デジタルマーケティングコラム
SNSで効果的な販促をしよう|SNSの特徴と活用のポイント
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株式会社クロス・マーケティング
カスタマーソリューション本部 デジタルソリューション部 デジタルソリューショングループ
マネージャー
松本 啓民
マーケティング担当者のなかには、販促活動の手段としてSNSを導入しようと検討している方もいるのではないでしょうか。SNSは情報発信に優れているため、企業の認知度向上やファン獲得にも役立ちます。とはいえ、どのSNSを使えば良いのか、どのように活用すれば良いかわからない方もいるでしょう。本記事では、SNSを販促で活用するメリットや各SNSの特徴、SNSで販促活動する際のポイントについて解説します。
SNSを販促で活用するメリット
SNSの利用者は、年々増加傾向にあります。以前まではSNSの利用者は若年層が中心でしたが、最近では中年層や高齢者層にも広がってきています。今後はさらに、SNSの利用が広がっていくことでしょう。ここでは、SNSを販促に活用するメリットをご紹介します。
認知度が向上し集客・販売チャネルが拡大する
SNSで自社やブランドの公式アカウントを作成して情報発信すれば、幅広い層に広くアプローチすることができます。自社をまったく認知していなかったユーザーにも、おすすめアカウントとして表示されて、知ってもらえることもあるでしょう。一般のユーザーが自社の口コミや情報を拡散してくれることもあるため、認知度の向上にもつながります。
ファンを獲得できる
SNSで継続的に情報発信をしていれば、次第にファンやフォロワーが増えていきます。長期的に支持してくれるファンやフォロワーがいれば拡散性も高くなり、企業のブランディングにも役立ちます。また、ファンやフォロワーが多いアカウントは信頼性が高くなることもメリットです。
ターゲティングがしやすくなる
SNSで販促を行う際には、ターゲットとする年齢層や性別などを設定できます。自社の製品やサービスと関連が深い属性の人を対象に情報を届けられるため、より高い販促効果が期待できるでしょう。逆に自社の製品やサービスとはあまり関係のない属性の人には訴求されません。そのため、無駄も省くことができます。
ユーザーの意見をヒアリングできる
SNSでは企業が一方的に情報発信するだけでなく、双方向のコミュニケーションができるのがメリットです。たとえば、企業が発信した投稿に対して、一般ユーザーがリプライ機能で質問をしたり感想を伝えたりできます。質問に対して回答することで、疑問点が解消されて購入や利用につながることもあるでしょう。利用者の感想を改善に役立てることもできます。また、「いいね」などのリアクションの数も参考になることが多いです。
スピード感がある
SNSでは投稿してから、実際にほかのユーザーが閲覧できるようになるまでタイムラグがほとんどありません。投稿が完了して数秒後には、ファンやフォロワーの人が見ている画面に流れてきます。そのため、スピード感のある情報発信が可能です。セールやキャンペーンの情報などをすぐにファンやフォロワーに届けられます。
広告費を抑えられる
SNSでは広告を出稿することもできますが、公式アカウントで投稿するだけなら基本的に費用はかかりません。そのため、SNSを活用した販促なら、広告費の予算が少ない企業でも行いやすいです。また、フォロワー数や販促の方法などによっては、広告以上の販促効果も期待できるでしょう。
販促に活用できる各SNSの特徴
SNS販促を行うには、各SNSの特徴やユーザー層をきちんと把握することが重要です。ターゲット層とユーザー層がずれていると、十分な効果は期待できません。ここでは、販促に利用できるSNSの特徴について見ていきましょう。LINE
LINEは、個人間やグループ間でのコミュニケーションができるSNSです。若年層はもちろんのこと、中高年層まで幅広い年代の人がLINEを利用しています。販促でLINEを利用する場合には、公式アカウントを作成することになります。公式アカウントでは、ユーザーに情報を発信するだけでなく、1対1で双方向のコミュニケーションも取れます。
そのため、質問や問い合わせなどを受け付ける手段としても利用することが可能です。
X(旧Twitter)
Xは、140文字以内の文章や画像、動画を投稿できるSNSです。利用者の多くは、20代~30代といった比較的若い層が占めています。ほかのユーザーの投稿を再投稿できる「リポスト」の機能があることから、情報の拡散力が高いのが特徴です。フォロワーが増えるほど拡散力が高まるため、自社製品やサービスのファンを増やしたいときに適しています。
視覚的なアプローチがしやすいため、ブランドの世界観を伝えたいときに役立ちます。また、ショッピング機能がついていることからも、特にファッション・コスメ・飲食などのジャンルの販促に向いているでしょう。インフルエンサーマーケティングとの相性が良いのも特徴です。
また、世界全体で見れば、非常に規模の大きいSNSですが、日本国内のユーザー数は減少傾向にあります。海外進出を検討している企業やインバウンドマーケティングに向いているでしょう。
TikTok
TikTokは10~20代の若年層に人気のあるSNSです。主に15秒~3分の短い動画を投稿して、ユーザーの注目を集めます。通常の広告だけでなく、「ハッシュタグチャレンジ」というユーザー参加型広告があるのが特徴です。SNSで販促する際のポイント
各SNSの特徴を踏まえた上で、SNSで販促する際のポイントを紹介していきます。自社ターゲットが多く利用するSNSを選ぶ
認知度向上のためには、自社製品やサービスのターゲット層の人がよく利用しているSNSを選ぶことが大切です。ターゲット層から離れたユーザーが使っているSNSを利用しても、思うような拡散力を得るのが難しいためです。たとえば、中年層向けの製品やサービスであれば、Facebookが適しています。10代向けなら、InstagramやTikTokを利用するのがおすすめです。
指標を把握しデータを分析する
指標を活用してKPIを設定するようにしましょう。代表的な指標としてはフォロワー数・ユーザーの属性・反応率などが挙げられます。指標の数値で目標を明確に定め、どの程度達成しているのか分析しましょう。そして、目標に達していない場合には、原因の究明や改善策の策定などを行うことが大切です。
検索してもらえるハッシュタグを活用する
投稿にハッシュタグを添えると、SNS内で検索したときに同じハッシュタグが付いている投稿と一緒に表示されます。その話題に興味のある人から見てもらえる可能性が高くなるでしょう。ユーザーが注目する投稿内容を工夫する
単に自社の製品やサービスについて説明する内容の投稿をするだけでは、十分な販促効果は期待できません。ユーザーが反応してくれるような工夫を凝らす必要があります。たとえば、キャンペーンを開催してその内容を告知するといった投稿をすれば、反応が得られやすくなるでしょう。クーポンを配布するなどの方法も効果的です。ユーザーにインセンティブを提示してフォロワーを増やしていきましょう。
多くのフォロワーを獲得すれば、それだけ見てくれる人が増えるため、販促効果も大きくなります。
チームで運用できるマニュアルを作成する
SNSの運用をチームで行う際に、文章の書き方や画像のテイストなどが異なっていると、違和感を覚えてしまうユーザーもいるかもしれません。そのため、チームでSNSを運用するなら運用マニュアルが必要です。運用マニュアルがあれば一定の質で継続的な運用ができます。
まとめ
SNSを販促に活用することで、広告の出稿だけでは得られないメリットが多くあります。しかし、各SNSにはそれぞれ特徴があり、メインとなるユーザー層もさまざまです。そのため、各SNSの特徴を把握しておくことが大切です。自社ターゲットにマッチしたSNSを選べば、より効果的に訴求できるでしょう。