デジタルマーケティングコラム
Twitter検索キーワード広告|特徴や設定方法を解説
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WEBライティング~メディアの制作ディレクション業務・SNS運用・YouTube ch運営/広告運用などで活動しているWEB系フリーランス。
SEO,YouTube,Twitter,Instagram,TikTokの集客媒体全般で集客・コンテンツ制作経験あり。読者・視聴者の潜在ニーズを拾い上げ「見たくなるコンテンツ制作」を意識しています。運営したYouTube漫画 chでは売上20倍に貢献。記事制作に携わったメディアは30サイト以上。現在は、SEOのコンテンツ制作をメインの業務としています。
費用対効果の高いSNS広告をお探しの方には、Twitterの広告の「検索キーワード広告」がおすすめです。Twitter広告の中でも新しいタイプのもので、よりユーザーの興味関心に基づいて表示ができる広告として注目されています。本記事では、Twitterの検索キーワード広告について、内容や設定方法などを解説します。
武田 竜輔
Twitter検索キーワード広告とは?
Twitter検索キーワード広告とは、2023年1月25日にスタートしたTwitterの広告サービスです。ユーザーが検索したキーワードに基づいて、広告を表示させられるのが特徴の広告となっています。従来のTwitter広告では、ユーザーの利用状況に基づいて広告を表示させていました。ツイートした内容や、フォローしているアカウントの状況などから、ユーザーの興味関心を推測し、広告を表示していたのです。しかし、特定のキーワードを用いてツイートしたり、誰かをフォローしたりしたからといって、その分野に強い関心があるとは限りません。検索キーワード広告は、ユーザーの検索行動に基づいた広告なので、従来よりもその分野に興味のあるユーザーにのみ広告を表示させやすいのが特徴です。
参考:Twitter『新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ』
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/product/2023/introducing_Twitter_Search_Keywords_Ads
Twitter検索キーワード広告の表示場所
Twitter検索キーワード広告は検索結果のページに表示されます。特定のキーワードで検索した時だけでなく、トレンドワードやハッシュタグをクリックした際にも表示されるのが特徴です。検索結果に表示されるツイートのうち、上から3つ目(アップデート後は2つ目)に広告ツイートが表示されます。
通常のツイートと同じような形で表示されるので、広告であることを強く主張しにくく、違和感なく見てもらいやすい表示形式となっています。
Twitterキーワード検索広告とキーワードターゲティングの違い
Twitter広告には「キーワード検索広告」と「キーワードターゲティング」の2つの種類があります。キーワード検索広告とキーワードターゲティングの違いは、ツイートの情報をターゲティング情報に含めるかどうかです。「キーワード検索広告」は、前述の通りTwitterで検索したキーワードをもとに広告を表示します。一方「キーワードターゲティング」は、検索だけでなくツイートした文言も用いて広告を掲載するかを判断するものです。
どちらも任意のキーワードを設定してターゲティングをするのは共通ですが、ユーザー行動の何を掲載基準とするかが異なります。
参考:Twitter「Twitter上でのキーワードターゲティング」
https://business.twitter.com/ja/targeting/keywords.html
他SNS広告との違い
他のSNS広告とTwitter広告の主な違いは、ユーザー層の幅広さと、テキストに重点を置いた広告を打てる点です。総務省の調査データを見ると、TikTokやFacebookなどと比べてTwitterは幅広い年齢層の人が利用していることが分かります。また、ユーザー層が似ているInstagramに比べると、テキストに重点を置けるためメッセージをしっかりと伝えやすいのが魅力でしょう。上記の点から、Twitter広告は幅広い層にアプローチしたいビジネスや、画像や動画でなくテキスト情報を重視したい広告主におすすめです。また、エリアを市区町村単位で指定できるため、店舗型ビジネスをしている方にもおすすめできます。
メディア媒体などにおいても、Twitterでよく検索されるキーワードの記事がある場合は、検索キーワード広告の活用効果が高まりやすいでしょう。
参考:総務省情報通信政策研究所「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000831290.pdf
Twitter検索キーワード広告の仕組み
Twitterの検索キーワード広告では、広告の掲載条件をとても詳しく設定できます。以下では、広告の仕組みや設定方法について詳しく解説しますので、これから広告を出稿される方は参考にしてください。キャンペーン目的と入札戦略
まずは、キャンペーンの目的を選択します。検索キーワード広告を利用したい場合は「コンバージョン」の中の「キーワード」を選択しましょう。入札戦略では、どのくらいの予算と期間で広告を出すかを選択します。期間が長かったり検索キーワード数が多かったりすると多くの人に広告が表示されるため予算も高額になりがちです。予算があまりない場合は、ターゲットを狭めるか期間を短くするとよいでしょう。
ターゲットを狭める場合は、配信エリアを細かく設定したり興味のあるジャンルを細かく設定したりするのがおすすめです。
配信エリア
Twitter広告はユーザーがいる地域別に表示させるかどうかを選択できます。配信エリアに関しては、市区町村レベルでの指定が可能です。店舗を構える小売店や飲食店、病院などは商圏外にいるユーザーに広告を表示させてもあまり意味がありません。エリア指定をかけて適切なユーザーにのみ広告を表示させれば、効率よく集客できます。
なお、観光客の来店が多いお店においては、商圏エリアとは別に観光客が多く住んでいる地域を指定するのがおすすめです。海外をエリアに入れる場合は、配信ツイートをその地域の言語で作成するように注意しましょう。
キーワード
Twitter広告のキーワード指定は、1広告グループにつき200まで選択できます。注意点は、マッチタイプが完全一致である点です。つまり、キーワードと完全に一致している場合のみ、広告が表示されます。少しずらしたキーワードもすべて登録する必要があるため、200まで選択できるのは嬉しいポイントです。文字数は、1キーワードにつき最大140文字まで設定できます。完全一致でないと反応しないため、あまり長すぎて一致しにくくならないよう気を付けましょう。
ターゲティング
Twitter広告では、ターゲットをかなり細かく設定できます。どんなアカウントをフォローしているか、OSは何か(iOSやAndroidなど)、どんなことに興味があるか(オンラインゲーム、靴、ドラマなど)、使用言語は何かといった項目が設定可能です。興味関心はとても細かく設定できるため、訴求したいターゲットだけに広告を表示させることで費用対効果が高まります。
クリエイティブ
Twitter広告における「クリエイティブ」とは広告の内容のことです。どのような文章にするか、画像や動画は添付するかなどの設定をクリエイティブと呼びます。Twitterの検索キーワード広告は、通常のTwitter広告と同じような内容で作成できます。文章(テキスト)や静止画、動画のほか、「カルーセル」といった画像をスクロールできるタイプのものや、商品情報を記載できる「DPA(ダイナミック商品広告)」なども利用可能です。
コンバージョン計測
Twitter広告はコンバージョンの計測が可能です。コンバージョンとは、閲覧したユーザーがアクションしてくれた件数や割合を指します。コンバージョンを計測することで、より効率よく広告運用するための改善策が見えてくるでしょう。コンバージョンを計測する際は、リンク先に計測タグを設置する必要があります。また、計測するためにTwitterの広告キャンペーンを新規作成する必要もありますので注意しましょう。
Twitter検索キーワード広告の設定方法
Twitter検索キーワード広告の設定方法は、以下の通りです。【Twitter検索キーワード広告の設定方法】
・広告ツイートを作成
・広告キャンペーンの作成
・広告グループを設定
・オーディエンス設定
・ツイートを選択
・広告配信
検索キーワード広告を出稿する場合はまず広告ツイートを作成しましょう。既存ツイートを広告にする場合は新規で作成する必要はありません。
ツイートが作成できたら広告キャンペーンを作成しましょう。最初に目的を選びますが、検索キーワード広告の場合は「コンバージョン-キーワード」を選択してください。
次に、広告キャンペーンの詳細となる「名称・予算・期間・支払い方法」を設定します。
そして、広告ツイートを管理する広告グループの設定となる「名称・期間・入札タイプ・コンバージョンデータ」を設定しましょう。
キャンペーンとグループの設定ができたら、いよいよ広告ツイートの設定です。どのようなターゲットに配信するか、そしてどのツイートを広告として配信するかを設定しましょう。
最後に広告配信の設定を確認し「キャンペーンを開始」をクリックしたら、広告の配信設定は完了です。