デジタルマーケティングコラム
TikTokユーザーの年齢層や特徴は?ビジネスで活用するポイントと注意点を紹介
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自社PRのためTikTokを検討している企業もあるかと思われます。PRを効果的なものにするため、TikTok利用者の年齢層や特徴は気になるところではないでしょうか。今回はTikTokをビジネスで活用するために知っておきたい、ユーザー層や特徴、ビジネス利用のポイントや注意点を紹介します。
【TikTok】ユーザーの年齢層と特徴とは
TikTokはショートムービーの投稿や公開ができるモバイル向けのプラットフォームです。15秒から1分程度の短尺動画を簡単に作成・投稿できることから若い世代を中心に人気があります。
特殊効果を利用したユニークな動画の投稿ができ、AWAとの提携で数多くの楽曲やBGMを動画につけられるのも特徴です。2022年2月時点で、世界150の国と地域で30億回以上ダウンロードされ、35言語で利用されています。
ここでは、TikTokをビジネスで利用する前に知っておきたい、ユーザーの年齢層や特徴を紹介します。
TikTokユーザーの年齢層
2024年時点の日本国内における、TikTokの月間アクティブユーザー数は公表されていません。2019年2月時点で950万人以上と公表されていたため、利用状況を考えると、さらに月間アクティブユーザーは増加しているものと考えられます。なお、総務省の令和4年度の調査によると、TikTokの全年代での利用率は28.4%であることがわかりました。全世代のなかでも若年者の利用が多く、10代の利用率は66.4%、20代の利用率は47.9%となっています。
出典:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>|総務省情報通信政策研究所 を基に作成
https://www.soumu.go.jp/main_content/000887659.pdf
さらに、TikTokは主婦層にもよく利用されているという調査結果もあります。TikTokが2021年に発表した「主婦・ママ白書」によると、約3人に1人が25〜44歳のユーザー、さらに25〜44歳の女性ユーザーのうち約4人に1人が主婦ユーザーであることがわかりました。
出典:TikTok For Business、「主婦・ママ白書」を発表! 〜4人に1人が主婦ユーザー、急増する主婦・ママユーザーの実態〜|TikTok for Business
https://tiktok-for-business.co.jp/archives/8837/
もはや若年層だけでなく、ほかの世代でもTikTokの利用が広がっていることがわかります。
TikTokユーザーの特徴
TikTokユーザーの特徴として、トレンドに敏感であることがあげられます。TikTokでは常に新しい情報が拡散される傾向があるので、トレンドをいち早く知りたい方にとってはうってつけのツールです。また、ITリテラシーの高いユーザーが多く、決済サービスやVRといったTikTok以外のプラットフォームへの関心が高いことも特徴として挙げられます。コンテンツからのおすすめ機能を信頼するユーザーも多く、広告をユーザーに受け入れてもらいやすいのも特徴です。
TikTokはなぜ人気があるのか?
TikTokはなぜ人気を獲得しているのでしょうか。アプリの特徴を踏まえて、人気の理由を紹介します。
動画の作成・投稿が簡単
手軽に投稿できることが理由のひとつです。スマートフォンで撮影した動画をTikTokのアプリにアップロードして、アプリで編集するだけで、簡単に動画の作成・投稿ができます。15秒から1分程度の短尺動画の編集をアプリ内で完結させられるため、特別な動画編集スキルが必要ありません。簡単に思い通りの動画を作成できて、気軽に投稿できるのも人気の理由です。
投稿のネタが豊富
TikTokにはチャレンジ(ハッシュタグチャレンジ)という、#(ハッシュタグ)を使った広告メニューがあります。いわゆる「お題」のハッシュタグを用意して、ユーザーがチャレンジできるように提供するサービスです。TikTokといえばダンスネタがイメージしやすいですが、お題系の投稿ネタも充実していて、ユーザーを飽きさせない仕組みが機能しています。ネタを自分で用意しなくても手軽に面白い投稿ができるのもTikTokの魅力のひとつです。
フォロワーがいなくてもレコメンドされる
TikTokのレコメンド機能は、視聴履歴などから個々のユーザー向けにパーソナライズされたおすすめ動画を表示する機能です。フォローしていない動画も表示されるため、TikTokを始めたばかりのユーザーの動画も見てもらいやすいです。フォロワーがいなくても、コンテンツが良質であればバズる可能性があります。
認知度の高くないブランドでも、レコメンド機能によって拡散されることがあるため、広告にも活用しやすいです。
TikTokをビジネスで活用可能な理由
TikTokのプラットフォームとしての特徴は、ビジネスにも活用可能です。ビジネスにつながる3つの理由を紹介します。
情報収集プラットフォームとして変化している
TikTokは、ダンスや口パク(リップシンク)動画を見て楽しむアプリから、情報を得るためのアプリへと変化しつつあります。「手軽に情報を得たい」「日常に役立つ情報を得たい」「商品の購入前に参考にしたい」といったニーズの変化もあり、情報収集として利用するユーザーも増えているためです。「#購入品紹介」のハッシュタグで、購入した商品をユーザーが投稿するといったブームもあり、さまざまなヒット商品が誕生するきっかけにもなっています。
Z世代・若年層にリーチできる
TikTokは幅広い世代で利用が拡大しているものの、Z世代や若年層に根強い人気のあるプラットフォームです。TikTokを活用することで、若年層をターゲットにした商品やサービスの情報を届けられるメリットがあります。ユーザーの広告への好感度が高い
ほかのSNSと比べて広告に対する好感度が高い傾向にあるのも、TikTokをビジネスシーンに活用できる理由のひとつです。TikTokでは、アプリを立ち上げると初めにおすすめ投稿が表示されます。ユーザーの興味関心に沿った広告が表示されやすい上、気に入らなければすぐにスキップ可能です。そのため、広告に対してストレスの少ない視聴環境が維持されやすいです。
また、すべての動画は1分以内にまとめられています。すぐに消化できることから、ユーザーは押しつけ感を覚えにくいです。さらに、TikTokユーザーは動画から新たな発見を期待する傾向にあります。興味があれば見てもらいやすいのもTikTokのメリットといえます。
TikTokをビジネス運用する際の注意点
ビジネスシーンでも有効活用できるTikTokですが、企業の公式アカウントとして投稿したところで、すぐに思うような結果が得られるわけではありません。企業がTikTokを運営する際に気を付けたい3つのポイントを紹介します。
継続的に投稿を行う
TikTokでは、トレンドが変わるスパンが短いため、トレンドを押さえたコンテンツをスピーディに作成・投稿することが重要です。ユーザーニーズのあるトレンドに乗った質の高いコンテンツをコンスタントに投稿することで、多くのユーザーにリーチしやすくなります。より多くおすすめに表示されるためにも、どのような投稿が人気か、競合他社はどのような投稿をしているのか、情報収集にも力を入れましょう。
炎上対策を入念に行う
バズることばかりをメインにコンテンツを作成すると炎上リスクにさらされるおそれもあります。企業やブランドのイメージを損なわないためにも、炎上対策を行った上で投稿することを心がけましょう。投稿前に、行き過ぎた内容でブランドイメージを悪化させないか、公序良俗に反しないか、見た人を不快にさせないかなどをチェックする体制を整える必要があります。
初速反応と視聴完了率をチェックする
TikTokへの投稿後すぐの反応数はレコメンドにも影響していると考えられます。おすすめに表示される可能性を高めるため、投稿後に社内でシェアするなど反応を高められるようにしておきましょう。また、コンテンツの良し悪しは、投稿を見た後の購買にも影響します。より良いコンテンツを作るためにも、視聴完了率などユーザーの反応をチェックすることも重要です。
まとめ
TikTokユーザーの年齢層は、10代や20代の若年層が多いものの、近年は幅広い世代に拡大している傾向にあります。ダンス系動画の視聴以外にも、情報収集のための視聴も増えているため、ビジネスシーンの利用にも有効です。TikTokユーザーを取り込むためにも、ビジネス利用の注意点を押さえて、トレンドに乗ったコンテンツの投稿を心がけましょう。