いのではないでしょうか。SNSや動画の閲覧などでスマートフォンを眺めている時間はあっという間に過ぎていきます。デジタルデトックスを行うことで時間に余裕ができるため、これまでスマートフォンにとられていた時間を別のことに使えるようになります。本を読む、趣味に没頭する、資格の勉強をするなど、知識を増やしたり、自分を見つめ直したりする時間に使えるので、新しい発見があるかもしれません。
また、疲れて何もする気が起こらないときに何気なくスマートフォンを眺めている方もいるのではないでしょうか。スマートフォンがあると、疲れていても触ってしまうので、必然的に休む時間が短くなってしまいます。
デジタルデトックスを行うことで、無意味にスマートフォンを眺める時間もなくなるので、疲れてもすぐに休んで身体を癒すことができるのです。
デジタルデトックスの効果がないと感じるのはなぜ?
前述したように、デジタルデトックスにはさまざまな効果が期待できますが、場合によっては十分な効果を感じられないこともあります。ここでは、デジタルデトックスの効果がないと感じる理由について解説します。デジタルデトックス以外の変化を起こしていない
デジタルデトックスでは、デジタルツールを断つことが重要です。しかし、デジタル機器を使わないだけで、ほかに何も変えていない場合は効果が出ない可能性もあります。デジタルデトックスの目的は、デジタルツールにとられていた時間を取り戻し、趣味や人間関係などを充実させることです。そのため、デジタルツールを断つだけでは本来の目的を達成できません。
デジタルデトックスをする際は、これまでデジタルツールの使用に費やしていた時間を使って、ほかに打ち込めることを見つけましょう。デジタルツールに頼らなくても楽しめることがたくさんあることに気づくことが大切です。
効果が出ても元に戻りやすい
デジタルデトックスは、期間を決めて行うことが一般的であるため一定期間経ったら、すぐに元の生活に戻ってしまう方が多いのです。元の生活に戻ると、これまでのようにデジタルツールに膨大な時間を費やすことになるので効果も感じにくくなります。デジタルデトックスは一時的な解決策ではなく、習慣化することが大切です。何度か期間を決めてデジタルデトックスを行い、その間にデジタルツール以外に楽しめることを探しましょう。
効果がないと感じたときはデジタル・ミニマリズムがおすすめ
デジタルデトックスに効果がないと感じたときは、デジタル・ミニマリズムがおすすめです。デジタル・ミニマリズムは、デジタルデトックスの効果が感じられないときの対処法として注目されています。
デジタル・ミニマリズムとは
デジタル・ミニマリズムとは、日常で使うデジタルツールを厳選し、重要なことに集中する考え方を指します。生活に必要最低限なデジタルツールは使うことができるので、不便になることはありません。最低限のツールだけを使い、生活に不要なデジタルツールと距離を置くことで、本当に大切なことや自分のやりたいことだけに向き合うことが可能です。
例えば、SNSでほかのユーザーの投稿に「いいね」をしない、コメントをしないこともデジタル・ミニマリズムのひとつです。また、SNSを使わない時間を決めることでも効果が期待できます。
デジタルデトックスとの違い
デジタルデトックスとの大きな違いは、デジタルツールを一切断つのではなく、最小限の使用に抑えることを習慣化することです。そのため、一切使わない状態から高頻度で使う元の生活に戻るデジタルデトックスと違い、一定期間経ったらデジタルツールとの付き合い方が元に戻るというわけではありません。長期的にデトックスすることを習慣にするので、効果を感じやすくなります。
デジタル・ミニマリズムの実践方法
デジタル・ミニマリズムの実践方法はとても簡単です。まず、デジタルツールの使用ルールを決めましょう。本当に必要なツールやアプリだけを残し、不要なデジタルツールは使用禁止にすることが基本です。
ルールを決めたら、ルールに従って休止します。デジタルツールを使用する時間を減らして、デジタルツール以外で大事だと思えることや楽しいと感じられることを再発見することが大切です。
興味のあることや、これまで時間がないからと手が出せなかったことなどを思い切って始めてみましょう。興味のあることや好きなことが見つかったら、デジタルツールを再導入するフェーズに入ります。自身が大事だと思うことや好きなことをサポートしてくれるデジタルツールやアプリに絞って導入しましょう。
そうすると、最小限のデジタルツールの力を借りながら自分の新たな趣味や好きなことに打ち込む環境ができるのです。
まとめ
「デジタルデトックスは効果がない」といわれているのは、一時的なデトックス効果だけでは習慣にならないことが理由です。デジタルツールの使用を最小限にするには、デジタル・ミニマリズムの概念を取り入れるのがおすすめです。生活に必要最低限なデジタルツールのみを使うようにすることで、自分にとって本当に重要なことに集中することが可能です。
デジタルの力を上手に活用しながら、好きなことや興味のあることを見つけて新たな価値観を発見しましょう。