デジタルマーケティングコラム

メタバースを用いたビジネス展開は可能!?活用事例の紹介

Facebook X
最近になって耳にすることの多いメタバースは、ユーザーがゲームのように楽しむだけではなく、企業が新たなビジネスを創出する機会としても注目を集めています。早いタイミングでメタバースを用いたビジネス展開を考えておけば、競合との差別化や先行者利益などの恩恵が生まれるでしょう。本記事では、ビジネスにおけるメタバースの有効性や企業の成功事例をご紹介します。

メタバースとは

メタバース(Metaverse)とは、現実さながらのライフスタイルを送ることができるインターネット上の仮想空間です。2007年に「セカンドライフ」というメタバースが登場してから話題が集まり、さらに最近では5GやVR・AR、ブロックチェーンといった技術の進展により、ますます注目度が高まっています。技術の進歩で、仮想空間をよりリアルに表現できるようになったからです。

例えば、「ZEPETO(ゼペット)」と呼ばれるメタバース向けのアプリでは、仮想空間上でオリジナルアバターを自由にカスタマイズできます。アプリ内に登場する洋服や小物は、グッチやクリスチャン・ルブタン、ナイキといった有名ブランドのもので、3Dアイテムとして販売されています。

ZEPETOのユーザーは、現実世界と同じようにアバターをおしゃれに着飾りながら、世界中のユーザーとリアルタイムにコミュニケーションを行えます。コミュニケーション機能は、掲示板やチャット、ボイストークなどが代表的です。

メタバースの仕組みや注目される背景などについては、こちらの記事をご覧ください。


20230110_02

メタバースはビジネスで活用できる?

近年、ビジネスの分野でもメタバースに対する注目が集まっています。メタバースが世の中に普及すれば、多くのビジネスチャンスが生まれる可能性があるからです。

メタバースの中では現実世界と同じようにライフスタイルを送れるため、企業にとっては仮想空間上でコンテンツやサービスを提供できるようになります。また、コンテンツやサービスの提供者としてのみではなく、デバイスメーカー、ルールメーカー、イネーブラー(インフラ提供者)としても市場に参入できるでしょう。

今のうちにメタバースのビジネス活用を視野に入れ、さまざまなアイデアを考えてみると良いでしょう。


20230110_03

メタバースをブランディングに活用した企業事例

メタバースの注目度が高まるとともに、徐々にメタバースを活用したビジネスモデルが増えています。ここでは特に、メタバースをブランディングに活用した企業事例をご紹介します。

コンセプトムービーで話題性を演出(H&M)

スウェーデン発祥のアパレルブランドH&Mは、世界初となるメタバース上のバーチャルストアを出店しました。多彩な音楽イベントを開催する「CEEK City」というメタバース内に出店し、CEEK VRという仮想通貨を使ってバーチャル商品を購入できます。

出店時に最も力を入れたのがコンセプトムービーです。バーチャルストアならではの開放感のある空間や大きなネオン看板など、その独特な世界観がわかる動画がTwitter上で公開されています。アパレルブランドとしていち早く業界へと参入したこともあり、コンセプトムービーは大きな反響を呼びました。

さまざまなイベントでブランド認知を拡大(cluster)

clusterは、クラスター株式会社が運営するメタバースです。「最も敷居の低いメタバース」をコンセプトに、パソコンだけではなくスマートフォンから手軽に仮想空間にアクセスできるのが特徴です。運営会社から提供される104個のアイテムを自由に組み合わせれば、誰でも自由に自分自身の仮想空間を創造できます。

clusterでは、ブランド認知を高めるため、これまでに何度もさまざまなイベントを開催しました。ポケットモンスターのバーチャル遊園地である「ポケモンバーチャルフェスト」や、世界初のVR音楽ライブ「輝夜 月 LIVE@Zepp VR」、eスポーツ専用のバーチャルイベント「V-RAGE」などが代表的です。

すでに知名度のあるキャラクターを起用したり、注目の集まる分野のイベントを開催したりと、戦略的な施策でブランディングに成功した好例だといえます。

まとめ:複数の要素をもとにメタバース参入を検討しよう

昨今注目の集まるメタバースに早期参入すれば、先行者利益を得られるメリットがあります。そのため、今では数多くの事業者がメタバースをビジネスチャンスと捉え、さまざまなビジネスモデルを展開しています。

ビジネスにメタバースを活用する場合、コンテンツやサービスの提供者のほか、デバイスメーカー、ルールメーカーなど、幅広い選択肢の中から参入を検討できるでしょう。とはいえ、どのような立場から参入するかによって適切なタイミングが異なります。環境が整ってから参入するのか、先行者利益を優先するか、他社とどう差別化するかなど、複数の要素をもとに参入の判断を行うことが大切です。


【参考URL】
https://www.campaignjapan.com/article/メタバースでのブランド構築には無限の可能性がある/474400
https://balance.bz/magazine/metaverse-marketing/#メタバースを活用したビジネスモデル
https://takizawalaw.com/column/intellectual-property/4087/
https://xr-hub.com/archives/25551
https://www.sbbit.jp/article/cont1/97122
https://mirai-works.co.jp/business-pro/business-column/b55_metaverse/
https://aidiot.jp/media/ai/metaverse_business/

おすすめのコラム

マーケティングコラム
あの世代の呼び方は何?各世代へのマーケティング方法もご紹介
「団塊の世代」や「Z世代」など、生まれた世代によってさまざまな名称が付けられています。マーケティング担当者であれば、それぞれの世代の名称と特徴を把握し、世代ごとにあわせたマーケティングを実施しましょう。 本記事では、それぞれの世代の呼び方について説明し、各世代に合ったマーケティング方法を解説します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
独身の人が増えすぎている?未婚の割合や増加の理由を解説
結婚して家庭をもつことが当たり前だった時代からは一変し、生涯を独身で過ごす人が増えています。なぜ未婚率が高くなっているのでしょうか。今回は、未婚の割合や未婚の人が増えている理由について解説します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
α世代の次の世代とは?β世代の特徴や取り巻く環境を予測しよう
今注目されているZ世代の次がα世代と呼ばれており、さらにその次がβ世代にあたります。Z世代以降は、デジタルネイティブであることが特徴ですが、マーケティング担当者や商品の開発担当者であれば、β世代とはどのような世代なのか、今と取り巻く環境がどのように変化しているのか気になるのではないでしょうか。今回は、β世代の特徴やβ世代を取り巻く環境について解説します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
中学生のスマホ使用時間の理想はどれくらい?スマホが及ぼす影響も紹介
近年、中学生からスマホを持たせる家庭が多いなか、使用時間の長さが問題視されているケースが多く見受けられます。スマホの使用時間が長いと学力に影響するといわれることもあり、子どもを持つ親からすると、「適切な使用時間の範囲で使わせたい」と考える方もいるようです。 今回は、中学生がスマホを使う時間の理想をはじめ、使用時間が長いとどのような影響を及ぼすのかを解説します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
犬派か猫派か?どちらが人気?性格や相性を徹底解剖!
ペットを飼っている人や、これから飼いたいと考えている人にとって気になるのが「犬と猫はどちらが人気なのか?」という点ではないでしょうか。また、犬派と猫派それぞれの性格や相性などについて気になる人も多いかと思います。本記事では、犬派と猫派どちらが多いのか、また性格や相性はどうかを徹底解剖します。弊社で行ったアンケート結果もふまえて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
推し活の経済効果はどれくらい?市場規模と推し活マーケティングのメリットとは
若年層に適確なアプローチができないなど、従来のマーケティング手法に限界を感じてはいませんか。商品やサービスのターゲットとして、「推し活に力を入れる消費者」に絞る方法もあります。 推し活とは、推し(お気に入りのキャラやアイドルなど)を応援する活動のことです。今回は、推し活の経済効果や企業が推し活マーケティングに力を入れるメリットについて紹介します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
マーケティングコラム
団塊の世代はいついなくなる?高齢化で生じる問題と対策を紹介
団塊の世代は、全人口に占める割合の大きさから、社会に多大なる影響を与えてきました。高齢化の話題に接して、団塊の世代の存在感に驚いた方もいるのではないでしょうか。今回は、団塊の世代の高齢化問題と企業の対策について紹介します。
# マーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
デジタルマーケティングコラム
デジタルデトックスは効果なし?得られる効果と実践方法を解説
デジタルデトックスとは、一定期間スマートフォンやPCなどのデジタルツールから離れることで、ストレスを軽減する取り組みのことです。デジタルツールに囲まれて生活する方が多い現代社会のなかでは、ストレスや心身の疲れを緩和する効果が期待できるといわれています。 しかし、「デジタルデトックスには効果がない」といった意見も見受けられます。今回は、デジタルデトックスには効果がないといわれてしまう理由や、より効果的にデジタルツールと距離を置く方法について解説します。
# デジタルマーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
デジタルマーケティングコラム
海外で人気のあるSNSとは|ユーザー数や使われている国・特徴
海外進出を考える際には、進出先の国について詳しく理解しておく必要があります。政治・経済・文化などについて一通り把握する際に、SNS事情についてもチェックしておきましょう。国によって人気のあるSNSは異なり、日本ではほとんど使われていないSNSが人気の国もあります。進出先のSNS事情が分かれば、現地でのビジネスにも役立てられるでしょう。今回は、海外で人気のあるSNSについて解説します。
# デジタルマーケティングコラム
業界/業種
支援領域
開催日:-
受付終了
ご相談・お見積もり依頼
【法人・個人様】
フリーダイヤルでのお問い合わせ
0120-198-022
※ モニター様からのお電話でのお問い合わせは受け付けておりません。
資料ダウンロード