産学連携の一環として立教大学 ビジネスデザイン研究科で講義を実施│クロス・マーケティングが伝えるインタビュー調査の意義

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立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の授業に、「インタビュー調査の重要性」というテーマでクロス・マーケティングのリサーチャー 酒井が登壇しました。

講師紹介

立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科
ビジネスの構想力と戦略的思考を育成・開発する、社会人を対象としたMBAコースの大学院。
特に企業家養成を1つの特徴としており、アントレプレーナーや企業内で新規事業を起こす専門家を育成するために、事業を構想する創造的思考や経営全体を俯瞰して考える力を養うカリキュラムが特色。
立教大学 斎藤 明様
立教大学

ビジネスデザイン研究科・観光学部 教授
ビジネスデザイン研究所 副所長

斎藤 明様
研究領域は、消費者行動研究、ブランド研究を中心に、観光消費,DX経営,デザイン経営,アートマーケティングにも関心を有する。立教大学ビジネスデザイン研究所 副所長として、広く産業界および行政との様々なシーンでの連携を推進している。rikkyo_case02_2
連携企業各社との教育&研究活動の成果まとめた 『デジタル&デザイン・トランスフォーメーション―DXとデザイン志向の未来戦略』(創成社)を刊行。
 
株式会社クロス・マーケティング 酒井
株式会社クロス・マーケティング
リサーチソリューション本部
酒井
出版会社、市場調査会社、大手旅行会社シンクタンク勤務を経て、2014年に株式会社クロス・マーケティングに入社。
定性調査のモデレーターとして、年間数百人の消費者インタビューを行っている。

クロス・マーケティングとの産学連携の取り組み内容について

2024年10月17日、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科で2024年秋学期に開講されている「マーケティングリサーチ」を受講している約40名の学生を対象に、講義を実施いたしました。

今回の講義では、定性調査の重要性について理解を深め、調査対象者の生の声を直接聴くことの価値を共有しました。
インタビュー調査の手法や手法ごとの特徴、利用シーンなどについて解説を行い、実務におけるポイントも具体的に示すことで理解を深めていただきました。

後半のパートでは、「言葉の定義」を重視することがインタビューの質を高めることを生徒の皆様にも実感いただくために、実際のインタビュー調査でも使用する「定義シート」と「担当者だったらシート」を取り入れた実演も行われました。

受講者は、お題に対して自分の言葉で定義することを通じて、対象者とテーマの関係性や価値観を再認識してもらい、意見を出し合ったことで、実務での応用力が深まりました。

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斎藤様×酒井 対談

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――産学連携に取り組んでいる背景や狙いを教えてください。

斎藤 明様(以下、斎藤様) 産業界で実務をされている方々と連携することによって、最新のマーケティング事例や取り組みを大学に取り入れることを目的に実施しています。
私どもはビジネスを対象としていますが、知識や事例が教科書やケーススタディとして形式化されるまでには時間がかかり、近年ますます速くなっている現実のビジネスシーンの変化に対応しきれないことがあります。
形式化されるまでの間にまた変化が起きてしまうので、逐一産業界の方とはコミュニケーションを取らせていただいて、テキストにある内容と現場の実態との違いをフィードバックしてもらいながら、教育と研究の両面への効果を期待しております。

酒井 お話いただいた内容に非常に共感しました。
私たちもお客様とのやりとりの中で同じ悩みを抱えていて、例えば「調査レポートのサンプルを見たい」というケースが頻繁にあるのですが、随時状況がアップデートされているので、サンプルを作ってお見せしたところで、実際にそれがお役に立てるのかというと違うと感じています。
斎藤先生のように産業界と密に連携することで、最新の情報やトレンドを受講生の皆様に提供できるのは素晴らしいと思いました。

斎藤様 講義を通して、 マーケティングという言葉の概念や理論といったもののベーシックなところを受講生全員で共通認識を持ってもらったあとに、今現実に起きているビジネスでの事例や課題などを、フレームワークを通して思考する基盤を作りたいと考えています。
受講生の方々はたった2年間で修士課程が終わり、その先のビジネスの世界での実践期間の方が長くなるので、比較的長持ちするようなベースを作ることを意識しています。
 

――今回の講義について、クロス・マーケティングにお声がけ頂いた理由はありますか?

斎藤様 私も大学教員になる前にマーケティング実務の世界で20年弱過ごしている中で、クロス・マーケティングとのお取引もあり、マーケティングリサーチ会社を想起した際に上位に思い浮かびました。
また、いくつかの企業様のメルマガなどから情報を受け取る中で、クロス・マーケティングで酒井さんを中心としたインタビュー調査の専門家の皆様が行われているウェビナーのご案内をいただいて、実際に参加した際に私の授業の受講生にもウェビナーで提供されているような情報を共有していただきたいと思い、協力をお願いしました。

酒井 ありがとうございます。実際に昨年から講義にお伺いさせていただいておりますが、斎藤先生とも共通点があったり、以前私の勤めた会社のこともよくご存じでいらっしゃったりするので、非常に話しやすい環境の中で講義をさせていただき、私自身もとても楽しみながら講義に取り組ませていただきました。
 

――クロス・マーケティングとの産学連携の取り組みの効果や、受講者の反応はどうでしたか?

斎藤様 酒井さんには2023年度に引き続き、2024年度もご登壇いただいて、授業内での受講生からの質問も多く、社会人学生である皆さんが強い関心を持っていることを実感しています。
受講生からの質問内容を通して、実務の視点から実際のマーケティングリサーチの内容やインタビューフローについて深く知りたいという姿勢が伺えました。
こうしたより具体的な内容は、市販されている関連書籍等にはそこまで詳細には記載されていないので、酒井さんからのお話しは、受講生のみならず私自身にとっても貴重な機会であり、毎回非常に楽しみにしております。

酒井 弊社でも、今回の講義もきっかけの1つとなって、若手の営業やリサーチャーに対して、導入研修として講義させていただいた内容に近いものを社内で実施しています。
講義の中でも「言葉の定義を大切にしましょう」というお話をさせてもらいましたが、研修後にお客様の要望を深堀りするようになり、表層的な悩みではなく、もう1歩踏み込んだところでマーケティング課題をヒアリングできるようになり、お客様の反応も変わってきたと感じています。
受講生の皆様にも、実務の中で今回の講義を通してお伝えしたことを活かしていただければと考えています。 
 

――今後の展望について教えてください。

斎藤様 今回、酒井さんにはインタビュー調査の基礎的なところを中心に講義していただいたことで、新規事業開発やビジネスプラン策定の中で、顧客インサイトを探索していく際にインタビューのような定性調査の情報を深く解釈することが重要であるということが、意識に浸透しつつあると思います。
今回、実務家ゲストスピーカーとしてご登壇いただきましたが、今後、より実務にフォーカスを絞ったマーケティングリサーチについての実践演習やワークショップを企画していきたいと思っております。

酒井 実務的な内容になってくると、非常に具体的で分かりやすいですし、世の中に役に立っていくイメージも目に見えて分かるかと思います。

斎藤様 そうですね。マーケティングリサーチのエキスパートが多く在籍されているクロス・マーケティングのお力を借りながら、教育および研究の両面において、マーケティングリサーチ及びマーケティングの専門的な実務家や研究者の育成にご協力いただければと思っております。

酒井 今後立教大学ビジネスデザイン研究科で学んだ受講生の皆様とも実務の中で関わることができるとすごく楽しいだろうなと思います。
当日も非常に熱心にご質問をいただいたりしたので、単に1授業で講義している側と生徒ではなくて、いつかパートナーとしてお付き合いできることを期待しています。

 

 

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