デジタルマーケティングコラム

TikTokユーザーの年齢層や特徴は?ビジネスで活用するポイントと注意点を紹介

Facebook X
自社PRのためTikTokを検討している企業もあるかと思われます。PRを効果的なものにするため、TikTok利用者の年齢層や特徴は気になるところではないでしょうか。今回はTikTokをビジネスで活用するために知っておきたい、ユーザー層や特徴、ビジネス利用のポイントや注意点を紹介します。

【TikTok】ユーザーの年齢層と特徴とは


20240426_02

TikTokはショートムービーの投稿や公開ができるモバイル向けのプラットフォームです。15秒から1分程度の短尺動画を簡単に作成・投稿できることから若い世代を中心に人気があります。

特殊効果を利用したユニークな動画の投稿ができ、AWAとの提携で数多くの楽曲やBGMを動画につけられるのも特徴です。2022年2月時点で、世界150の国と地域で30億回以上ダウンロードされ、35言語で利用されています。

ここでは、TikTokをビジネスで利用する前に知っておきたい、ユーザーの年齢層や特徴を紹介します。

TikTokユーザーの年齢層

2024年時点の日本国内における、TikTokの月間アクティブユーザー数は公表されていません。2019年2月時点で950万人以上と公表されていたため、利用状況を考えると、さらに月間アクティブユーザーは増加しているものと考えられます。

なお、総務省の令和4年度の調査によると、TikTokの全年代での利用率は28.4%であることがわかりました。全世代のなかでも若年者の利用が多く、10代の利用率は66.4%、20代の利用率は47.9%となっています。

20240109_16

出典:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>|総務省情報通信政策研究所 を基に作成
https://www.soumu.go.jp/main_content/000887659.pdf

さらに、TikTokは主婦層にもよく利用されているという調査結果もあります。TikTokが2021年に発表した「主婦・ママ白書」によると、約3人に1人が25〜44歳のユーザー、さらに25〜44歳の女性ユーザーのうち約4人に1人が主婦ユーザーであることがわかりました。

出典:TikTok For Business、「主婦・ママ白書」を発表! 〜4人に1人が主婦ユーザー、急増する主婦・ママユーザーの実態〜|TikTok for Business
https://tiktok-for-business.co.jp/archives/8837/

もはや若年層だけでなく、ほかの世代でもTikTokの利用が広がっていることがわかります。

TikTokユーザーの特徴

TikTokユーザーの特徴として、トレンドに敏感であることがあげられます。TikTokでは常に新しい情報が拡散される傾向があるので、トレンドをいち早く知りたい方にとってはうってつけのツールです。

また、ITリテラシーの高いユーザーが多く、決済サービスやVRといったTikTok以外のプラットフォームへの関心が高いことも特徴として挙げられます。コンテンツからのおすすめ機能を信頼するユーザーも多く、広告をユーザーに受け入れてもらいやすいのも特徴です。

TikTokはなぜ人気があるのか?


20240426_03

TikTokはなぜ人気を獲得しているのでしょうか。アプリの特徴を踏まえて、人気の理由を紹介します。

動画の作成・投稿が簡単

手軽に投稿できることが理由のひとつです。スマートフォンで撮影した動画をTikTokのアプリにアップロードして、アプリで編集するだけで、簡単に動画の作成・投稿ができます。

15秒から1分程度の短尺動画の編集をアプリ内で完結させられるため、特別な動画編集スキルが必要ありません。簡単に思い通りの動画を作成できて、気軽に投稿できるのも人気の理由です。

投稿のネタが豊富

TikTokにはチャレンジ(ハッシュタグチャレンジ)という、#(ハッシュタグ)を使った広告メニューがあります。いわゆる「お題」のハッシュタグを用意して、ユーザーがチャレンジできるように提供するサービスです。

TikTokといえばダンスネタがイメージしやすいですが、お題系の投稿ネタも充実していて、ユーザーを飽きさせない仕組みが機能しています。ネタを自分で用意しなくても手軽に面白い投稿ができるのもTikTokの魅力のひとつです。

フォロワーがいなくてもレコメンドされる

TikTokのレコメンド機能は、視聴履歴などから個々のユーザー向けにパーソナライズされたおすすめ動画を表示する機能です。

フォローしていない動画も表示されるため、TikTokを始めたばかりのユーザーの動画も見てもらいやすいです。フォロワーがいなくても、コンテンツが良質であればバズる可能性があります。

認知度の高くないブランドでも、レコメンド機能によって拡散されることがあるため、広告にも活用しやすいです。

TikTokをビジネスで活用可能な理由


   20240426_04

TikTokのプラットフォームとしての特徴は、ビジネスにも活用可能です。ビジネスにつながる3つの理由を紹介します。

情報収集プラットフォームとして変化している

TikTokは、ダンスや口パク(リップシンク)動画を見て楽しむアプリから、情報を得るためのアプリへと変化しつつあります。「手軽に情報を得たい」「日常に役立つ情報を得たい」「商品の購入前に参考にしたい」といったニーズの変化もあり、情報収集として利用するユーザーも増えているためです。

「#購入品紹介」のハッシュタグで、購入した商品をユーザーが投稿するといったブームもあり、さまざまなヒット商品が誕生するきっかけにもなっています。

Z世代・若年層にリーチできる

TikTokは幅広い世代で利用が拡大しているものの、Z世代や若年層に根強い人気のあるプラットフォームです。TikTokを活用することで、若年層をターゲットにした商品やサービスの情報を届けられるメリットがあります。

ユーザーの広告への好感度が高い

ほかのSNSと比べて広告に対する好感度が高い傾向にあるのも、TikTokをビジネスシーンに活用できる理由のひとつです。

TikTokでは、アプリを立ち上げると初めにおすすめ投稿が表示されます。ユーザーの興味関心に沿った広告が表示されやすい上、気に入らなければすぐにスキップ可能です。そのため、広告に対してストレスの少ない視聴環境が維持されやすいです。

また、すべての動画は1分以内にまとめられています。すぐに消化できることから、ユーザーは押しつけ感を覚えにくいです。さらに、TikTokユーザーは動画から新たな発見を期待する傾向にあります。興味があれば見てもらいやすいのもTikTokのメリットといえます。

TikTokをビジネス運用する際の注意点


   20240419_05

ビジネスシーンでも有効活用できるTikTokですが、企業の公式アカウントとして投稿したところで、すぐに思うような結果が得られるわけではありません。企業がTikTokを運営する際に気を付けたい3つのポイントを紹介します。

継続的に投稿を行う

TikTokでは、トレンドが変わるスパンが短いため、トレンドを押さえたコンテンツをスピーディに作成・投稿することが重要です。ユーザーニーズのあるトレンドに乗った質の高いコンテンツをコンスタントに投稿することで、多くのユーザーにリーチしやすくなります。

より多くおすすめに表示されるためにも、どのような投稿が人気か、競合他社はどのような投稿をしているのか、情報収集にも力を入れましょう。

炎上対策を入念に行う

バズることばかりをメインにコンテンツを作成すると炎上リスクにさらされるおそれもあります。企業やブランドのイメージを損なわないためにも、炎上対策を行った上で投稿することを心がけましょう。

投稿前に、行き過ぎた内容でブランドイメージを悪化させないか、公序良俗に反しないか、見た人を不快にさせないかなどをチェックする体制を整える必要があります。

初速反応と視聴完了率をチェックする

TikTokへの投稿後すぐの反応数はレコメンドにも影響していると考えられます。おすすめに表示される可能性を高めるため、投稿後に社内でシェアするなど反応を高められるようにしておきましょう。

また、コンテンツの良し悪しは、投稿を見た後の購買にも影響します。より良いコンテンツを作るためにも、視聴完了率などユーザーの反応をチェックすることも重要です。

まとめ

TikTokユーザーの年齢層は、10代や20代の若年層が多いものの、近年は幅広い世代に拡大している傾向にあります。ダンス系動画の視聴以外にも、情報収集のための視聴も増えているため、ビジネスシーンの利用にも有効です。

TikTokユーザーを取り込むためにも、ビジネス利用の注意点を押さえて、トレンドに乗ったコンテンツの投稿を心がけましょう。

関連コラム

マーケティングコラム
あの世代の呼び方は何?各世代へのマーケティング方法もご紹介
「団塊の世代」や「Z世代」など、生まれた世代によってさまざまな名称が付けられています。マーケティング担当者であれば、それぞれの世代の名称と特徴を把握し、世代ごとにあわせたマーケティングを実施しましょう。 本記事では、それぞれの世代の呼び方について説明し、各世代に合ったマーケティング方法を解説します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
独身の人が増えすぎている?未婚の割合や増加の理由を解説
結婚して家庭をもつことが当たり前だった時代からは一変し、生涯を独身で過ごす人が増えています。なぜ未婚率が高くなっているのでしょうか。今回は、未婚の割合や未婚の人が増えている理由について解説します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
中学生のスマホ使用時間の理想はどれくらい?スマホが及ぼす影響も紹介
近年、中学生からスマホを持たせる家庭が多いなか、使用時間の長さが問題視されているケースが多く見受けられます。スマホの使用時間が長いと学力に影響するといわれることもあり、子どもを持つ親からすると、「適切な使用時間の範囲で使わせたい」と考える方もいるようです。 今回は、中学生がスマホを使う時間の理想をはじめ、使用時間が長いとどのような影響を及ぼすのかを解説します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
犬派か猫派か?どちらが人気?性格や相性を徹底解剖!
ペットを飼っている人や、これから飼いたいと考えている人にとって気になるのが「犬と猫はどちらが人気なのか?」という点ではないでしょうか。また、犬派と猫派それぞれの性格や相性などについて気になる人も多いかと思います。本記事では、犬派と猫派どちらが多いのか、また性格や相性はどうかを徹底解剖します。弊社で行ったアンケート結果もふまえて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
α世代の次の世代とは?β世代の特徴や取り巻く環境を予測しよう
今注目されているZ世代の次がα世代と呼ばれており、さらにその次がβ世代にあたります。Z世代以降は、デジタルネイティブであることが特徴ですが、マーケティング担当者や商品の開発担当者であれば、β世代とはどのような世代なのか、今と取り巻く環境がどのように変化しているのか気になるのではないでしょうか。今回は、β世代の特徴やβ世代を取り巻く環境について解説します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
推し活の経済効果はどれくらい?市場規模と推し活マーケティングのメリットとは
若年層に適確なアプローチができないなど、従来のマーケティング手法に限界を感じてはいませんか。商品やサービスのターゲットとして、「推し活に力を入れる消費者」に絞る方法もあります。 推し活とは、推し(お気に入りのキャラやアイドルなど)を応援する活動のことです。今回は、推し活の経済効果や企業が推し活マーケティングに力を入れるメリットについて紹介します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
団塊の世代はいついなくなる?高齢化で生じる問題と対策を紹介
団塊の世代は、全人口に占める割合の大きさから、社会に多大なる影響を与えてきました。高齢化の話題に接して、団塊の世代の存在感に驚いた方もいるのではないでしょうか。今回は、団塊の世代の高齢化問題と企業の対策について紹介します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
デジタルマーケティングコラム
【TikTok】バズる時間帯はいつ?曜日ごとのバズりやすさとあわせて解説
TikTokは短期間で多くのユーザーにリーチできるプラットフォームです。しかし、効果的な運用には、適切な投稿時間を見極めなければなりません。社内でTikTokの運用を開始する際に、まず押さえておくべきなのが「バズりやすい時間帯と曜日」です。今回は、TikTokでバズるために最適な投稿時間や曜日について詳しく解説し、投稿時に押さえておくべきポイントについても紹介します。
# デジタルマーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
デジタルマーケティングコラム
SNSのエンゲージメントとは?SNS別の確認方法や向上施策も紹介
最近では中小企業でも、流入チャネルを増やすためにSNS活用を始めるところが増えてきました。SNSの運用を成功させるためには、できるだけ多くのエンゲージメント(リアクション)を得ることが重要です。今回は、SNSにおけるエンゲージメントについて、確認方法や向上させるための施策を解説します。
# デジタルマーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
ご相談・お見積もり依頼
【法人・個人様】
フリーダイヤルでのお問い合わせ
0120-198-022
※ モニター様からのお電話でのお問い合わせは受け付けておりません。
資料ダウンロード