マーケティングにおける唯一無二のパートナーとして、チョコラ BB ブランドの中期的な成長を支援

エー ザイ株式会社様

エーザイ株式会社
コンシューマーhhc事業部 プロダクトマネジメント本部 本部長
飯島 みゆき様
1998年エーザイ株式会社入社。医療用医薬品の英語湯を経験後、コンシューマー部門に異動し、OTC医薬品や部外品の開発を担当。その後、チョコラ BB 等のマーケティング・ブランド担当を経験。2010年からエーザイの通信販売を立ち上げ、栄養機能食品や特定保健用食品を取り扱う通販ビジネスの責任者として従事。2018年よりブランドマーケティングや広告関連部署の責任者を経て2020年より現職。薬学部出身でマーケティングの知識が全くないところからスタートしたが、現在ではマーケティング従事歴20年を超える。

 

STORY

各製品の最適解を追求する一方で、ブランド全体や中期的な視点が不足

クライアントは「ヒューマン・ヘルスケア」を企業理念に掲げる大手医薬品メーカー、エー ザイ株式会社。1952 年に誕生して以来、同社の主力ブランドのひとつである『チョコラ BB』 シリーズは近年、医薬品だけに留まらず、チョコラ BB スパークリングなどの炭酸飲料にまでその領域を拡大し、より多くの顧客獲得を目指していました。

「一時期、ブランドマーケティングを離れ、通信販売部門を担当していたのですが、2018 年にチョコラ BB ブランドを統括する組織に復帰した際に違和感を感じました。ブランドをマネジメントするメンバーが各製品ごとの最適解を見出しマネジメントしており、『チョコラ BB』ブランド全体を俯瞰する視点を持ち合わせていなかったのです。結果として、『チョコラ BB』ブランド内の複数商品が同一ターゲットに対し似たようなプロモーションを実施してしまい、ブランド内でのシナジー効果が得られていませんでした。

市場調査などの活用も、各製品ごとの設計となっておりブランド全体や中期的な視点が欠如していたのです。そこで、どうしたらよいものかとご相談したのが、クロス・マーケティングさん。『チョコラ BB』ブランド全体の価値について整理を行いました。」(エーザイ株式会社・飯島様)

 

豊富なサジェスチョンを通して、マーケティングを包括的に支援

継続して商品を売り続ける仕組みのマーケティングは、いわば“ブランドのストーリーをつむぐ”プロセス。これを実現するためには単なる定量調査や定性調査で終わらない、中長期を見通すための示唆に富んだ分析も必要となります。しかし、エーザイでは社内ですべてを行うには人材リソース面での問題があったといいます。

「私たちは医薬品メーカーということもあって、マーケティングのスペシャリストは育ちにくい環境。医薬品特有のルールや薬機法といった専門的な知識は豊富なのですが、コンシューマーマーケティングについて経験を積んだ人材が乏しいため、広く様々な業界の事を知っているスペシャリストの協力は不可欠でした。」(エーザイ株式会社・飯島様)このような課題を受けて、マーケティングの知見・スキルのフォローアップという面から支援を相談されたのがクロス・マーケティング。担当者レベルではかねてから面識があったものの、数ある調査会社の中からクロス・マーケティングを選んだ背景にはどのような狙いがあったのでしょうか。

「当社も複数の調査会社と取引させていただいていますし、中には医薬品業界に特化した調査会社もあります。ただ、これらの企業に調査を依頼しても、“100要求して、100返ってくる”だけで終わってしまうケースが多いのも事実です。私たちが求めているのはその先にある情報・洞察であり、依頼内容をそのまま調べてもらうだけでは物足りません。その点、クロス・マーケティングは当社に関する理解も深く、医薬品業界以外の知識も豊富。さらに、私たちが作成した調査内容を本来の目的に合わせて独自にアレンジしてくれるなど、プロフェッショナルとしてスピーディーに求めている以上のソリューションを提供してくれます。
“100要求すれば120打ち返してくれる”――クロス・マーケティングからは常にそんなサジェスチョンやアドバイスがもらえるので一時的な調査をお願いするだけで終わるのではなく、ブランドの中長期的な戦略そのものを共有して一緒に考えてもらえるのです」(エーザイ株式会社・飯島様)

新たな取り組みの創出、コロナ禍の逆境においても売上を増進

ブランド全体における認識の統一を図り、中期的な視点でのブランド価値形成へ向かい始めた『チョコラ BB』は、新型コロナウイルスの流行によりインバウンド需要を失った2020年度においても主力商品のチョコラBBプラスにおいて前年比を維持しました。この背景には、ある変化があったといいます。

「『チョコラ BB』ブランド内にこれまでなかった横のつながりが生まれたのです。クロス・マーケティングに提案・サポートいただいた「チョコラ BB ブランド横断プロジェクト」というワークショップ施策を実施しました。マーケティング担当者だけでなく、開発担当者、営業担当者など商品に関わる全メンバーを部署の垣根を越えて集め、認識の統一と共有を図ったのです。たとえば、『チョコラ BB』ブランドを活用し、“錠剤もドリンクもあること”を、店頭やプロモーションを通じて分かりやすく発信していくことに取り組んでいますが、これはワークショップによる活動を活用し取り組みを強化した企画のひとつ。今では店舗バイヤーに対し“『チョコラ BB』ブランドを活用し、セットで店頭展開してください”と自信を持ってセールスできるようになりました」(エーザイ株式会社・飯島様)

市場調査と分析を通して即時的な売上アップだけでなく、中期的な視点における事業の成長を続ける『チョコラ BB』ブランド。マーケティングリサーチを活用したブランドマネジメントの成功例として、今後ますます目の離せないものになりそうです。

 

 

 

関連事例

サンスター株式会社 様
日用品・雑貨・化粧品
オフライン調査実績事例 サンスター株式会社様
お口の健康や美を追求する商品を開発、販売しているサンスター株式会社(以下、サンスター)。主力製品である「オーラルケア」領域では、「若い世代の意識、関心の低さ」を課題としていました。その課題を打破するために実施したのが、「オーラルケア」ではなく、「セルフケア」をテーマにした調査でした。今回は、若年層のライフスタイルを探ることで、将来の製品開発に役立てるために尽力した2名の方に、調査の目的、成果についてお話を伺いました。 (後編の記事はこちら: セルフケアの“新たな習慣”を作るという挑戦。顧客起点のマーケティングで、時代にマッチした事業を展開し続ける)
# マーケティングリサーチ # 日用品・雑貨・化粧品 # 医薬品・ヘルスケア
業界/業種日用品・雑貨・化粧品医薬品・ヘルスケア
支援領域マーケティングリサーチ
開催日:-
受付終了
株式会社ユナイテッドアローズ 様
アパレルファッション
データマーケティング実績事例 ユナイテッドアローズ様
人気セレクトショップ「ユナイテッドアローズ」の運営で知られる株式会社ユナイテッドアローズ様。 ハウスカードプログラムの見直しに際して、店舗でのやりとりにとどまらない長期に亘ってのお客様のニーズを把握するため、当社の「ジャーニーデータ分析」を活用いただきました。 今回は執行役員でDX推進センター担当本部長の藤原義昭さまとDX推進センター・デジタルマーケティング部・CRM推進チームのリーダー池田沙貴子さまに、当社のデータ分析を活用いただいての感想をうかがいました。
# データマーケティング # アパレルファッション
業界/業種アパレルファッション
支援領域データマーケティング
開催日:-
受付終了
京セラ株式会社 様
情報・通信
コンサルタンシー実績事例 京セラ株式会社様
コーポレートブランディングの推進・強化に向けてクロス・マーケティングでは調査データの利活用を基点とした併走支援をしております。今回は京セラ株式会社 広報室ブランドプランニング部ブランド推進課の西野慶也様に、クロス・マーケティングとの取り組みについてお伺いしました。
# コンサルティング # 情報・通信 # 家電・電機・精密機器
業界/業種情報・通信家電・電機・精密機器
支援領域コンサルティング
開催日:-
受付終了
全国農業協同組合中央会 様
食品・飲料
データマーケティング実績事例 JA全中様
JA全中様は、200問を超える大規模な実態調査を毎年実施されており、回答対象も全国551のJA(2022年4月時点)と非常に広範なものとなっていました。さらに、この結果をレポーティングして共有するなどの作業も伴うことで、従来の手法での集計・展開作業の負荷やスピードといった点を課題に感じておられました。 そこでクロス・マーケティングは、弊社独自のクラウド型BIツール”CrossData”の導入による効率化をご提案しました。調査データの整理・統合から着手し、”CrossData”のダッシュボード構築やデータ更新、ユーザー管理といった保守・運用まで一貫したご支援を実施しました。 その結果、集計・展開作業を”CrossData”で一貫して対応する体制を整えたことで、グループ内への迅速な結果共有を実現し、レポーティングの手間と時間の大幅な削減に成功。 今後は財務データや各種統計といった情報を調査結果と掛け合わせることで戦略や施策立案への活用も予定されており、組織基盤・経営基盤強化を目指されています。 今回は、JA全中JA改革・組織基盤対策部 小西様 に、当社の”CrossData”によるダッシュボード構築・保守・運用支援をご活用されてからの感想を伺いました。
# 食品・飲料 # データマーケティング # 流通・小売・卸売・飲食
業界/業種食品・飲料流通・小売・卸売・飲食
支援領域データマーケティング
開催日:-
受付終了
ヤマハ音楽振興会 様
学術・研究・教育
サービス受容性確認からプログラム評価、ローンチまでプロジェクトをご支援 親子1,000組のリクルートや、0-2歳児親子へのインタビューなども柔軟に対応
国内約2,300会場で音楽教室を運営する一般財団法人ヤマハ音楽振興会(以下、ヤマハ音楽振興会)は、お客様とオンラインでつながり、リモートでサービスを提供する新たなビジネスモデル「オンライン専科開発プロジェクト」を推進しています。今回は、そのプロジェクトの一環で2つのオンラインレッスン開発に尽力された4人のキーマンに、クロス・マーケティングとの取り組み内容をうかがいました。
# マーケティングリサーチ # 学術・研究・教育 # エンターテインメントサービス
業界/業種学術・研究・教育エンターテインメントサービス
支援領域マーケティングリサーチ
開催日:-
受付終了
ハウス食品株式会社 様
食品・飲料
オフライン調査実績事例 ハウス食品様
バーモントカレーや北海道シチューなどを筆頭に、毎日の食卓に欠かせない人気商品を開発・販売しているハウス食品株式会社様。クロス・マーケティングはそのフレッシュアップ(味の見直し/リニューアル)の味覚会場調査(味覚CLT)もサポートしています。 味覚CLTを担当されているお客様生活研究部の野口様に、ロングセラーブランドを支える味作りのための会場調査の大切さや、クロス・マーケティングとの取り組みについてお聞きました。
# 食品・飲料 # マーケティングリサーチ
業界/業種食品・飲料
支援領域マーケティングリサーチ
開催日:-
受付終了
明治大学 様
学術・研究・教育
コンセプトこそ商品・サービスの競争力の源泉:属人的に陥りがちなコンセプトとデザインの生成支援・評価サービス「KAGAMI」をクロス・マーケティングと共同開発
製品開発の最上流に当たるコンセプトやデザインは、商品・サービスの売れ行きそのものを左右する重要な存在です。 しかし、耐久性などの客観的な性能と異なり、コンセプトやデザインは主観的・感性的な側面があります。そのため、それらの生成作業は”職人技”のようにみなされ、一部の従業員の属人性への依存、あるいはアウトソースへの依存が散見されます。企業としては、特定の人ではなく、組織として知見・能力を持たないと、再現性が保証できません。 その問題を打開するために、科学的なアプローチでのコンセプトとデザインを検討・評価するソリューション『KAGAMI』 を明治大学の加藤拓巳専任講師とクロス・マーケティングで共同研究・開発しました。
# マーケティングリサーチ # 学術・研究・教育
業界/業種学術・研究・教育
支援領域マーケティングリサーチ
開催日:-
受付終了
サンスター株式会社 様
日用品・雑貨・化粧品
コンサルタンシー実績事例 サンスター株式会社様
お口の健康や美を追求する商品を開発・販売しているサンスター株式会社(以下、サンスター)。主力製品である「オーラルケア」領域では、「若い世代の意識、関心の低さ」を課題としていました。その課題を打破するために「セルフケア」をテーマにした調査を実施。 (前編の記事はこちら: 若い世代のオーラルケアのモチベーションをあげるためにどんなリサーチが必要か|相談しながら見えてきた突破口「セルフケア」) 今回の後編の記事では、調査を実施した後、既存のオーラルケアの枠を超え、新たな提供価値の発掘と事業推進に挑む3名の方にお話を伺いました。
# コンサルティング # 日用品・雑貨・化粧品 # 医薬品・ヘルスケア
業界/業種日用品・雑貨・化粧品医薬品・ヘルスケア
支援領域コンサルティング
開催日:-
受付終了
東京地下鉄株式会社 様
旅行・観光・運輸
複数の調査手法を用いながら多角的にニーズを把握することで、東京メトロユーザー様への質の高いサービス提供を実現
東京都区部を中心に9路線195.0km180駅の地下鉄を運営し、うち7路線で他社と相互直通運転を実施する、首都圏の鉄道ネットワークの中核を担う東京地下鉄株式会社様(以下、東京地下鉄)。 東京メトロを利用されているユーザー様にさまざまなご意見・ご要望を頂戴し、お客様視点に立った質の高いサービスを提供することを目的に実施されている「東京メトロお客様モニター調査」の運営業務を、クロス・マーケティングでサポートさせていただいております。 今回は、本プロジェクトを推進されている川満 雄貴様にお話を伺いました。
# マーケティングリサーチ # 旅行・観光・運輸 # セルフ型リサーチ
業界/業種旅行・観光・運輸
支援領域マーケティングリサーチセルフ型リサーチ
開催日:-
受付終了
ご相談・お見積もり依頼
【法人・個人様】
フリーダイヤルでのお問い合わせ
0120-198-022
※ モニター様からのお電話でのお問い合わせは受け付けておりません。
資料ダウンロード